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公開番号
2025064560
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2023174418
出願日
2023-10-06
発明の名称
果実落下抑制具及び果実落下抑制方法
出願人
株式会社 ダイサン
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
A01G
13/20 20250101AFI20250410BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】本開示は、果実に必要な通風及び日射量を確保でき、熟練作業者でなくとも果実の果柄と枝との接点部に損傷を与える恐れが少なく、取付け作業が容易な果実落下抑制具及びその装着方法の提供を目的とする。
【解決手段】果実落下抑制具20は、果実80の果頂部82を受ける弾性材料製の果頂支持部22と、果頂支持部22から外側へ延出する線状で弾性材料製の腕部24と、腕部24の先端部26に形成され、腕部24を束ねて果実80の枝84に括られる線材を挿通する弾性材料製の枠部28と、腕部24に設けられ、枠部28が束ねられた状態で、腕部24と共に果実80の外面を包み込む線状で弾性材料製の側面支持部30と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
果実の果頂部を受ける弾性材料製の果頂支持部と、
前記果頂支持部から外側へ延出する線状で弾性材料製の腕部と、
前記腕部の先端部に形成され、前記腕部を束ねて果実の枝に括られる線材を挿通する弾性材料製の枠部と、
前記腕部に設けられ、前記枠部が束ねられた状態で、前記腕部と共に前記果実の外面を包み込む線状で弾性材料製の側面支持部と、
を備える、果実落下抑制具。
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【請求項2】
前記果頂支持部は、円網形状であり、
前記腕部は、少なくとも2本で果実側面を抱持し、
前記枠部は、前記複数本の腕部を束ねると共に果実の枝に括られる結束部材を挿通する挿通孔を有し、
前記側面支持部は、前記果頂支持部及び前記腕部と協働して前記果実を抱持する果実収容空間を形成する部材であり、
前記挿通孔に挿通して前記腕部を束ね、果実の枝に括り付ける少なくとも1本の細長く柔軟な紐状の結束部材をさらに備える、
請求項1に記載の、果実落下抑制具。
【請求項3】
前記枠部は、少なくとも2個形成され、
前記結束部材を少なくとも2本備え、
前記枠部及び前記結束部材のうち、請求項2において前記挿通孔に挿通して前記腕部を束ね、果実の枝に括り付けるために用いられた前記枠部よりも前記側面支持部に近い側に形成されている少なくとも1個の前記枠部の前記挿通孔に、請求項2において前記挿通孔に挿通して前記腕部を束ね、前記果実の枝に括り付けるために用いられなかった少なくとも1本の前記結束部材をそれぞれ挿通し、前記腕部を絞り込んで前記果実収容空間を減容することにより、果実抱持の緩みを調整する、
請求項2に記載の、果実落下抑制具。
【請求項4】
前記結束部材は、
樹脂製の細長く扁平な紐状体と、前記紐状体の一方端部に形成された板片部と、
を備え、
前記板片部には、大径孔と小径孔が形成されると共に、前記大径孔と小径孔を連通させるスリット部が形成され、
前記紐状体の最大厚さは、前記スリット部の幅より小さく、
前記紐状体の他方端部から前記紐状体に沿って、間隔をあけて、前記大径孔より小さく前記小径孔より大きい外径を有するコブ状の瘤部が少なくとも1個形成されており、
前記瘤部の外径は、前記枠部の前記挿通孔を通過できる寸法である、
請求項2に記載の果実落下抑制具。
【請求項5】
前記果頂支持部の外周形状は、円形であり、
前記側面支持部は、前記腕部が枝分かれし、再び前記腕部に合流することによって形成された楕円形の部分である、
請求項1に記載の果実落下抑制具。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5の何れか一つに記載の果実落下抑制具を用い、果樹に生って成熟中の果実が台風その他の意図しない外力で落下することを抑制する方法であって、
先ず、対象とする果実の大きさから、前記果頂支持部、前記腕部及び前記側面支持部で構成される前記果実収容空間に前記果実を入れた場合に、前記腕部のどの位置の前記枠部の前記挿通孔に前記結束部材を挿通して前記腕部を束ねると、前記果実収容空間に過剰な緩み部分が生じないかを推測し、使用する前記腕部の前記挿通孔の位置を選んで定め、
