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公開番号2025066945
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023176545
出願日2023-10-12
発明の名称太陽光発電海上浮遊体モジュール
出願人テラグリッド株式会社
代理人弁理士法人井上国際特許商標事務所,個人,個人,個人,個人
主分類B63B 35/00 20200101AFI20250417BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】下降気流を発生させる機能を有することで、積極的、能動的に上昇気流発生を抑制する事が可能な太陽光発電海上浮遊体モジュール提供する。
【解決手段】陽光発電海上浮遊体モジュール1は、略円柱形であって、垂直に立てられた長手方向20m以上の複数の支柱部11と、支柱部11の上に設置されたパネル基礎部12と、パネル基礎部12の上面に縦横に敷き詰めるように設置された複数の太陽光発電パネル13と、パネル基礎部12の上面の外周位置に設置された、パネル基礎部12の外側の海面Wに向けて垂直真下方向に空気を送るための複数の送風部14と、各太陽光発電パネルで発電された電力を充電するためであって、各支柱部11の内部に設置された複数の蓄電池15と、太陽光発電パネルと充電池との間に電気的に配線され、充電池の充電を制御するための、パネル基礎部12の内部に設置された1以上のパワーコンディショナ16と、を備えている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
海上で太陽光発電パネルにより発電する太陽光発電海上浮遊体モジュールであって、
前記太陽光発電海上浮遊体モジュールは、
略円柱形であって、垂直に立てられた長手方向20m以上の複数の支柱部と、
前記支柱部の上に設置されたパネル基礎部と、
前記パネル基礎部の上面に縦横に敷き詰めるように設置された複数の太陽光発電パネルと、
前記パネル基礎部の上面の外周位置に設置された、前記パネル基礎部の外側の海面に向けて垂直真下方向に空気を送るための複数の送風部と、
各前記太陽光発電パネルで発電された電力を充電するためであって、各前記支柱部の内部に設置された複数の蓄電池と、
前記太陽光発電パネルと前記充電池との間に電気的に配線され、前記充電池の充電を制御するための、前記パネル基礎部の内部に設置された1以上のパワーコンディショナと、
を備えていることを特徴とする太陽光発電海上浮遊体モジュール。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
請求項1に記載の太陽光発電海上浮遊体モジュールであって、さらに、
前記太陽光発電海上浮遊体モジュールを推進させるための推進手段を備えている、
ことを特徴とする太陽光発電海上浮遊体モジュール。
【請求項3】
請求項2に記載の太陽光発電海上浮遊体モジュールであって、さらに、
前記送風部には、前記送風部の送風方向を垂直方向から水平方向に変換する送風方向変換手段を備え、
前記推進手段は、前記送風方向変換手段によって前記送風部の送風方向が水平方向とされることによるものである、
ことを特徴とする太陽光発電海上浮遊体モジュール。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の太陽光発電海上浮遊体モジュールであって、さらに、
各前記蓄電池の出力が、一つの前記支柱部の外側一か所に集約されて電気的に配線されている、
ことを特徴とする太陽光発電海上浮遊体モジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、上昇気流を抑える機能を兼ね備えた太陽光発電海上浮遊体モジュールに関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
熱帯低気圧の被害による経済的損失は毎年生じており、地球温暖化により水蒸気が大幅増加して熱帯低気圧も過大化、経済的損失も増大化している。
また地球温暖化による海水温度上昇により、海面の上昇、植物プランクトン減少や海洋動物の移動による食物連鎖の乱れなどの問題が深刻化、さらにそれによる経済的損失の発生も懸念化されている。
そこで、太陽光発電海上浮遊体プラントにさらに上昇気流を抑制する機能を有するものとして、洋上に設置した躯体上にある水平な複数の各開口部に、太陽発電パネルを有する基板を備え、当該基板が、海面と並行した風等によって開口部が閉じる方向に搖動され、それにより、開口部下方の海面に日陰をつくり海面からの過剰な水蒸気蒸発を抑制するといった、海上過剰水蒸気蒸発を緩和調整可能な海上発電装置がある(例えば先行技術文献1、参照)。
しかしこのような日影により蒸気を抑制する方法は、直接的に上昇気流を抑制する方法ではなく受動的な方法であって、熱帯低気圧発生の大きな抑制力とはならないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-079931号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明はこれらの問題点に鑑み、通常の太陽光発電の機能に加え、上昇気流に対する下降気流を発生させる機能を有することで、積極的、能動的に上昇気流発生を抑制する事が可能な太陽光発電海上浮遊体モジュール提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の発明による太陽光発電海上浮遊体モジュールは、海上で太陽光発電パネルにより発電する太陽光発電海上浮遊体モジュールであって、太陽光発電海上浮遊体モジュールは、略円柱形であって、垂直に立てられた長手方向20m以上の複数の支柱部と、支柱部の上に設置されたパネル基礎部と、パネル基礎部の上面に縦横に敷き詰めるように設置された複数の太陽光発電パネルと、パネル基礎部の上面の外周位置に設置された、パネル基礎部の外側の海面に向けて垂直真下方向に空気を送るための複数の送風部と、各太陽光発電パネルで発電された電力を充電するためであって、各支柱部の内部に設置された複数の蓄電池と、太陽光発電パネルと充電池との間に電気的に配線され、充電池の充電を制御するための、パネル基礎部の内部に設置された1以上のパワーコンディショナと、を備えていることを特徴とする。
