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公開番号
2025063444
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-16
出願番号
2023172641
出願日
2023-10-04
発明の名称
カバーパネル、加飾シート及び表示装置
出願人
NISSHA株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G09F
9/00 20060101AFI20250409BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約
【課題】図柄層と透明または半透明のマット層と透明または半透明の艶層とが重なる箇所における表示装置の表示画面、カバーパネルまたは加飾シートについて、視認性の改善を行う。
【解決手段】図柄層22は、外部から表面露出領域EXに入射する第2可視光の反射光の干渉で発色する干渉顔料22pで着色されている図柄を有する。艶層24は、マット層23の層面23sに配置されている。艶層24は、表面露出領域EXに凸部24pと凹部24rを形成して、艶層24が無い場合に比べて表面露出領域EXの表面粗さを大きくするための層であり、表面露出領域EXのHaze値が、40%以上85%以下になるように構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1可視光を放射して情報または映像を視覚的に表示する表示画面に対して設けられ、前記表示画面から放射される前記第1可視光を透過する表示装置の表面露出領域に配置されるカバーパネルであって、
前記表示画面から放射される前記第1可視光が入射する第1主面及び、前記第1可視光が出射する第2主面を有する透明または半透明の基材フィルムと、
前記基材フィルムの前記第1主面側に配置され、外部から前記表面露出領域に入射する第2可視光の反射光の干渉で発色する干渉顔料で着色されている図柄を有する図柄層と、
前記基材フィルムの前記第2主面側に配置され、前記表面露出領域の艶消しのための透明または半透明のマット層と、
前記マット層の層面に配置されている透明または半透明の艶層と
を備え、
前記艶層は、前記表面露出領域に凸部と凹部を形成して、前記艶層が無い場合に比べて前記表面露出領域の表面粗さを大きくするための層であり、
前記表面露出領域のHaze値が、40%以上85%以下になるように構成されている、カバーパネル。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記凹部及び前記凸部は、前記凹部と前記凸部を繰り返す波状の形状を有する前記艶層からなる、
請求項1に記載のカバーパネル。
【請求項3】
前記艶層は、前記凹部の中のドットの形成されているドット部分の階調が30%以上60%以下になるように構成されている、
請求項2に記載のカバーパネル。
【請求項4】
前記凹部の底面が、前記マット層の表面で構成されている、
請求項3に記載のカバーパネル。
【請求項5】
前記基材フィルムと前記マット層からなる積層体の領域は、Haze値が65%以上80%以下である、
請求項4に記載のカバーパネル。
【請求項6】
前記表面露出領域のHaze値が、60%以上70%以下になるように構成されている、
請求項1から5のいずれか一項に記載のカバーパネル。
【請求項7】
第1可視光を放射して情報または映像を視覚的に表示する表示画面に対して設けられ、前記表示画面から放射される前記第1可視光を透過する表示装置の表面露出領域に配置される加飾シートであって、
前記表示画面から放射される前記第1可視光が入射する第1主面及び、前記第1可視光が出射する第2主面を有する透明または半透明の基材フィルムと、
前記基材フィルムの前記第1主面側に配置され、外部から前記表面露出領域に入射する第2可視光の反射光の干渉で発色する干渉顔料で着色されている図柄を有する図柄層と、
前記基材フィルムの前記第2主面側に配置され、前記表面露出領域の艶消しのための透明または半透明のマット層と、
前記マット層の層面に配置されている透明または半透明の艶層と
を備え、
前記艶層は、前記表面露出領域に凸部と凹部を形成して、前記艶層が無い場合に比べて前記表面露出領域の表面粗さを大きくするための層であり、
前記表面露出領域に対応する箇所のHaze値が、40%以上85%以下になるように構成されている、加飾シート。
【請求項8】
第1可視光を放射して情報または映像を視覚的に表示する表示画面と、
前記表示画面の表面露出領域に配置され、前記表示画面から放射される前記第1可視光を透過するカバーパネルと
