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公開番号2025067640
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023177772
出願日2023-10-13
発明の名称射出成形体、射出成形体の製造方法及び機器
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類C08L 101/00 20060101AFI20250417BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】優れた力学特性を有する射出成形体を提供する。
【解決手段】マトリックス樹脂と、マトリックス樹脂中に分散した熱可塑性のエラストマーと、を含む射出成形体10であって、射出成形体の表面4から離れた第1部分1と、第1部分1と表面4との間の第2部分2と、を有し、第2部分2のうちの102μm2以上かつ1302μm2以下の面積範囲における、マトリックス樹脂に対するエラストマーの比率が、第1部分1のうちの102μm2以上かつ1302μm2以下の面積範囲における、マトリックス樹脂に対するエラストマーの比率の、1.3倍以上である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
マトリックス樹脂と、前記マトリックス樹脂中に分散した熱可塑性のエラストマーと、を含む射出成形体であって、
前記射出成形体の表面から離れた第1部分と、前記第1部分と前記表面との間の第2部分と、を有し、
前記第2部分のうちの10
2
μm
2
以上かつ130
2
μm
2
以下の面積範囲における、前記マトリックス樹脂に対する前記エラストマーの比率が、
前記第1部分のうちの10
2
μm
2
以上かつ130
2
μm
2
以下の面積範囲における、前記マトリックス樹脂に対する前記エラストマーの比率の、
1.3倍以上であることを特徴とする射出成形体。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1部分において、前記エラストマーは前記マトリックス樹脂中に分散しているエラストマー粒子であり、
前記第2部分において、前記エラストマーは前記マトリックス樹脂中に分散しているエラストマー粒子であることを特徴とする請求項1に記載の射出成形体。
【請求項3】
前記第2部分における前記エラストマー粒子の平均粒子径は、前記第1部分における前記エラストマー粒子の平均粒子径よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の射出成形体。
【請求項4】
前記第2部分における前記エラストマー粒子の平均粒子径と前記第1部分における前記エラストマー粒子の平均粒子径との差は0.8μm以上であることを特徴とする請求項2または3に記載の射出成形体。
【請求項5】
前記第1部分における前記エラストマー粒子の平均粒子径は1.0μm以下であることを特徴とする請求項2または3に記載の射出成形体。
【請求項6】
前記第2部分における前記エラストマー粒子の平均粒子径は1.0μmより大きいことを特徴とする請求項2または3に記載の射出成形体。
【請求項7】
前記第2部分における前記エラストマー粒子の平均粒子径は、前記第1部分におけるエラストマー粒子の平均粒子径の2倍以上であることを特徴とする請求項2または3に記載の射出成形体。
【請求項8】
前記第2部分のうちの10
2
μm
2
以上かつ130
2
μm
2
以下の面積範囲における、前記マトリックス樹脂に対する前記エラストマーの比率が、10%以上であり、
前記第1部分のうちの10
2
μm
2
以上かつ130
2
μm
2
以下の面積範囲における、前記マトリックス樹脂に対する前記エラストマーの比率が、50%未満である、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の射出成形体。
【請求項9】
前記第2部分のうちの10
2
μm
2
以上かつ130
2
μm
2
以下の面積範囲における、前記マトリックス樹脂に対する前記エラストマーの比率が、
前記第1部分のうちの10
2
μm
2
以上かつ130
2
μm
2
以下の面積範囲における、前記マトリックス樹脂に対する前記エラストマーの比率の、
1.5倍以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の射出成形体。
【請求項10】
前記第1部分のうちの10
2
μm
2
以上かつ130
2
μm
2
以下の面積範囲における、前記マトリックス樹脂に対する前記エラストマーの比率は、前記第1部分における平均値であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の射出成形体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、射出成形体、射出成形体の製造方法及び機器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
樹脂に熱可塑性エラストマーを添加した、樹脂組成物が衝撃強度をはじめとした、力学特性を向上させることは知られている。さらには、特許文献1に示される様に、相溶化剤を添加し、樹脂とエラストマーの相溶性を上げることで、樹脂とエラストマーの単純ブレンド系で発生していた界面剥離を抑制し、衝撃強度を向上させてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-231165号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、樹脂に対するエラストマー及び相溶化剤の添加は樹脂組成物の曲げ弾性率を大幅に低下させるため、曲げ弾性率と衝撃強度等の力学特性を両立させるためには、まだ多くの課題が残っている。特許文献1で開示されている樹脂組成物では、力学特性、特に曲げ弾性率に改善の余地がある。そこで、本実施形態の一態様は、優れた力学特性を有する射出成形体の提供に向けたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の射出成形体は、マトリックス樹脂と、前記マトリックス樹脂中に分散した熱可塑性のエラストマーと、を含む射出成形体であって、
前記射出成形体の表面から離れた第1部分と、前記第1部分と前記表面との間の第2部分と、を有し、
前記第2部分のうちの10
2
μm
2
以上かつ130
2
μm
2
以下の面積範囲における、前記マトリックス樹脂に対する前記エラストマーの比率が、
前記第1部分のうちの10
2
μm
2
以上かつ130
2
μm
2
以下の面積範囲における、前記マトリックス樹脂に対する前記エラストマーの比率の、
1.3倍以上であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本実施形態によれば、優れた力学特性を有する射出成形体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態の射出成形体の一例を示す概念図である。
実施例1の射出成形体の断面SEM画像である。
本実施形態の機器を説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。以下の本発明を実施するための形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明は以下の内容に限定されるものではない。
【0009】
≪射出成形体≫
本実施形態の射出成形体は、マトリックス樹脂と、マトリックス樹脂中に分散した熱可塑性のエラストマーと、を含む射出成形体である。
【0010】
図1に、本実施形態の射出成形体10の一例を示す概念図を示す。図1においてハッチングを付して示す射出成形体10の断面5は、平板状の射出成形体10の中央部の横断面であるが、射出成形体10の形状、断面の位置、形状は特に限定されない。また、本実施形態の射出成形体10の厚みTは、例えば、1mmから5mmの範囲であってよいが、これに限定されるものではない。射出成形体10の厚み方向に垂直な方向における寸法は、厚みTよりも大きくてよく、例えば10mmから1000mmの範囲であってよいが、これに限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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