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公開番号
2025115462
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-07
出願番号
2024009925
出願日
2024-01-26
発明の名称
靴底およびこれを備えた靴
出願人
株式会社アシックス
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
A43B
7/32 20060101AFI20250731BHJP(履物)
要約
【課題】クッション層を介して2つのプレートが対向配置された靴底において、着地時の安定性の向上を図る。
【解決手段】靴底10は、クッション層20と、上側プレートと、下側プレートとを備える。クッション層20は、着用者の足のMP関節を支持する部分である第1領域A1と、第1領域A1よりも後方側であってかつ後足部R3よりも前方側の部分に含まれる第2領域A2とを有し、第2領域A2は、左右方向において、中央部に位置する第3領域A3と、内足側端部に位置する第4領域A4と、外足側端部に位置する第5領域A5とを含む。第4領域A4における圧縮剛性および第5領域A5における圧縮剛性は、いずれも第1領域A1における圧縮剛性よりも低く構成され、第3領域A3における圧縮剛性は、第4領域A4における圧縮剛性および第5領域A5における圧縮剛性のいずれよりも低く構成される。
【選択図】図14
特許請求の範囲
【請求項1】
着用者の足の足趾部および踏付け部を支持するように構成された前足部と、着用者の足の踏まず部を支持するように構成された中足部と、着用者の足の踵部を支持するように構成された後足部とが、着用者の足の足長方向に合致する方向である前後方向に沿って連なって設けられ、上面が着用者の足の足裏を支持するための支持面として構成されるとともに、下面が接地面として構成されてなる靴底であって、
前記前足部、前記中足部および前記後足部に跨がって位置するクッション層と、
前記クッション層の上面を覆うように前記クッション層よりも前記支持面側に位置し、少なくとも前記前足部および前記中足部に跨がって位置する上側プレートと、
前記クッション層の下面を覆うように前記クッション層よりも前記接地面側に位置し、少なくとも前記前足部および前記中足部に跨がって位置する下側プレートとを備え、
前記クッション層は、着用者の足のMP関節を支持する部分である第1領域と、前記第1領域よりも前記前後方向における後方側であってかつ前記後足部よりも前記前後方向における前方側の部分に含まれる第2領域とを有し、
前記第2領域は、着用者の足の足幅方向に合致する左右方向において、中央部に位置する第3領域と、内足側端部に位置する第4領域と、外足側端部に位置する第5領域とを含み、
前記第4領域における圧縮剛性および前記第5領域における圧縮剛性が、いずれも前記第1領域における圧縮剛性よりも低く、前記第3領域における圧縮剛性が、前記第4領域における圧縮剛性および前記第5領域における圧縮剛性のいずれよりも低い、靴底。
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【請求項2】
前記クッション層が、当該クッション層のうちの着用者の足のMP関節を支持する部分に少なくとも配置されることで前記第1領域を構成する第1クッション材と、当該クッション層のうちの前記中足部に含まれる部分および前記後足部に含まれる部分に少なくとも跨がるように配置されることで前記第2領域を構成する第2クッション材とを含み、
前記第2クッション材が、前記後足部よりも前記前後方向における前方側の内足側端部に達する内足側分岐部と、前記後足部よりも前記前後方向における前方側の外足側端部に達する外足側分岐部とを有する、前記前後方向の前方側に向けて二股に分岐する形状を有し、
前記第2クッション材のうちの前記内足側分岐部によって前記第4領域が構成され、
前記第2クッション材のうちの前記外足側分岐部によって前記第5領域が構成され、
前記第2クッション材のうちの前記内足側分岐部および前記外足側分岐部の間に設けられた空隙部によって前記第3領域が構成されている、請求項1に記載の靴底。
【請求項3】
前記第1クッション材が、並行する一対の平面または曲面によって外形が規定される壁にて形作られた立体的形状を単位構造体とし、当該単位構造体が隣り合うように複数繰り返し配列されてなる樹脂製またはゴム製の三次元構造物にて構成され、
前記第2クッション材が、樹脂製またはゴム製のフォーム材からなる板状またはブロック状の部材にて構成されている、請求項2に記載の靴底。
【請求項4】
前記単位構造体が、内部に空洞を有することとなるように互いに交差して配置された複数の平面からなる構造単位をその直交三軸方向のいずれかの方向において2分割したものにさらに厚みを付けることで構成されたものからなる、請求項3に記載の靴底。
【請求項5】
前記構造単位が、ケルビン構造、オクテット構造、キュービック構造およびキュービックオクテット構造のうちのいずれかの構造単位である、請求項4に記載の靴底。
【請求項6】
