特許ウォッチ

公開番号2025068536
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-28
出願番号2023178515
出願日2023-10-16
発明の名称ズームレンズおよびそれを有する撮像装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G02B 15/20 20060101AFI20250421BHJP(光学)
要約【課題】高い変倍比と高い光学性能を有し、電動ズーム機能を搭載可能なズームレンズを提供する。
【解決手段】物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、1つ以上のレンズ群を有する中間群LM、最終レンズ群LNからなり、ズーミングに際して隣り合うレンズ群のそれぞれの間隔が変化するズームレンズであって、第1レンズ群L1は2つ以上のレンズを有し、中間群LMは、第1中間レンズ群Lm1と、該第1中間レンズ群Lm1の像側に隣り合って配置された第2中間レンズ群Lm2とを有し、第1レンズ群L1と第1中間レンズ群Lm1とはズーミングに際して不動であり、第1レンズ群L1の最も物体側のレンズ面の面頂点から第1レンズ群L1の最も像側のレンズ面の面頂点までの光軸上での距離等を各々適切に設定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第１レンズ群、第２レンズ群、１つ以上のレンズ群を有する中間群、最終レンズ群からなり、ズーミングに際して隣り合うレンズ群のそれぞれの間隔が変化するズームレンズであって、
前記第１レンズ群は２つ以上のレンズを有し、
前記中間群は、第１中間レンズ群と、該第１中間レンズ群の像側に隣り合って配置された第２中間レンズ群とを有し、
前記第１レンズ群と前記第１中間レンズ群とはズーミングに際して不動であり、
前記第１レンズ群の最も物体側のレンズ面の面頂点から前記第１レンズ群の最も像側のレンズ面の面頂点までの光軸上での距離をＤ１、前記ズームレンズの最も物体側のレンズ面の面頂点から前記ズームレンズの最も像側のレンズ面の面頂点までの広角端における光軸上での距離をＴＬｗ、前記ズームレンズの最も像側のレンズ面の面頂点から像面までの広角端における光軸上での空気換算距離をＳｋｗ、前記ズームレンズの広角端における全系の焦点距離をｆｗ、前記ズームレンズの望遠端における全系の焦点距離をｆｔ、前記第１レンズ群に含まれる負レンズの材料のアッベ数のうち最も大きいアッベ数をνｄｎとするとき、
０．０４＜Ｄ１／ＴＬｗ＜０．２５
０．０５＜Ｓｋｗ／ｆｗ＜１．５０
１．６５＜ｆｔ／ｆｗ＜６．００
νｄｎ＞５０
なる条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
続きを表示（約 750 文字）【請求項２】
前記最終レンズ群はズーミングに際して不動であることを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項３】
前記第１レンズ群における光軸上での空気間隔のうち、最も大きい空気間隔をＤａとするとき、
０．１０＜Ｄａ／Ｄ１＜０．６０
なる条件式を満足することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項４】
前記第１中間レンズ群は負の屈折力のレンズ群であることを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項５】
前記第１中間レンズ群よりも物体側に配置され、ズーミングに際して移動するレンズ群は、広角端から望遠端へのズーミングに際して物体側へ移動することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項６】
前記第１レンズ群と前記第１中間レンズ群との間に配置されるレンズ群は正の屈折力のレンズ群であることを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項７】
前記第１中間レンズ群よりも像側に配置され、ズーミングに際して移動するレンズ群は、広角端から望遠端へのズーミングに際して物体側へ移動することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項８】
前記第２中間レンズ群は正の屈折力のレンズ群であることを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項９】
前記第２中間レンズ群は非球面形状のレンズ面を含むレンズを有することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項１０】
前記第１中間レンズ群は開口絞りを有することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、光学系に関し、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、放送用カメラ、銀塩フィルム用カメラ、監視用カメラ等に好適なものである。
続きを表示（約 2,600 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、動画撮影等に好適であるため、電動ズーム機能が搭載されたズームレンズが望まれている。
【０００３】
特許文献１では、ズーミングに際して第１レンズ群を含む各群を移動させることで、高い変倍比と高い光学性能との両立を図ったネガティブリードタイプのズームレンズを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２１－１９６４４９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ズームレンズにおける可動群は小型・軽量であり、可動群の移動量が少ないことが好ましい。特許文献１のズームレンズは、ズーミングに際して第１レンズ群を移動させている。第１レンズ群は比較的高重量であり、高重量なレンズ群を移動させることで、光学性能が低下するおそれがある。
【０００６】
