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公開番号2025064437
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023174209
出願日2023-10-06
発明の名称靴底
出願人株式会社アシックス
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類A43B 13/12 20060101AFI20250410BHJP(履物)
要約【課題】蹴り出し時の推進力の向上を図ることで効率的な走行を実現する。
【解決手段】靴底10は、前足部から後足部まで連続して位置するソール本体とプレート50とを備える。ソール本体が有するベース部30は、所定の硬度を有する高硬度部33およびこれより硬度が低い低硬度部36を含む。ベース部30の上面31は、高硬度部33で規定される高硬度領域33aと低硬度部36で規定される低硬度領域36aとを含み、プレート50は、これらを跨ぐように上面31上に配置されることで高硬度領域33aに重なる第1領域51と低硬度領域36aに重なる第2領域52とを含む。プレート50は、前足部側に位置する前足部側プレート50aと後足部側に位置する後足部側プレート50bとを含む。前足部側プレート50aにおける第2領域52の割合は、後足部側プレート50bにおける第2領域52の割合より高い。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
接地面が設けられるとともに、着用者の足の足趾部および踏付け部を支持するように構成された前足部と、着用者の足の踏まず部を支持するように構成された中足部と、着用者の足の踵部を支持するように構成された後足部とが、着用者の足の足幅方向に合致する方向である左右方向と交差する方向でありかつ着用者の足の足長方向に合致する方向である前後方向に沿って連なって設けられた靴底であって、
前記前足部から前記後足部にかけて連続して位置するソール本体と、
前記前足部から前記後足部にかけて連続して位置し、前記ソール本体を構成する材料よりも高硬度の材料にて構成されたプレートとを備え、
前記ソール本体は、前記接地面と直交する方向において前記プレートよりも前記接地面側に位置するベース部であって、前記プレートに面する上面と、当該上面とは反対側に位置する下面とを含むベース部を有し、
前記ベース部は、所定の硬度を有する高硬度部と、前記高硬度部よりも硬度が低い低硬度部とを含み、
前記ベース部の前記上面は、前記高硬度部によって規定される高硬度領域と、前記低硬度部によって規定される低硬度領域とを含み、
前記プレートは、前記高硬度領域と前記低硬度領域とに跨がるように前記ベース部の前記上面上に配置され、
前記プレートは、前記接地面と直交する方向に沿って見た場合に、前記高硬度領域に重なる第1領域と、前記低硬度領域に重なる第2領域とを含み、
前記プレートは、前記前後方向において、前記前足部側に位置する前足部側プレートと、前記後足部側に位置する後足部側プレートとを含み、
前記前足部側プレートにおける前記第2領域の割合は、前記後足部側プレートにおける前記第2領域の割合よりも高い、靴底。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記靴底のシューセンターの前方側末端から前記靴底の全長に対する20%の位置を通りかつ前記靴底のシューセンターに直交する仮想の面を第1仮想面とし、前記靴底のシューセンターの前方側末端から前記靴底の全長に対する60%の位置を通りかつ前記靴底のシューセンターに直交する仮想の面を第2仮想面とした場合に、前記第1領域の前記前後方向における最前端位置が、前記第1仮想面および前記第2仮想面によって挟まれる範囲内に位置するとともに、前記プレートのうちの、前記第1領域の前記最前端位置よりも前側の部分が、前記第2領域にて構成されている、請求項1に記載の靴底。
【請求項3】
前記第2領域の前記前後方向における最後端位置が、前記前後方向において前記第1領域の前記最前端位置に対応する位置か、または、前記第1領域の前記最前端位置よりも後方側に位置している、請求項2に記載の靴底。
【請求項4】
前記ベース部のうちの、前記第1領域の前記最前端位置よりも前方側に位置する部分である前端側ベース部において、前記高硬度領域が、前記靴底の内足側周縁に沿うように配置された内足側部分と、前記靴底の外足側周縁に沿うように配置された外足側部分とを含むとともに、前記低硬度領域が、前記内足側部分と前記外足側部分との間に位置し、
前記左右方向における前記プレートの両端縁が、前記前端側ベース部において、前記内足側部分および前記外足側部分のいずれよりも内側に位置しているか、または、前記左右方向における前記プレートの前記両端縁のうちの一方が前記内足側部分と前記低硬度領域との境界に重なるとともに他方が前記外足側部分と前記低硬度領域との境界に重なるように位置している、請求項2に記載の靴底。
【請求項5】
前記接地面と直交する方向に沿って見た場合に、前記低硬度領域が、前記高硬度領域によって取り囲まれている、請求項1に記載の靴底。
【請求項6】
前記第1領域と前記第2領域との境界が、前記左右方向と略平行な方向に沿って延在している、請求項1に記載の靴底。
【請求項7】
前記低硬度部の下面が、前記高硬度部のうちの前記高硬度領域を規定する部分以外の一部によって覆われている、請求項1に記載の靴底。
【請求項8】
前記低硬度部が、前記ベース部の前記上面から前記ベース部の前記下面にまで達している、請求項1に記載の靴底。
【請求項9】
前記中足部に位置する部分の前記ベース部の前記下面の前記左右方向における中央部分に、窪み部および孔部のいずれかからなる欠除部が設けられている、請求項1に記載の靴底。
【請求項10】
