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公開番号2025068478
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-28
出願番号2023178424
出願日2023-10-16
発明の名称ダイヘッドおよび該ダイヘッドを備える塗工装置
出願人中外炉工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B05C 5/02 20060101AFI20250421BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】吐出口の吐出幅を所望とする吐出幅に容易に変更できるダイヘッドおよび塗工装置を提供する。
【解決手段】スリット状の吐出口18から塗工液Pを吐出するダイヘッド10であって、 塗工液を貯留する貯留部25を有する第1ダイ20と、貯留部と吐出口とをつなぐとともに入口43aおよび出口43bを有する流路45,46,47,48が、長さ方向Bに複数設けられたシム板40と、第1ダイに対向配置されて、第1ダイと協働してシム板を挟持する第2ダイ30と、流路の入口を閉塞するシール55,65,75と、シールを閉塞位置または開放位置に移動させるアクチュエータ50,60,70と、を備え、アクチュエータを用いて流路の開状態または閉状態を切り替えることによって、吐出口から吐出される塗工液の吐出幅を変化させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
スリット状の吐出口から塗工液を吐出するダイヘッドであって、
前記塗工液を貯留する貯留部を有する第1ダイと、
前記貯留部と前記吐出口とをつなぐとともに入口および出口を有する流路が、長さ方向に複数設けられたシム板と、
前記第1ダイに対向配置されて、前記第1ダイと協働して前記シム板を挟持する第2ダイと、
前記流路の前記入口を閉塞するシールと、
前記シールを閉塞位置または開放位置に移動させるアクチュエータと、を備え、
前記アクチュエータを用いて前記流路の開状態または閉状態を切り替えることによって、前記吐出口から吐出される前記塗工液の吐出幅を変化させる、ダイヘッド。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記流路は、前記シム板の中央部に位置するとともに前記入口から前記出口に向けて前記長さ方向に交差する高さ方向に延在する中央流路と、前記中央流路に対して前記長さ方向の外側に位置する外側流路と、を有し、
前記中央流路は常に前記開状態であるとともに、前記外側流路は、前記中央流路の近くに位置する前記外側流路から順に前記開状態にするかまたは前記中央流路から遠くに位置する前記外側流路から順に前記閉状態にする、請求項1に記載のダイヘッド。
【請求項3】
前記外側流路の前記入口の側が前記中央流路から遠ざかるとともに前記外側流路の前記出口の側が前記中央流路に近づくように、前記外側流路は前記高さ方向に対して傾斜して延在している、請求項2に記載のダイヘッド。
【請求項4】
前記シム板は、隣に位置する2つの前記流路における一方の前記流路の前記出口と、他方の前記流路の前記出口とが合流する合流部をさらに有する、請求項1に記載のダイヘッド。
【請求項5】
前記シム板は、前記シールの当接によって前記外側流路の前記入口を前記閉状態にする被シール部をさらに有し、
前記被シール部は前記貯留部の底部よりも突出している、請求項2に記載のダイヘッド。
【請求項6】
前記アクチュエータは、前記シールに接続されるロッドと、前記ロッドを駆動する駆動部と、を有し、
前記ロッドは、前記駆動部の側が前記第2ダイから遠ざかるとともに前記シールの側が前記第2ダイに近づくように、前記長さ方向に交差する厚み方向に対して傾斜して延在している、請求項1に記載のダイヘッド。
【請求項7】
前記ロッドと前記駆動部とは、分離可能に構成される、請求項6に記載のダイヘッド。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか1つに記載のダイヘッドを備えることを特徴とする、塗工装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、ダイヘッドおよび該ダイヘッドを備える塗工装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
塗工幅を変更するダイヘッドの従来技術として、例えば、特許文献1は、ノズルブロックの分解・組立とシム板の交換とによって、異なる塗工幅に対応する塗工ヘッドを開示する。特許文献2は、線状ノズルの入口長を狭めたり拡げたりすることによって、線状ノズルの吐出幅(塗工幅)が変化する塗工ヘッドを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-55208号公報
特開2018-69230号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の塗工ヘッドでは、ノズルブロックの分解・組立およびシム板の交換に係る作業が、非常に手間の掛かるとともに熟練を要するという問題がある。特許文献2の塗工ヘッドでは、シール部材の移動によって線状ノズルの吐出幅が規定されるので、塗工液がスリット内で広がり、基材への塗工幅が定まりにくいという問題がある。
【0005】
この発明の課題は、塗工液の吐出幅を容易に変更できるダイヘッドおよび塗工装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、この発明の一態様に係るダイヘッドは、
スリット状の吐出口から塗工液を吐出するダイヘッドであって、
前記塗工液を貯留する貯留部を有する第1ダイと、
前記貯留部と前記吐出口とをつなぐとともに入口および出口を有する流路が、長さ方向に複数設けられたシム板と、
前記第1ダイに対向配置されて、前記第1ダイと協働して前記シム板を挟持する第2ダイと、
前記流路の前記入口を閉塞するシールと、
前記シールを閉塞位置または開放位置に移動させるアクチュエータと、を備え、
前記アクチュエータを用いて前記流路の開状態または閉状態を切り替えることによって、前記吐出口から吐出される前記塗工液の吐出幅を変化させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、アクチュエータで駆動されるシールが複数の流路の入口を開状態または閉状態にすることによって、塗工液の吐出幅(塗工パターンの塗工幅)を、所定の幅に定めることができるとともに容易に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1に係るダイヘッドであって第2ダイを省略したダイヘッドを含む塗工装置を模式的に説明する図である。
実施の形態1に係るダイヘッドを説明する断面図である。
実施の形態1に係るダイヘッドの第1ダイの正面図である。
図3に示した第1ダイのIV-IV線の断面図である。
実施の形態1に係るダイヘッドの第2ダイの正面図である。
図5に示した第2ダイの断面図である。
実施の形態1に係るダイヘッドのシム板の正面図である。
図7に示したシム板のVIII-VIII線の断面図である。
実施の形態1に係るダイヘッドのシール構造を説明する断面図である。
ダイヘッドにおける塗工前の洗浄工程を説明する図である。
洗浄工程におけるダイヘッドの動作を説明する図である。
洗浄工程におけるダイヘッドの動作を説明する図である。
中央流路を用いる塗工工程を説明する図である。
第1流路をさらに用いる塗工工程を説明する図である。
第2流路をさらに用いる塗工工程を説明する図である。
第3流路をさらに用いる塗工工程を説明する図である。
実施の形態2に係るダイヘッドのシム板を説明する図である。
実施の形態3に係るダイヘッドを説明する図である。
図18に示したダイヘッドを説明する断面図である。
実施の形態4に係るダイヘッドを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、この発明に係るダイヘッド10および塗工装置1の実施の形態を説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向あるいは位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は、図面を参照した本開示の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本開示の技術的範囲が限定されるものではない。また、以下の実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に限定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0010】
〔塗工装置の全体構成〕
図1は、実施の形態1に係るダイヘッド10を含む塗工装置1を模式的に説明する図である。図1を参照しながら、塗工装置1の全体構成を説明する。なお、図1において、弁の開いた状態を白抜きで示し、弁の閉じた状態を黒塗りで示す。
(【0011】以降は省略されています)

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