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公開番号
2025062881
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-15
出願番号
2023172239
出願日
2023-10-03
発明の名称
履物部品設計装置および履物部品設計方法
出願人
株式会社アシックス
代理人
個人
,
個人
主分類
A43B
17/00 20060101AFI20250408BHJP(履物)
要約
【課題】履物部品の高い設計自由度と設計妥当性の両立を図る技術を提供する。
【解決手段】履物部品設計装置250において、測定データ取得部212は、対象者の足裏および足側面を少なくとも含む足形状における三次元相同モデルに対応する解剖学的特徴を示す三次元座標群の測定データを取得する。モデル決定部222は、測定データにおける三次元座標群と、複数の三次元相同モデルにおける三次元座標群との間で、座標同士の類似度を評価することにより、対象者の足形に類似する三次元相同モデル104を複数の三次元相同モデル104から決定する。基本設計決定部232は、決定された三次元相同モデル104に対応する基本設計データを複数の基本設計データから決定する。設計処理部234は、決定された基本設計データに基づいて対象者の足形に対応する履物部品設計データを生成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
足の解剖学的特徴を示す三次元座標群を複数の足形に対する複数の三次元相同モデルとしてあらかじめ記憶するモデル記憶部と、
前記複数の三次元相同モデルのそれぞれの足形に対応する履物部品の積層造形に用いられる三次元設計データとして、複数の基本設計データを記憶する設計記憶部と、
対象者の足裏および足側面を少なくとも含む足形状における前記三次元相同モデルに対応する解剖学的特徴を示す三次元座標群の測定データを取得する測定データ取得部と、
前記測定データにおける三次元座標群と、前記複数の三次元相同モデルにおける三次元座標群との間で、座標同士の類似度を評価することにより、前記対象者の足形に類似する三次元相同モデルを前記複数の三次元相同モデルから決定するモデル決定部と、
前記決定された三次元相同モデルに対応する基本設計データを前記複数の基本設計データから決定する基本設計決定部と、
前記決定された基本設計データに基づいて前記対象者の足形に対応する履物部品設計データを生成する設計処理部と、
を備えることを特徴とする履物部品設計装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記モデル決定部は、前記複数の三次元相同モデルにおいて所定の基準点から各点までの位置ベクトルを取得し、前記測定データにおいて前記所定の基準点から三次元相同モデルの各点までの位置ベクトルを取得し、対応する三次元相同モデルの点同士の距離または位置ベクトルの類似度に基づいて、前記対象者の身体形状に類似する三次元相同モデルを前記複数の三次元相同モデルから決定することを特徴とする請求項1に記載の履物部品設計装置。
【請求項3】
前記モデル記憶部は、前記複数の三次元相同モデルを、所定基準点から前記三次元相同モデルの各点までの位置ベクトル同士のコサイン類似度に基づくクラスター分析により複数のクラスターに分けられた形で記憶することを特徴とする請求項1に記載の履物部品設計装置。
【請求項4】
前記モデル記憶部は、前記複数の三次元相同モデルを、コサイン類似度に基づくクラスター分析によって上位階層が複数のクラスターに分けられた上で、上位階層のクラスターごとに主成分分析がなされた場合における第1主成分を除く第2主成分以下に次元削減した主成分分析に基づくクラスター分析によって下位階層がさらに細分化された複数のクラスターに分けられた形で記憶することを特徴とする請求項3に記載の履物部品設計装置。
【請求項5】
前記履物部品の基本設計に対する変形として前記対象者の希望に応じて指定された個別変形を指示する個別情報を取得する個別情報取得部をさらに備え、
前記設計処理部は、前記基本設計データおよび前記個別情報に基づいて前記基本設計に前記個別変形を加えた前記履物部品設計データを生成することを特徴とする請求項1に記載の履物部品設計装置。
【請求項6】
前記個別情報取得部は、前記履物部品の外面に加える装飾形状として前記対象者の希望に応じて指定されたテキストを含む情報を前記個別情報として取得し、
前記設計処理部は、前記基本設計データおよび前記個別情報に基づき、前記基本設計に前記指定されたテキストを象った装飾形状を加えた前記履物部品設計データを生成することを特徴とする請求項5に記載の履物部品設計装置。
【請求項7】
前記対象者により指定された履物の種類を示す履物情報を取得する履物情報取得部をさらに備え、
前記複数の基本設計データは、複数種類の履物のうち少なくともいずれかの靴型形状に対応するように設計されており、
前記基本設計決定部は、前記対象者の足形に類似する三次元相同モデルおよび前記履物情報に基づいて前記基本設計データを決定することを主な特徴とする請求項1に記載の履物部品設計装置。
【請求項8】
前記履物部品は、履物の中敷であることを特徴とする請求項1に記載の履物部品設計装置。
【請求項9】
足の解剖学的特徴を示す三次元座標群を複数の足形に対する複数の三次元相同モデルを読み出す過程と、
対象者の足裏および足側面を少なくとも含む足形状における前記三次元相同モデルに対応する解剖学的特徴を示す三次元座標群の測定データを取得する過程と、
前記測定データにおける三次元座標群と、前記複数の三次元相同モデルにおける三次元座標群との間で、座標同士の類似度を評価することにより、前記対象者の足形に類似する三次元相同モデルを前記複数の三次元相同モデルから決定する過程と、
