TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025063726
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2023173147
出願日2023-10-04
発明の名称農産物乾燥システム及び農産物乾燥方法
出願人株式会社TOMTEN
代理人弁理士法人第一テクニカル国際特許事務所
主分類F26B 9/06 20060101AFI20250409BHJP(乾燥)
要約【課題】上下方向に積み重ねられた、農産物を収容した複数の容器に供給する空気の偏りを抑制する。
【解決手段】農産物乾燥システム1は、上下方向に積み重ねられた、農産物24を収容する複数の容器3と、農産物24を乾燥させるための空気を下方向に吐出するファン5と、上部にファン5が設置され、ファン5から吐出された空気を下部に導く第1チャンバ7と、第1チャンバ7と複数の容器3との間に配置され、第1チャンバ7の下部に連通し、第1チャンバ7から流入した空気を略水平方向に吐出する吐出口11を複数の容器3の各々に対応する位置に備えた第2チャンバ9と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上下方向に積み重ねられた、農産物を収容する複数の容器と、
前記農産物を乾燥させるための空気を下方向に吐出するファンと、
上部に前記ファンが設置され、前記ファンから吐出された前記空気を下部に導く第1チャンバと、
前記第1チャンバと前記複数の容器との間に配置され、前記第1チャンバの前記下部に連通し、前記第1チャンバから流入した前記空気を略水平方向に吐出する吐出口を前記複数の容器の各々に対応する位置に備えた第2チャンバと、
を有することを特徴とする農産物乾燥システム。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記第2チャンバは、
前記第1チャンバの前記下部に連通する連通部から上方に離れるにしたがって前記空気の流路が狭くなるように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の農産物乾燥システム。
【請求項3】
前記第2チャンバは、
最も下方に配置される前記吐出口への前記空気の流れの抵抗となる絞り部材を有する
ことを特徴とする請求項2に記載の農産物乾燥システム。
【請求項4】
前記容器は、
前記農産物が収容される略箱状の収容部と、
前記収容部の下部に配置され、フォークリフトのフォークが挿入されるスロット部と、
前記収容部と前記スロット部の間に配置され、前記農産物を支持しつつ前記スロット部に供給された前記空気を前記収容部に通風可能な底部と、
前記スロット部の下部に配置され、下側に配置された前記容器の前記収容部を閉塞する底板部と、を有し、
前記複数の容器の各々は、
前記スロット部が前記第2チャンバの前記吐出口に連通するように配置される
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の農産物乾燥システム。
【請求項5】
前記容器は、
前記収容部を構成する壁部のうち、前記スロット部が開口する方向に直交する方向に対向する一対の壁部のそれぞれの上端に、通気口が形成されている
ことを特徴とする請求項4に記載の農産物乾燥システム。
【請求項6】
第1チャンバにおいて、ファンから吐出された空気を下方向に流し、
前記第1チャンバと、上下方向に積み重ねられ農産物を収容する複数の容器との間に配置され、前記第1チャンバの下部に連通する第2チャンバにおいて、前記第1チャンバから流入した前記空気を前記複数の容器の各々に対応する位置に備えられた吐出口から略水平方向に吐出し、
前記吐出口から吐出した前記空気を前記複数の容器にそれぞれ供給する
ことを特徴とする農産物乾燥方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、農産物を乾燥するための農産物乾燥システム及び農産物乾燥方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
収穫された農産物をコンテナに収容して貯蔵し、出荷までの間に乾燥させるシステムが知られている。例えば特許文献1には、球根を収容したコンテナと、コンテナを載置し通気空間を備えたパレットと、パレット内を通風する通風ファンを有する通気ダクトとを有し、コンテナ及びパレットを上下に積み重ね、通気ダクトから各パレットの通気空間に通風させるシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-140649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術の構造では、通風ファンに近い上側のパレットにおいて、流速の速い風が下方に向けて通過するために通気空間から空気を吸い出す力が働いて通気ダクト内に渦流が生じ、良好に風を供給できない可能性がある。その場合、通風ファンから離れた下側のパレットにより多くの風が供給されてしまう。このように、供給する風に偏りが生じてしまうため、各コンテナの農作物を均一に乾燥することができないという課題があった。
【0005】