前記ソール本体が、前記接地面と直交する方向において前記プレートよりも前記接地面側とは反対側に位置することで前記プレートを覆うカバー部をさらに有している、請求項1に記載の靴底。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、靴底に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
たとえば特開2020-54447号公報(特許文献1)には、ランニング用途に用いられる靴が具備する靴底として、ミッドソール、プレート、緩衝体およびアウトソールを含む靴底が開示されている。当該特許文献1に開示の靴底にあっては、接地時の衝撃緩和を目的として緩衝体が設けられており、足裏の安定した支持および蹴り出し動作の補助を目的としてプレートが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-54447号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ランニング用途に用いられる靴においては、効率的な走行を実現可能にすべく、蹴り出し時における推進力の向上が求められる。
【0005】
たとえば、上記特許文献1に開示の靴底においては、ミッドソールよりも高硬度の材料にて構成されたプレートを靴底内部に埋め込み、着地動作から蹴り出し動作までの間の着用者の重心移動によってプレート全体を撓ませることで当該プレートに復元力を生じさせることにより、蹴り出し時における推進力の向上が図られている。
【0006】
ここで、蹴り出し時における推進力の向上を図る観点からは、着地動作から蹴り出し動作に至るまでの一連の動作において後方から前方に向けてのスムーズな重心移動を可能にすることが有効である。また、これらの動作の過程で足幅方向に足がぐらついてしまうと、推進力が損なわれるおそれがあるため、このような足のぐらつきを抑制できることが好ましい。
【0007】
したがって、本開示は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、蹴り出し時における推進力の向上を図ることで効率的な走行を実現できる靴底およびこれを備えた靴を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に基づく靴底は、接地面が設けられるとともに、着用者の足の足趾部および踏付け部を支持するように構成された前足部と、着用者の足の踏まず部を支持するように構成された中足部と、着用者の足の踵部を支持するように構成された後足部とが、着用者の足の足幅方向に合致する方向である左右方向と交差する方向でありかつ着用者の足の足長方向に合致する方向である前後方向に沿って連なって設けられたものである。上記本開示に基づく靴底は、ソール本体と、プレートとを備えている。上記ソール本体は、上記前足部から上記後足部にかけて連続して位置している。上記プレートは、上記前足部から上記後足部にかけて連続して位置し、上記ソール本体を構成する材料よりも高硬度の材料にて構成されている。上記ソール本体は、上記接地面と直交する方向において上記プレートよりも上記接地面側に位置するベース部であって、上記プレートに面する上面と、当該上面とは反対側に位置する下面とを含むベース部を有している。上記ベース部は、所定の硬度を有する高硬度部と、上記高硬度部よりも硬度が低い低硬度部とを含んでいる。上記ベース部の上記上面は、上記高硬度部によって規定される高硬度領域と、上記低硬度部によって規定される低硬度領域とを含んでいる。上記プレートは、上記高硬度領域と上記低硬度領域とに跨がるように上記ベース部の上記上面上に配置されている。上記プレートは、上記接地面と直交する方向に沿って見た場合に、上記高硬度領域に重なる第1領域と、上記低硬度領域に重なる第2領域とを含んでいる。上記プレートは、上記前後方向において、上記前足部側に位置する前足部側プレートと、上記後足部側に位置する後足部側プレートとを含んでいる。上記本開示に基づく靴底にあっては、上記前足部側プレートにおける上記第2領域の割合が、上記後足部側プレートにおける上記第2領域の割合よりも高い。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、蹴り出し時における推進力の向上を図ることで効率的な走行を実現できる靴底およびこれを備えた靴を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態に係る靴の概略斜視図である。
図1に示す靴底の模式平面図である。
図1に示す靴底の模式底面図である。
図1に示す靴底を内足側から見た模式側面図である。
図1に示す靴底を外足側から見た模式側面図である。
図2中に示すVI-VI線に沿った模式断面図である。
図2中に示すVII-VII線に沿った模式断面図である。
図2中に示すVIII-VIII線に沿った模式断面図である。
図2中に示すIX-IX線に沿った模式断面図である。
図1に示す靴底の分解斜視図である。
図1に示す靴底のベース部の高硬度部および低硬度部の配置を示す模式図である。
図1に示す靴底のベース部およびプレートの配置を示す模式図である。
図1に示す靴底の蹴り出し時における状態を説明するための模式断面図である。
図1に示す靴底の蹴り出し時における状態を説明するための模式断面図である。
第1変形例に係る靴底のベース部およびプレートの配置を示す模式図である。
第2変形例に係る靴底のベース部およびプレートの配置を示す模式図である。
第3変形例に係る靴底のベース部およびプレートの配置を示す模式図である。
第4変形例に係る靴底のベース部およびプレートの配置を示す模式図である。
第5変形例に係る靴底のベース部およびプレートの配置を示す模式図である。
第6変形例に係る靴底のベース部およびプレートの配置を示す模式図である。
第7変形例に係る靴底の模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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