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公開番号
2025019632
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-07
出願番号
2023123342
出願日
2023-07-28
発明の名称
靴
出願人
株式会社フォーナインシューズ
代理人
個人
主分類
A43B
23/02 20060101AFI20250131BHJP(履物)
要約
【課題】ファスナーを全開にして日中履いた後の汗と臭いを蒸発させること、靴の内部に消臭剤(消臭スプレー)を吹き付けやすいこと、靴を洗濯するときに内部が洗いやすいこと、洗濯後に乾燥させやすいこと、の全てを可能にし、構成部材のいずれかを紛失することもない靴を提供する。
【解決手段】スライドファスナー70は、一端71が、内側部30と甲部50との連結部31と履き口10との交差部(71)に設けられ、他端72が、外側部40と甲部50との連結部であって、履き口10の口縁部11の近くに設けられ、一端71と他端72との間の部分73は、内側部30、外側部40と甲部50との連結部31,41に沿いかつ、つま先部60の先端部61に沿って設けられ、靴における、他端72と履き口10の口縁部11との間の部位80は、部位80の弾性自体によって、スライドファスナー70によって開かれた甲部50およびつま先部60を開かれた状態に維持する開放維持部80を構成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
足を入れる履き口(10)と
この履き口(10)から入れられた足の底部に位置する靴底部(20)と、
この靴底部(20)の左右からそれぞれ立ち上がる内側部(30)および外側部(40)と、
これら内側部(30)と外側部(40)とを連結し、足の甲を覆う甲部(50)と、
足のつま先を覆うつま先部(60)と、
少なくとも甲部(50)を開閉可能とするスライドファスナー(70)と、
を備えた靴であって、
前記スライドファスナー(70)は、
その一端(71)が、前記内側部(30)、外側部(40)のうちの一方と甲部(50)との連結部と前記履き口(10)との交差部(71)に設けられ、
他端(72)が、前記内側部(30)、外側部(40)のうちの他方と甲部(50)との連結部であって、前記履き口(10)の口縁部(11)の近くに設けられ、
前記一端(71)と他端(72)との間の部分(73)は、前記内側部(30)、外側部(40)と甲部(50)との連結部(31,41)に沿いかつ、つま先部(60)の先端部(61)に沿って設けられ、
当該靴における、前記他端(72)と前記履き口(10)の口縁部(11)との間の部位(80)は、当該部位(80)の弾性自体によって、前記スライドファスナー(70)によって開かれた甲部(50)およびつま先部(60)を開かれた状態に維持する開放維持部(80)を構成することを特徴とする靴。
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【請求項2】
足を入れる履き口(10)と
この履き口(10)から入れられた足の底部に位置する靴底部(20)と、
この靴底部(20)の左右からそれぞれ立ち上がる内側部(30)および外側部(40)と、
これら内側部(30)と外側部(40)とを連結し、足の甲を覆う甲部(50)と、
足のつま先を覆うつま先部(60)と、
少なくとも甲部(50)を開閉可能とするスライドファスナー(70)と、
を備えた靴であって、
前記スライドファスナー(70)は、
その一端(71)が、前記内側部(30)と甲部(50)との連結部(31)と前記履き口(10)との交差部(71)に設けられ、
他端(72)が、前記外側部(40)と甲部(50)との連結部(41)であって、前記履き口(10)の口縁部(11)の近くに設けられ、
前記一端(71)と他端(72)との間の部分(73)は、前記内側部(30)、外側部(40)と甲部50との連結部(31,41)に沿いかつ、つま先部(60)の先端部(61)に沿って設けられ、
当該靴における、前記他端(72)と前記履き口(10)の口縁部(11)との間の部位(80)は、当該部位(80)の弾性自体によって、前記スライドファスナー(70)によって開かれた甲部(50)およびつま先部(60)を開かれた状態に維持する開放維持部(80)を構成することを特徴とする靴。
【請求項3】
請求項2において、
前記スライドファスナー(70)の一端(71)は、スライドファスナー(70)を開く際のスライダー(75)のスライド始端部であり、他端(72)は終端部であることを特徴とする靴。
【請求項4】
請求項1~3のうちいずれか一項において、
前記靴にはアッパーライニング(1c)が設けられており、このアッパーライニング(1c)は、柔らかい布で構成されるとともに、前記甲部(50)およびつま先部(60)が開かれた状態で前記開放維持部(80)の最外層に位置することを特徴とする靴。
【請求項5】
請求項1~3のうちいずれか一項において、
前記他端(72)は、前記履き口(10)の口縁部(11)よりも靴底部(20)側に向かう下方に設けられ、履き口(10)の口縁部(11)と前記他端(72)との間の部位(80)によって前記開放維持部(80)が構成されることを特徴とする靴。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴に関するものである。より詳しくは、靴のファスナーを全開にして日中履いた後の汗と臭いを蒸発させること、靴の内部に消臭剤(消臭スプレー)を吹き付けやすいこと、靴を洗濯するときに内部が洗いやすいこと、洗濯後に乾燥させやすいこと、の全てを可能にする靴に関するものである。