本発明の目的は、上下方向に積み重ねられた複数の容器に供給する空気の偏りを抑制することで、各容器に収容された農産物を略均一に乾燥させることができる農産物乾燥システム及び農産物乾燥方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本願発明の農産物乾燥システムは、上下方向に積み重ねられた、農産物を収容する複数の容器と、前記農産物を乾燥させるための空気を下方向に吐出するファンと、上部に前記ファンが設置され、前記ファンから吐出された前記空気を下部に導く第1チャンバと、前記第1チャンバと前記複数の容器との間に配置され、前記第1チャンバの前記下部に連通し、前記第1チャンバから流入した前記空気を略水平方向に吐出する吐出口を前記複数の容器の各々に対応する位置に備えた第2チャンバと、を有する。
【0007】
本発明の農産物システムでは、第1チャンバの上部に搭載されたファンから吐出された空気は下部に導かれ、第1チャンバの下部から第2チャンバに流入して、複数の容器の各々に対応する位置に配置された吐出口から略水平方向に吐出されて複数の容器の各々に供給される。これにより、容器に収容された農産物が乾燥される。また本発明によれば、ファンから吐出された空気を下方に流す第1チャンバと、空気を水平方向に吐出して各容器に供給する第2チャンバとを別々のチャンバとして構成する。これにより、第2チャンバにおいてファンから吐出された空気の勢いを緩衝させた上で各吐出口に供給することができるので、吐出口の近傍に渦流が生じることを抑制できる。その結果、上下方向に積み重ねられた複数の容器に供給する空気の偏りを抑制することができるので、容器に収容された農産物を略均一に乾燥させることができる。
【0008】
また、上記目的を達成するために、本願発明の農産物乾燥方法は、第1チャンバにおいて、ファンから吐出された空気を下方向に流し、前記第1チャンバと、上下方向に積み重ねられ農産物を収容する複数の容器との間に配置され、前記第1チャンバの下部に連通する第2チャンバにおいて、前記第1チャンバから流入した前記空気を前記複数の容器の各々に対応する位置に備えられた吐出口から略水平方向に吐出し、前記吐出口から吐出した前記空気を前記複数の容器にそれぞれ供給する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、上下方向に積み重ねられた複数の容器に供給する空気の偏りを抑制することで、各容器に収容された農産物を略均一に乾燥させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る農産物乾燥システムの構成の一例を表す、図3中I-I断面に相当する断面図である。
容器を配置していない状態における農産物乾燥システムの構成の一例を表す正面図である。
容器を配置した状態における農産物乾燥システムの構成の一例を表す正面図である。
容器の構造の一例を表す斜視図である。
複数の容器を積み重ねた場合の空気の流れの一例を表す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
乾燥装置
9か月前
個人
脱脂乾燥システム
11か月前
DIC株式会社
乾燥装置
10か月前
DIC株式会社
乾燥装置
10か月前
株式会社クレブ
ブーツ乾燥装置
5か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥装置
9か月前
東レ株式会社
塗膜付きシートの加熱装置
1か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥装置
9か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥装置
9か月前
大東電子株式会社
傘水滴除去装置
5か月前
クリーン・テクノロジー株式会社
乾燥装置
5か月前
セイコーエプソン株式会社
加熱装置
9か月前
クリーン・テクノロジー株式会社
乾燥装置
9か月前
クリーン・テクノロジー株式会社
乾燥装置
5か月前
株式会社ワカミヤ商会
乾燥装置
1か月前
アントム株式会社
搬送式乾燥炉
3か月前
高砂工業株式会社
凍結乾燥装置
3か月前
セイコーエプソン株式会社
乾燥機
2か月前
クリーン・テクノロジー株式会社
熱風式乾燥装置
4か月前
株式会社大川原製作所
乾燥システム
3か月前
株式会社大川原製作所
乾燥システム
3か月前
株式会社アサヒテクノ
乾燥装置及び乾燥方法
2か月前
株式会社カワタ
ガス浄化装置および粉粒体処理装置
9か月前
特殊電極株式会社
塗装乾燥装置および塗装乾燥方法
4か月前
株式会社ショウワテクノ
コンテナ容器脱水装置
4か月前
カワサキ機工株式会社
ネット型乾燥装置
21日前
株式会社カワタ
粉粒体排出機構および粉粒体処理装置
9か月前
京セラドキュメントソリューションズ株式会社
乾燥装置
4か月前
京セラドキュメントソリューションズ株式会社
乾燥装置
4か月前
株式会社サタケ
穀物乾燥機の監視システム
7か月前
株式会社大気社
熱風発生装置
5か月前
三菱電機株式会社
浴室乾燥機
21日前
井関農機株式会社
穀粒乾燥機
9か月前
株式会社リコー
加熱装置、画像形成装置及び液体吐出装置
4か月前
冨士電線株式会社
液体除去装置
9か月前
井関農機株式会社
穀粒乾燥機
10か月前
続きを見る