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公開番号2025099653
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216483
出願日2023-12-22
発明の名称ガスケット
出願人内山工業株式会社
代理人協明国際弁理士法人
主分類F16J 15/10 20060101AFI20250626BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】芯体部、シール部間の接合部に対する水分の進入を抑制することで、接合部の接合強度を長期間維持することができるガスケットを提供する。
【解決手段】ガスケット10は、相互に合体される第1部材1及び第2部材2の2部材間に取り付けられる部材であって、環状の芯体部20と、芯体部20の内周側5に一体に成形された弾性材製のシール部30とを備え、芯体部20の表面は撥水加工がなされている。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項１】
相互に合体される第１部材及び第２部材の２部材間に取り付けられるガスケットであって、
環状の芯体部と、前記芯体部の内周側に一体に成形された弾性材製のシール部とを備え、
前記芯体部の表面は撥水加工がなされていることを特徴とするガスケット。
続きを表示（約 260 文字）【請求項２】
請求項１において、
前記芯体部の表面は粗面化処理による撥水加工がなされており、前記芯体部の表面粗さは十点平均粗さＲｚが５μｍ以上であることを特徴とするガスケット。
【請求項３】
請求項１において、
前記芯体部の上面は、内周側から外周側に向けて下り傾斜していることを特徴とするガスケット。
【請求項４】
請求項１において、
前記芯体部の端面を含む略全表面は、浸漬による粗面化処理により撥水加工がなされていることを特徴とするガスケット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、相互に合体される第１部材及び第２部材の２部材間に取り付けられるガスケットに関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
この種のガスケットとしては、例えばメタルガスケットのように、環状の芯体部を有し、その内周側に弾性材製のシール部を一体に備えたものが種々実施されている（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
このように２材を合体させたガスケットは、第１部材と第２部材との密封性を担保するためには、シール部自身のシール性能のみならず、芯体部、シール部間の結合部分を強化して両部の接合強度が弱まらないようにすることも必要とされている。そのために、例えば特許文献１では、周方向の複数箇所において、シール部の一部を芯体部に噛み込ませるようにして物理構造的に一体化の強化を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２３－１３４０７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、芯体部、シール部間の結合部分の強化対策としては、前記のような物理構造的な一体化によるもののみならず、芯体部、シール部間の接着剤による接合部の劣化を防止することも必要である。
【０００６】
特に、塩水等の水分の影響により硬化した接着剤が劣化して接合強度が低下するおそれがあり、十分な対策が必要とされるが、従来には、接合部に対する水分対策を講じたガスケットは提案されていない。
【０００７】
本発明は、上記の点に着目して提案された新規な発明であり、その目的は芯体部、シール部間の接合部に対する水分の進入を抑制することで、接合部の接合強度を長期間維持することができるガスケットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
前記目的を達成するために、本発明のガスケットは、相互に合体される第１部材及び第２部材の２部材間に取り付けられるガスケットであって、環状の芯体部と、前記芯体部の内周側に一体に成形された弾性材製のシール部とを備え、前記芯体部の表面は撥水加工がなされていることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００９】
本発明のガスケットは前記の構成とされているため、シール部間の接合部に対する水分の進入を抑制することで、接合部の接合強度を長期間維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本発明の一実施形態であるガスケットの平面図である。
（ａ）は図１のＸ－Ｘ線矢視拡大断面図、（ｂ）は芯体部に対する水分の付着例を示す模式図、（ｃ）は他の形状の芯体部に対する水分の付着例を示す模式図、（ｄ）は（ｂ）（ｃ）に対する比較例を示す模式図である。
（ａ）は種々の実施例ごとに接触角を示した一覧表であり、（ｂ）は接触角の説明図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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