前記複数の三次元相同モデルのそれぞれの足形に対応する履物部品の積層造形に用いられる三次元設計データである複数の基本設計データから、前記決定された三次元相同モデルに対応する基本設計データを決定する過程と、
前記決定された基本設計データに基づいて前記対象者の足形に対応する履物部品設計データを生成する過程と、
を備えることを特徴とする履物部品設計方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、履物部品設計装置および履物部品設計方法に関する。特に、中敷の設計技術に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
靴や中敷のサイズ展開は、多様な足の形状やサイズに合わせて多くの種類を用意することが好ましい。ただし、サイズ展開の拡大には、製造コストの増大や在庫を多く抱えるリスクを伴うため、多くの靴メーカーにおいて需要の多いサイズを中心にサイズ展開がなされるのが現実である。
【0003】
足形を三次元的に計測した三次元データをもとに足形に合う靴の種類を選定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1においては、足形の三次元データから、つま先部分、中央部分、かかと部分の別に二次元形状の特徴データを生成する。同様に、靴型についても部位別の特徴データを生成し、収集した多数の靴型の特徴データをクラスタリングし、各クラスターにコードを付して記憶する。足形の特徴データとこれにフィットする靴型の特徴データとの関係性をニューラルネットワークで学習し、足形の特徴データから靴型の特徴データを求めるルールとする。
【0004】
一方、近年、嗜好の多様化に合わせて、需要者によるカスタマイズやパーソナライズが可能な製品も増えている(例えば、特許文献2~4参照)。また、いわゆる3D印刷とも呼ばれる積層造型法による設計自由度の高い製品の製造方法が知られている(例えば、特許文献5~7参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-90272号公報
特開2022-60213号公報
特開2023-71642号公報
特表2023-523141号公報
特表2018-501865号公報
特表2017-522917号公報
特開2020-163154号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
積層造形法により製品の設計自由度を高めたとしても、設計によってはそもそも製造が困難な形状や、製品として正常でない形状となる可能性がある。そのような設計とならないために、事前に設計妥当性を確認することが肝要となるが、設計妥当性を担保するあまり設計自由度を狭めるおそれもある。また、カスタマイズやパーソナライズにおける適合性を損なうおそれがある。
【0007】
本開示は、こうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、履物部品の高い設計自由度と設計妥当性の両立を図る技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本開示のある態様の履物部品設計装置は、足の解剖学的特徴を示す三次元座標群を複数の足形に対する複数の三次元相同モデルとしてあらかじめ記憶するモデル記憶部と、複数の三次元相同モデルのそれぞれの足形に対応する履物部品の積層造形に用いられる三次元設計データとして、複数の基本設計データを記憶する設計記憶部と、対象者の足裏および足側面を少なくとも含む足形状における三次元相同モデルに対応する解剖学的特徴を示す三次元座標群の測定データを取得する測定データ取得部と、測定データにおける三次元座標群と、複数の三次元相同モデルにおける三次元座標群との間で、座標同士の類似度を評価することにより、対象者の足形に類似する三次元相同モデルを複数の三次元相同モデルから決定するモデル決定部と、決定された三次元相同モデルに対応する基本設計データを複数の基本設計データから決定する基本設計決定部と、決定された基本設計データに基づいて対象者の足形に対応する履物部品設計データを生成する設計処理部と、を備える。
【0009】
本開示の別の態様は、履物部品設計方法である。この方法は、足の解剖学的特徴を示す三次元座標群を複数の足形に対する複数の三次元相同モデルを読み出す過程と、対象者の足裏および足側面を少なくとも含む足形状における三次元相同モデルに対応する解剖学的特徴を示す三次元座標群の測定データを取得する過程と、測定データにおける三次元座標群と、複数の三次元相同モデルにおける三次元座標群との間で、座標同士の類似度を評価することにより、対象者の足形に類似する三次元相同モデルを複数の三次元相同モデルから決定する過程と、複数の三次元相同モデルのそれぞれの足形に対応する履物部品の積層造形に用いられる三次元設計データである複数の基本設計データから、決定された三次元相同モデルに対応する基本設計データを決定する過程と、決定された基本設計データに基づいて対象者の足形に対応する履物部品設計データを生成する過程と、を備える。
【0010】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本開示の構成要素や表現を方法、装置、プログラム、プログラムを記録した一時的なまたは一時的でない記録媒体、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本開示の態様として有効である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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