本発明は、高い変倍比と高い光学性能を有し、電動ズーム機能を搭載可能なズームレンズを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明のズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第１レンズ群、第２レンズ群、１つ以上のレンズ群を有する中間群、最終レンズ群からなり、ズーミングに際して隣り合うレンズ群のそれぞれの間隔が変化するズームレンズであって、第１レンズ群は２つ以上のレンズを有し、中間群は、第１中間レンズ群と、該第１中間レンズ群の像側に隣り合って配置された第２中間レンズ群とを有し、第１レンズ群と第１中間レンズ群とはズーミングに際して不動であり、第１レンズ群の最も物体側のレンズ面の面頂点から第１レンズ群の最も像側のレンズ面の面頂点までの光軸上での距離をＤ１、ズームレンズの最も物体側のレンズ面の面頂点からズームレンズの最も像側のレンズ面の面頂点までの広角端における光軸上での距離をＴＬｗ、ズームレンズの最も像側のレンズ面の面頂点から像面までの広角端における光軸上での空気換算距離をＳｋｗ、ズームレンズの広角端における全系の焦点距離をｆｗ、ズームレンズの望遠端における全系の焦点距離をｆｔ、第１レンズ群に含まれる負レンズの材料のアッベ数のうち最も大きいアッベ数をνｄｎとするとき、
０．０４＜Ｄ１／ＴＬｗ＜０．２５
０．０５＜Ｓｋｗ／ｆｗ＜１．５０
１．６５＜ｆｔ／ｆｗ＜６．００
νｄｎ＞５０
なる条件式を満足することを特徴とする。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、高い変倍比と高い光学性能を有し、電動ズーム機能を搭載可能なズームレンズを提供する。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
実施例１のズームレンズの広角端、中間、望遠端の断面図である。
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）実施例１に係るズームレンズの無限遠合焦時の広角端、中間ズーム位置、望遠端における収差図である。
実施例２のズームレンズの広角端、中間、望遠端の断面図である。
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）実施例２に係るズームレンズの無限遠合焦時の広角端、中間ズーム位置、望遠端における収差図である。
実施例３のズームレンズの広角端、中間、望遠端の断面図である。
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）実施例３に係るズームレンズの無限遠合焦時の広角端、中間ズーム位置、望遠端における収差図である。
実施例４のズームレンズの広角端、中間、望遠端の断面図である。
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）実施例４に係るズームレンズの無限遠合焦時の広角端、中間ズーム位置、望遠端における収差図である。
実施例５のズームレンズの広角端、中間、望遠端の断面図である。
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）実施例５に係るズームレンズの無限遠合焦時の広角端、中間ズーム位置、望遠端における収差図である。
実施例６のズームレンズの広角端、中間、望遠端の断面図である。
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）実施例６に係るズームレンズの無限遠合焦時の広角端、中間ズーム位置、望遠端における収差図である。
実施例７のズームレンズの広角端、中間、望遠端の断面図である。
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）実施例７に係るズームレンズの無限遠合焦時の広角端、中間ズーム位置、望遠端における収差図である。
実施例８のズームレンズの広角端、中間、望遠端の断面図である。
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）実施例８に係るズームレンズの無限遠合焦時の広角端、中間ズーム位置、望遠端における収差図である。
実施例９のズームレンズの広角端、中間、望遠端の断面図である。
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）実施例９に係るズームレンズの無限遠合焦時の広角端、中間ズーム位置、望遠端における収差図である。
実施例１０のズームレンズの広角端、中間、望遠端の断面図である。
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）実施例１０に係るズームレンズの無限遠合焦時の広角端、中間ズーム位置、望遠端における収差図である。
実施例１１のズームレンズの広角端、中間、望遠端の断面図である。
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）実施例１１に係るズームレンズの無限遠合焦時の広角端、中間ズーム位置、望遠端における収差図である。
実施例１２のズームレンズの広角端、中間、望遠端の断面図である。
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）実施例１２に係るズームレンズの無限遠合焦時の広角端、中間ズーム位置、望遠端における収差図である。
実施例１３のズームレンズの広角端、中間、望遠端の断面図である。
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）実施例１３に係るズームレンズの無限遠合焦時の広角端、中間ズーム位置、望遠端における収差図である。
撮像装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面は、便宜的に実際とは異なる縮尺で描かれている場合がある。また、各図面において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明を省略する。
（【００１１】以降は省略されています）

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