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【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1~4に見られるような技術が知られている。
【0003】
<特許文献1>実用新案登録第3038610号公報
特許文献1には、
「足に障害を有する者でも容易に着脱することができ、安価な靴を提供する」ことを課題とし、
「底部と、足甲部分に位置する当該甲被部分が、該部分の外周の一部を中心として回動することによって開閉でき、開かれることによって、該部分が閉じられているときに存在する靴上部の開口よりも大なる開口を提供できるものである、甲被と、そして該外周に沿って所定の箇所に設けられた、該部分を閉じた位置に固定するための手段と、を有する靴」
が記載されている(同文献要約欄)。
【0004】
しかし、この靴は、足甲に接する部分3を開閉可能とするファスナーが、布製ファスナー7b,7aで構成されているため、開口6が布製ファスナー7aで部分的にふさがれた状態となる。
したがって、ファスナーを全開にしても、日中履いた後の汗と臭いを蒸発させることや、靴の内部に消臭剤(消臭スプレー)を吹き付けるのには適していない。また、靴を洗濯するときに内部が洗いやすいともいえないし、洗濯後に乾燥させやすいともいえない。
【0005】
<特許文献2>実用新案登録第3040271号公報
特許文献2には、
「老人、幼児童、あるいは手足の不自由な身体障害者、一時的に手足が不自由になっている患者、またはこれらの介護者が容易に脱着出来る機能を有しながら、外観デザインにも優れた靴の提供」を課題とし、
「外側部(4) 、内側部(5) 、靴底部(6) から成る靴本体(3) 及び胛部(21)と爪先部(22)から成る靴蓋部(2) を有する靴(1) において、該靴蓋部(2)を別体で形成して前記靴蓋部(2) と前記靴本体(3) の先端部を縫着固定し、前記靴蓋部(2) の両側及び前部と、対応する前記外側部(4) と前記内側部(5) にスライドファスナー(7) を装着する。さらに踵履部(17)を縦割りとして、該縦割り部(19)にスライドファスナー(7) を形成して開放自在とする。以上により、靴蓋部(2) と踵履部(17)を開放すれば靴(1) が平面状に展開された状態となり、靴底内面(15)に足を置いて、外側部(4) 、内側部(5) 、靴蓋部(2) で足を包み込むように靴(1) を履くことができるので、手足が不自由な人や幼児童等あるいはその介護者でも容易に靴の着脱ができる」
靴が記載されている(同文献要約欄)。
【0006】
しかし、この靴は、靴蓋部(2)を別体で形成して靴蓋部(2) と靴本体(3) の先端部を縫着固定する構造であるから、この逢着部が洗いにくし、乾燥しにくい。
また、左右に2つのスライドファスナー(7)が設けられる構造であるから、開閉操作が煩わしい。
【0007】
同文献2の図3,図4には、
「外側部(4) 、内側部(5) 、靴底部(6) から成る靴本体(3) と、胛部(21)及び爪先部(22)から成る靴蓋部(2) を有する合成皮革製の靴(1) において、靴蓋部(2) は踝から小指に向かう線上と前端部は爪先に沿った線上で分離しており、該分離線は上面から見て略反J字型である。前記靴蓋部(2) の前部の内面および靴底(6) に固定された立面(13)の外面にはそれぞれ雄面ファスナー(10)、雌面ファスナー(11)を縫着し、前記爪先部(22)の前部が立面(13)を覆うように係着される。」靴が記載されている(同文献0012段落)。
【0008】
しかし、この靴は、「靴蓋部(2) は踝から小指に向かう線上と前端部は爪先に沿った線上で分離しており、該分離線は上面から見て略反J字型である」から靴蓋部(2)と靴本体との連結部分が長い。また、靴蓋部(2)が、開いた状態のまま維持されるかどうかも不明である。
そのため、ファスナーを全開にしても、日中履いた後の汗と臭いを蒸発させることや、靴の内部に消臭剤(消臭スプレー)を吹き付けるのには適していない。また、靴を洗濯するときに内部が洗いやすいともいえないし、洗濯後に乾燥させやすいともいえない。
【0009】
<特許文献3>実用新案登録第3199079号公報
特許文献3には、
「履き口に足を通すことに困難性を有する老人や身障者にとって脱ぎ履きが極めて容易である靴を提供する」ことを課題とし、
「甲被踵部12の上辺の中央近傍の左右に2の端部を有し左右の側甲被の靴底近辺を通り甲被つま先部15を周回する一連のファスナー4を有し、ファスナーを開放することにより甲被部分が靴底2から分離する。ファスナーは、閉鎖時において2の端部に1ずつ計2のスライダー6を有し、2のスライダーを甲被つま先部近辺まで滑動させることによりファスナーが開き、甲被が甲被つま先部の一部を残して靴底から解放される。この状態で、使用者は靴底上に足を置きファスナーを閉めるだけで靴を履くことができる。また、ファスナーは、閉鎖時において2の端部に位置する2のスライダーのうち1のスライダーのみを甲被つま先部を周回させ他の端部まで滑動させることにより完全に解放され、甲被が靴底から完全に分離する」
靴が記載されている(同文献要約欄)。
【0010】
この靴は、同文献図6にも示されるように、甲被1と靴底2とを完全に分離させることができるので、日中履いた後の汗と臭いを蒸発させること、靴の内部に消臭剤(消臭スプレー)を吹き付けやすいこと、靴を洗濯するときに内部が洗いやすいこと、洗濯後に乾燥させやすいこと、の全てが可能であると考えられる。
(【0011】以降は省略されています)
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