を備え、
前記カバーパネルは、
前記表示画面から放射される前記第1可視光が入射する第1主面及び、前記第1可視光が出射する第2主面を有する透明または半透明の基材フィルムと、
前記基材フィルムの前記第1主面側に配置され、外部から前記表面露出領域に入射する第2可視光の反射光の干渉で発色する干渉顔料で着色されている図柄を有する図柄層と、
前記基材フィルムの前記第2主面側に配置され、前記表面露出領域の艶消しのための透明または半透明のマット層と、
前記マット層の層面に配置されている透明または半透明の艶層と
を備え、
前記艶層は、前記表面露出領域に凸部と凹部を形成して、前記艶層が無い場合に比べて前記表面露出領域の表面粗さを大きくするための層であり、
前記カバーパネルの前記表面露出領域のHaze値が、40%以上85%以下になるように構成されている、表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、干渉顔料を有するカバーパネル、干渉顔料を有する加飾シート及び干渉顔料を有する表示装置に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の表示装置には、例えば、特許文献1(特許第6839319号公報)及び特許文献2(特許第5725581号公報)に記載されている干渉顔料で着色されている図柄を有する図柄層が用いられている。干渉顔料で着色されている図柄は、透過光では視認し難く、反射光で視認し易くなっている。
このような表示装置では、表示画面から放射された可視光が干渉顔料で着色された図柄を透過するときには、表示画面の表示が図柄に邪魔されずに視認される。当然、表示装置の表示画面から可視光が放射されていないときには、専ら、表示装置の外部から図柄層に入射する可視光によって、干渉顔料で着色されている図柄が視認される。
このような表示装置に対して、例えば、特許文献3(特開2000-62081号公報)に示されているようなグロス層(艶層)とマット層を適用して、表示が映し出される表示画面の表面露出領域に、所望の触感を付与することが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6839319号公報
特許第5725581号公報
特開2000-62081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、干渉顔料で着色されている図柄(図柄層)とグロス層(艶層)とマット層とを重ねると、干渉顔料で着色されている図柄(図柄層)が無い場合に比べて、表示画面の表示が見難くなる。表示画面の表示が見難くなって視認性が低下するのは、マット層と艶層による凹凸及び図柄層の干渉顔料に原因があると考えられる。
【0005】
本発明の課題は、干渉顔料を有する図柄層と透明または半透明のマット層と透明または半透明の艶層とが重なる箇所における表示装置の表示画面、カバーパネルまたは加飾シートについて、視認性の改善を行うことにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の第1見地に係るカバーパネルは、第1可視光を放射して情報または映像を視覚的に表示する表示画面に対して設けられ、表示画面から放射される第1可視光を透過する表示装置の表面露出領域に配置される。カバーパネルは、透明または半透明の基材フィルムと、図柄層と、透明または半透明のマット層と、透明または半透明の艶層とを備える。透明または半透明の基材フィルムは、表示画面から放射される第1可視光が入射する第1主面及び、第1可視光が出射する第2主面を有する。図柄層は、基材フィルムの第1主面側に配置され、外部から表面露出領域に入射する第2可視光の反射光の干渉で発色する干渉顔料で着色されている図柄を有する。マット層は、基材フィルムの第2主面側に配置され、表面露出領域の艶消しのための層である。艶層は、マット層の層面に配置されている。艶層は、表面露出領域に凸部と凹部を形成して、艶層が無い場合に比べて表面露出領域の表面粗さを大きくするための層であり、表面露出領域のHaze値が、40%以上85%以下になるように構成されている。
第1見地に係るカバーパネルによれば、干渉顔料で着色されている図柄層を含むカバーパネルのHaze値を40%以上85%以下にすることで、艶層によって表面露出領域に凹部と凸部による感触を付与することができるとともに、凸部と凹部の境界を目立たなくしてカバーパネルの視認性を改善することができる。
【0007】