前記単位構造体が、三重周期極小曲面の構造単位をその直交三軸方向のいずれかの方向において2分割したものにさらに厚みを付けることで構成されたものからなる、請求項3に記載の靴底。
【請求項7】
前記構造単位が、シュワルツP構造、ジャイロイド構造およびシュワルツD構造のうちのいずれかの構造単位である、請求項6に記載の靴底。
【請求項8】
前記下側プレートの下面のうちの前記中足部の内足側端部に含まれる部分に、当該靴底の内足側縁部に沿って延在する第1リブが設けられているとともに、前記下側プレートの下面のうちの前記中足部の外足側端部に含まれる部分に、当該靴底の外足側縁部に沿って延在する第2リブが設けられている、請求項1に記載の靴底。
【請求項9】
前記第1リブおよび前記第2リブの各々が、前記下側プレートの厚みを局所的に他の部分よりも厚くすることで形成されている、請求項8に記載の靴底。
【請求項10】
前記上側プレートのうちの前記前足部に含まれる部分および前記下側プレートのうちの前記前足部に含まれる部分の少なくとも一方が、前記左右方向において、中央部が内足側端部および外足側端部よりも下側に向けて膨出した湾曲形状を有している、請求項1に記載の靴底。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、靴底およびこれを備えた靴に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、靴底に高剛性プレートを具備させることにより、その復元力を利用することで走行時等における前方に向けての推進力の向上が図られた靴が普及してきている。
【0003】
特に、短距離競技用の靴においては、スパイクが設けられたスパイクプレートが接地面側に設けられるとともに、このスパイクプレートと対向するようにクッション層を介して上述した高剛性プレートが靴底の内部に具備されることが一般的である。この種の靴が開示された文献としては、たとえば米国特許公開第2021/0378358号明細書(特許文献1)が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許公開第2021/0378358号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1に開示の如くの、2つのプレートを具備した靴においては、2つのプレートによってクッション層が挟み込まれた構成を有しているため、着地時においてクッション層が足圧に応じて部位毎にその変形量が異なるように変形することが阻害されてしまうことになり、これによってクッション層が全体としてより均等化された状態で変形することになる。そのため、何らの工夫も行なわなかった場合には、着地時における安定性が損なわれてしまう可能性がある。
【0006】
したがって、本開示は、クッション層を介して2つのプレートが対向配置された靴底およびこれを備えた靴において、着地時の安定性の向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る靴底は、上面が着用者の足の足裏を支持するための支持面として構成されるとともに、下面が接地面として構成されたものであって、着用者の足の足趾部および踏付け部を支持するように構成された前足部と、着用者の足の踏まず部を支持するように構成された中足部と、着用者の足の踵部を支持するように構成された後足部とが、着用者の足の足長方向に合致する方向である前後方向に沿って連なって設けられたものである。
【0008】
上記本開示の一態様に係る靴底は、クッション層と、上側プレートと、下側プレートとを備えている。上記クッション層は、上記前足部、上記中足部および上記後足部に跨がって位置している。上記上側プレートは、上記クッション層の上面を覆うように上記クッション層よりも上記支持面側に位置しており、少なくとも上記前足部および上記中足部に跨がって位置している。上記下側プレートは、上記クッション層の下面を覆うように上記クッション層よりも上記接地面側に位置しており、少なくとも上記前足部および上記中足部に跨がって位置している。
【0009】
上記本開示の一態様に係る靴底にあっては、上記クッション層が、着用者の足のMP関節を支持する部分である第1領域と、上記第1領域よりも上記前後方向における後方側であってかつ上記後足部よりも上記前後方向における前方側の部分に含まれる第2領域とを有しており、上記第2領域が、着用者の足の足幅方向に合致する左右方向において、中央部に位置する第3領域と、内足側端部に位置する第4領域と、外足側端部に位置する第5領域とを含んでいる。上記第4領域における圧縮剛性および上記第5領域における圧縮剛性は、いずれも上記第1領域における圧縮剛性よりも低く構成されており、上記第3領域における圧縮剛性は、上記第4領域における圧縮剛性および上記第5領域における圧縮剛性のいずれよりも低く構成されている。
【0010】
本開示の一態様に係る靴は、上述した本開示の一態様に係る靴底と、当該靴底の上方に設けられたアッパーとを備えたものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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