第2の発明による太陽光発電海上浮遊体モジュールは、第1の発明による太陽光発電海上浮遊体モジュールであって、さらに、太陽光発電海上浮遊体モジュールを推進させるための推進手段を備えている、ことを特徴とする。
第3の発明による太陽光発電海上浮遊体モジュールは、第2の発明による太陽光発電海上浮遊体モジュールであって、さらに、送風部には、送風部の送風方向を垂直方向から水平方向に変換する送風方向変換手段を備え、推進手段は、送風方向変換手段によって送風部の送風方向が水平方向とされることによるものである、ことを特徴とする。
第4の発明による太陽光発電海上浮遊体モジュールは、第1の発明から第3の発明のいずれかによる太陽光発電海上浮遊体モジュールであって、さらに、各蓄電池の出力が、一つの支柱部の外側一か所に集約されて電気的に配線されている、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の太陽光発電海上浮遊体モジュールは、通常の太陽光発電による電力供給の機能に加え、太陽光発電で駆動する送風部によって上昇気流に対する下降気流を発生させる機能を有することで、積極的、能動的に上昇気流発生を抑制する。それによって、熱帯低気圧の発生を抑えて熱帯低気圧の被害による経済的損失を抑制可能な太陽光発電海上浮遊体モジュールを実現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1の実施例における、下降気流生成用の送風部を備えた太陽光発電海上浮遊体モジュールを示す斜視図である。
第1の実施例における、送風部が推進手段を兼ねている太陽光発電海上浮遊体モジュールを示す斜視図である。
第1の実施例における、16個の太陽光発電海上浮遊体モジュールから一度に電力回収を行っている状態を示す斜視図である。
第1の実施例の別例として、支柱部下部に推進手段を備えた太陽光発電海上浮遊体モジュールを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明による太陽光発電海上浮遊体モジュールの実施例を説明する。
本発明において「送風部」とは、単に空気を送風する機能だけに留まらず、推進機とも成り得る機能や性能(推進手段)をも有し得るものと定義する。
【実施例】
【0009】
図1から図4を用いて、本実施例に係る太陽光発電海上浮遊体モジュール(以降「本モジュール」と略す)1について説明する。
図1は本実施例に係る、下降気流生成用、すなわち、パネル基礎部12の外側の海面Wに向けて垂直真下方向に空気を送るための、送風部14を備えた本モジュール1を示す斜視図である。すなわち、図1は本モジュールの下降気流を発生させるモードの形態を示す図である。
図2は、送風方向変換手段18により、送風部14が推進手段17を兼ねている本モジュール1を示す斜視図である。すなわち、図2は本モジュールの推進モードの形態を示す図である。
図3は、一モジュールについての各蓄電池15の出力が一つの支柱部11の外側一か所に集約されていることで、16個の本モジュール1から一度に電力回収を行うことを可能としていることを示す斜視図である。
図4は、本実施例の別例として、支柱部下部、すなわち、支柱部11の水面下に相当する位置に、送風部14とは別途、推進手段17を備えた本モジュール1を示す斜視図である。
【0010】
[本モジュールの構成と機能]
本モジュール1は、海上で太陽光発電パネル13により発電するモジュールである。
本モジュール1は、略円柱形であって、垂直に立てられた長手方向20m以上の複数(本実施例では4本)の支柱部11と、支柱部11の上に設置されたパネル基礎部12と、パネル基礎部12の上面に縦横に敷き詰めるように設置された複数(本実施例においては5000枚:下記[本ジュールの規模と充電能力について]参照)の太陽光発電パネル13と、パネル基礎部12の上面の外周位置に設置された、パネル基礎部12の外側の海面Wに向けて垂直真下方向に空気を送るための複数(本実施例では4個)の送風部14と、各太陽光発電パネルで発電された電力を充電するためであって、各支柱部11の内部に設置された複数の蓄電池15と、太陽光発電パネルと充電池との間に電気的に配線され、充電池の充電を制御するための、パネル基礎部12の内部に設置された1以上のパワーコンディショナ16と、を備えている。
さらに、本モジュール1を推進させるための推進手段17を備えている。
また送風部14には、送風部14の送風方向を垂直方向から水平方向に変換する送風方向変換手段18を備え、上記推進手段17は、送風方向変換手段18によって送風部の送風方向が水平方向とされることによるものである。
すなわち、送風部14が推進手段17を兼ねているものである。
また各蓄電池15の出力は、一つの支柱部11の外側一か所に(例えばコネクタ等により)集約されて電気的に配線されている。
(【0011】以降は省略されています)

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