次に、そのように選択した前記挿通孔に前記結束部材の先端部を順次挿通することにより前記選択した挿通孔の位置で前記腕部を束ね、夫々の部材が弾性体であることを利用して、前記果頂支持部、前記腕部及び前記側面支持部で果実を適切に収めることができる大きさの立体的な前記果実収容空間を形成し、
次に、そのように前記腕部を束ねるために前記枠部に挿通した前記結束部材を、更に前記果実の果柄が繋がっている枝の直近部分に縛り付け、前記果実収容空間を前記果実に隣接する位置に配置し、
次に、前記腕部及び前記側面支持部の弾性を利用して、前記果実が隣接している位置で互いに隣接する前記腕部間の隙間を押し拡げ、前記果実を前記果実収容空間の内部に前記隙間を通して横側から押込むことにより前記果実に前記果実落下抑制具を装着する、
果実落下抑制方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、果実落下抑制具及び果実落下抑制方法に関する。
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【背景技術】
【0002】
一般に、樹木に生る果実が成熟する時期は、嵐、台風等の自然災害が発生しやすい時期と重なりやすく、成熟した果実が風雨に曝されて落下する可能性がある。果実を風雨の影響から防ぐためには、果実を覆うことによって直接風雨に曝される影響を低減することが試みられている。
【0003】
例えば特許文献1には、帯状の網状体からなり、果実を該帯状の網状体で包み、該帯状の網状体の両端を木の枝又は支持部材に縛って果実を該帯状の網状体で支持するようにした構成とする果実落下防止帯が開示されている。
【0004】
また例えば、特許文献2には、表裏2枚の方形の上辺幅方向の所定幅が、幼果が入る幅だけ開口して、底辺、側辺および上辺の開口部を除いた領域が溶着あるいは折込みで表裏が連続する胴部となし、当該胴部の容積が成熟後の成果より大きく、胴部の周辺に少なくとも1箇所間隙幅の無いスリットである切込みを設け、また、開口部の位置に果実の果柄部と枝の両方に縛り付けるための帯紐を設けた透明な樹脂シート製の果実袋が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平5-304842号公報
特開2022-153558号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の果実落下防止帯では、網状体が使用され、果実に装着された状態で、一定程度の通風性は確保されるものの、自然の状態に比べ果実表面での日射量はかなり制限され、果実の糖濃度に悪影響を与え、特にリンゴ、桃、サクランボ等のように色づく果実では着色にムラが生じたり、着色が遅れたりする恐れがある。また、果実落下防止帯を果実に装着する際に、先ず果実を果実落下防止帯で包み、それを枝や支持部材に縛るという作業が必要なために、果実の果柄と枝との接点に力が働いて接点部を傷め易く、この作業には熟練を要するという問題がある。
【0007】
また、特許文献2に記載の果実袋では、透明な樹脂シートが使用され、果実表面での日射量は一定程度確保されるものの、樹脂表面での反射や樹脂による吸収による日射の減少を完全には避けられず、果実の糖濃度や色づきに影響を及ぼし、また、細いスリットを設けただけで果実の全体をほぼ密閉状態で包むため、害虫等の侵入防止効果はあるものの、通風性が悪く、果実の成熟に必要な呼吸活動に悪い影響を及ぼす恐れがある。更に、特許文献1の場合と同様に、果実袋を果実の幼果に装着する際に、先ず幼果が果実袋の開口部に入り込むように果実袋を配置した状態で果実袋の帯紐を果実の果柄に縛り付け、更にその帯紐で枝に縛り付けるという作業が必要なために、果実の果柄と枝との接点に力が働いて接点部を傷め易く、この作業には熟練を要するという問題がある。
【0008】
また、特許文献1及び特許文献2のいずれの場合も、果実の果頂部側から果実袋に入れる作業となるため、枝や葉っぱが邪魔になることがある。
【0009】
本開示は、果実に必要な通風及び日射量を確保でき、熟練作業者でなくとも果実の果柄と枝との接点部に損傷を与える恐れが少なく、取付け作業が容易な果実落下抑制具及びその装着方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第一態様の果実落下抑制具は、果実の果頂部を受ける弾性材料製の果頂支持部と、前記果頂支持部から外側へ延出する線状で弾性材料製の腕部と、前記腕部の先端部に形成され、前記腕部を束ねて果実の枝に括られる線材を挿通する弾性材料製の枠部と、前記腕部に設けられ、前記枠部が束ねられた状態で、前記腕部と共に前記果実の外面を包み込む線状で弾性材料製の側面支持部と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)
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