第2見地に係るカバーパネルは、第1見地に係るカバーパネルにおいて、凹部及び凸部は、凹部と凸部を繰り返す波状の形状を有する艶層からなる、ように構成されている。第2見地に係るカバーパネルでは、艶層で凸部と凹部のHaze値の差を設けることができ、カバーパネルのHaze値を適切な値に簡単に設定でき、視認性の改善が容易になる。
第3見地に係るカバーパネルは、第2見地に係るカバーパネルにおいて、艶層は、凹部の階調が30%以上60%以下になるように構成されている。第3見地に係るカバーパネルでは、凹部の階調が30%以上60%以下であるので、凸部と凹部のHaze値の差を適切に設定し易い構成となり、視認性の改善が容易になる。
【0008】
第4見地に係るカバーパネルは、第3見地に係るカバーパネルにおいて、凹部の底面が、マット層の表面で構成されている。第4見地に係るカバーパネルでは、凹部の底面のHaze値をマット層のHaze値とすることができ、凹部のHaze値を設定し易くなり、視認性の改善が容易になる。
第5見地に係るカバーパネルは、第4見地に係るカバーパネルにおいて、基材フィルムとマット層からなる積層体の領域は、Haze値が65%以上80%以下である。第5見地に係るカバーパネルでは、基材フィルムとマット層からなる積層体の領域のHaze値を65%以上80%以下に設定することで、表示画面の表示が暈けるのを抑制することができ、視認性が顕著に改善される。
第6見地に係るカバーパネルは、第1から第5見地に係るカバーパネルにおいて、カバーパネルのHaze値が60%以上70%以下であるので、凹部と凸部の境界の目立ち方を抑制しつつ、表示画面の表示のコントラストが低下するのを抑制して、視認性を顕著に改善することができる。
【0009】
第7見地に係る加飾シートは、第1可視光を放射して情報または映像を視覚的に表示する表示画面に対して設けられ、表示画面から放射される第1可視光を透過する表示装置の表面露出領域に配置される加飾シートである。この加飾シートは、透明または半透明の基材フィルムと、図柄層と、透明または半透明のマット層と、透明または半透明の艶層とを備える。基材フィルムは、表示画面から放射される第1可視光が入射する第1主面及び、第1可視光が出射する第2主面を有する。図柄層は、基材フィルムの第1主面側に配置され、外部から表面露出領域に入射する第2可視光の反射光の干渉で発色する干渉顔料で着色されている図柄を有する。マット層は、基材フィルムの第2主面側に配置され、表面露出領域の艶消しのための層である。艶層は、マット層の層面に配置されている。艶層は、表面露出領域に凸部と凹部を形成して、艶層が無い場合に比べて表面露出領域の表面粗さを大きくするための層であり、表面露出領域に対応する箇所のHaze値が、40%以上85%以下になるように構成されている。
第7見地に係る加飾シートでは、干渉顔料で着色されている図柄層を含む加飾シートのHaze値を40%以上85%以下にすることで、艶層によって表面露出領域に凹部と凸部による感触を付与することができるとともに、凸部と凹部の境界を目立たなくして加飾シートの視認性を改善することができる。
【0010】
第8見地に係る表示装置は、第1可視光を放射して情報または映像を視覚的に表示する表示画面と、表示画面の表面露出領域に配置され、表示画面から放射される第1可視光を透過するカバーパネルとを備えている。この表示装置のカバーパネルは、透明または半透明の基材フィルムと、図柄層と、透明または半透明のマット層と、透明または半透明の艶層とを備えている。基材フィルムは、表示画面から放射される第1可視光が入射する第1主面及び、第1可視光が出射する第2主面を有する。図柄層は、基材フィルムの第1主面側に配置され、外部から表面露出領域に入射する第2可視光の反射光の干渉で発色する干渉顔料で着色されている図柄を有する。マット層は、基材フィルムの第2主面側に配置され、表面露出領域の艶消しのための層である。艶層は、マット層の層面に配置されている。艶層は、表面露出領域に凸部と凹部を形成して、艶層が無い場合に比べて表面露出領域の表面粗さを大きくするための層であり、カバーパネルの表面露出領域のHaze値が、40%以上85%以下になるように構成されている。
第8見地に係る表示装置によれば、干渉顔料で着色されている図柄層を含むカバーパネルのHaze値を40%以上85%以下にすることで、艶層によって表面露出領域に凹部と凸部による感触を付与することができるとともに、凸部と凹部の境界を目立たなくしてカバーパネルの視認性を改善することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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