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公開番号2025062082
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-11
出願番号2025017220,2022148111
出願日2025-02-05,2008-08-28
発明の名称角膜内皮細胞接着促進剤
出願人千寿製薬株式会社,個人
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 45/00 20060101AFI20250404BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】角膜内皮細胞を効率的に増殖可能な手段および角膜内皮製剤の安定的供給手段の提供。
【解決手段】Rhoキナーゼ阻害剤を含有してなる角膜内皮細胞の接着促進剤、Rhoキナーゼ阻害剤を含有してなる角膜内皮細胞の培養液、Rhoキナーゼ阻害剤を含有してなる角膜保存液、前記培養液を用いて角膜内皮細胞を培養する工程を含む、角膜内皮製剤の製造方法、Rhoキナーゼ阻害剤を含有してなる角膜内皮保護剤。本発明の角膜内皮細胞の接着促進剤は、角膜内皮細胞の接着を促進し、良好な細胞形態および高い細胞密度を持った角膜内皮細胞層の形成を可能とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
実施例に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、角膜内皮細胞接着促進剤に関し、角膜内皮細胞の接着、維持または保存のために用いられるものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
視覚情報は、眼球の最前面の透明な組織である角膜から取り入れられた光が、網膜に達して網膜の神経細胞を興奮させ、発生した電気信号が視神経を経由して大脳の視覚野に伝達することで認識される。良好な視力を得るためには、角膜が透明であることが必要である。角膜の透明性は、角膜内皮細胞のポンプ機能とバリア機能により、含水率が一定に保たれることにより保持される。
【0003】
ヒトの角膜内皮細胞は、出生時には1平方ミリメートル当たり約3000個の密度で存在しているが、一度障害を受けると再生する能力を持たない。角膜内皮変性症や種々の原因による角膜内皮の機能不全によって生じる水疱性角膜症では、角膜が浮腫と混濁を生じ、著しい視力低下をきたす。現在、水疱性角膜症に対しては、角膜の上皮、実質および内皮の3層構造のすべてを移植する全層角膜移植術が行われている。しかし、日本での角膜提供は不足しており、角膜移植の待機患者約5500人に対し、年間に国内で行われている角膜移植件数は2700件程度である。
【0004】
近年、拒絶反応や術後合併症のリスクを軽減し、よりよい視機能を得る目的から、障害を受けた組織のみを移植する「パーツ移植」の考えが注目されている。角膜移植の中でも、角膜上皮のみを移植する上皮移植術、口腔粘膜を角膜上皮の代わりに移植する培養口腔粘膜上皮移植術、実質組織の移植である深層表層角膜移植術などが行われるようになっている。角膜内皮のみを移植する方法も検討されている。角膜内皮の移植用として、コラーゲン層上に培養された角膜内皮層からなる角膜内皮様シートが知られている(特許文献1および2を参照)。しかし、角膜内皮細胞、特にヒト由来の角膜内皮細胞は、角膜の提供者が限られているとともに、試験管内での培養が難しく、移植に必要な数の培養細胞を得るには時間と費用を要するものであった。
【0005】
ヒト胚性幹(ES)細胞は、高い自己複製能と多分化能を併せもち、医学応用の観点から注目されているが、培養過程で細胞を分散する操作によって容易に細胞死を起こすため、細胞数が著しく損なわれてしまうという実用面での問題点を抱えていた。近年、ヒトES細胞を培養した際に起こる細胞死はRhoキナーゼ(ROCK)の活性化により引き起こされていること、およびROCKの阻害により細胞死が大きく抑制されることが見出され、ROCK阻害剤であるY-27632等を用いたヒトES細胞の大量培養や大脳細胞の産生が可能となることが報告された(非特許文献1)。
【0006】
Rhoキナーゼ(ROCK)阻害剤は、様々な作用を有することが知られている。例えば、特許文献3には、Rhoキナーゼ阻害剤が角膜神経突起形成を促進すること、およびRhoキナーゼ阻害剤が角膜知覚回復剤として用いられることが開示されている。また、特許文献4には、Rhoキナーゼ阻害剤が網膜神経節細胞の軸索伸展促進作用を有すること、および視覚機能障害の治療に用いられることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2004-24852号公報
特開2005-229869号公報
WO2005/118582号パンフレット
WO2002/083175号パンフレット
【非特許文献】
【0008】
Nat Biotechnol. 2007, 25, 681
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、角膜内皮細胞を効率的に接着可能な手段および角膜内皮製剤の安定的供給手段の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記問題点に鑑み、鋭意検討した結果、Rhoキナーゼ阻害剤の存在下に角膜内皮細胞を培養することにより、当該細胞の培養基材への接着が飛躍的に促進されることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本願発明は、以下に示す通りである。
(【0011】以降は省略されています)

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