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公開番号
2025061947
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-11
出願番号
2025013191,2019157325
出願日
2025-01-29,2019-08-29
発明の名称
粘着剤組成物、粘着シート、及び接合体
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
C09J
201/00 20060101AFI20250404BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】低湿度環境下においても電圧の印加により十分に接着力が低下する粘着剤組成物を提供する。
【解決手段】ポリマーとイオン液体とを少なくとも含み、含まれる成分のうちイオン液体以外の成分からなる組成物により粘着剤層を形成し、該粘着剤層を22℃、20%RHの環境下で3日間放置した後の、該粘着剤層の周波数100Hzにおける比誘電率が5以上である粘着剤組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリマーとイオン液体とを含む粘着剤組成物であって、
前記粘着剤組成物に含まれる成分のうち前記イオン液体以外の成分からなる組成物により粘着剤層を形成し、該粘着剤層を22℃、20%RHの環境下で3日間放置した後の、該粘着剤層の周波数100Hzにおける比誘電率が5以上である粘着剤組成物。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
ポリマーとイオン液体とを含む粘着剤組成物であって、
前記粘着剤組成物により粘着剤層を形成してJIS H4000:2014におけるA
5052P H32からなるアルミニウム板に貼付し、22℃、15%RHの環境下で7日間放置した後の、該粘着剤層と該アルミニウム板の界面の単位面積あたりのキャパシタンスが0.9μF/cm
2
以上、該粘着剤層のイオン伝導度が10μS/m以上である粘着剤組成物。
【請求項3】
前記粘着剤組成物により粘着剤層を形成してJIS H4000:2014におけるA
5052P H32からなるアルミニウム板に貼付し、22℃、15%RHの環境下で7日間放置した後の、該粘着剤層と該アルミニウム板の界面の単位面積あたりのキャパシタンスが1.2μF/cm
2
以上、該粘着剤層のイオン伝導度が20μS/m以上である、請求項2に記載の粘着剤組成物。
【請求項4】
イオン性固体をさらに含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の粘着剤組成物。
【請求項5】
前記ポリマーはイオン性ポリマーを含む請求項1~4のいずれか1項に記載の粘着剤組成物。
【請求項6】
前記ポリマーは、ポリエステル系ポリマー、ウレタン系ポリマー、並びに、カルボキシル基、アルコキシ基、ヒドロキシル基及び/又はアミド結合を有するアクリル系ポリマーからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む請求項1~5のいずれか1項に記載の粘着剤組成物。
【請求項7】
ポリマーとイオン液体とを含み、
前記ポリマー100質量部に対して、前記イオン液体0.5~30質量部と、イオン性固体0.5~10質量部とを含む粘着剤組成物。
【請求項8】
ポリマーとイオン液体とを含み、
前記ポリマー100質量部に対して、前記イオン液体0.5~30質量部を含み、前記ポリマーにはイオン性ポリマーが0.05~2質量部含まれる粘着剤組成物。
【請求項9】
アクリル系ポリマー100質量部と、イオン液体0.5~30質量部とを含む粘着剤組成物であって、前記アクリル系ポリマーを構成する全モノマー成分に対する極性基含有モノマーの割合が0.1~35質量%である粘着剤組成物。
【請求項10】
電気剥離用である請求項1~9のいずれか1項に記載の粘着剤組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤組成物、当該粘着剤組成物から形成された粘着剤層を含む粘着シート、及び当該粘着シートと被着体の接合体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
電子部品製造工程等において、歩留まり向上のためのリワークや、使用後に部品を分解して回収するリサイクル等に関する要望が増している。このような要望に応えるべく、電子部品製造工程等で部材間を接合するうえで、一定の接着力とともに一定の剥離性をも伴った両面粘着シートが利用される場合がある。
【0003】
上記の接着力と剥離性を実現する両面粘着シートとして、粘着剤組成物を形成する成分に、カチオンとアニオンからなるイオン液体を使用し、粘着剤層に電圧を印加することにより剥離する粘着シート(電気剥離型粘着シート)が知られている(特許文献1~3)。
特許文献1~3の電気剥離型粘着シートでは、電圧の印加により、陰極側ではイオン液体のカチオンが移動して還元が起こり、陽極側ではイオン液体のアニオンが移動して酸化が起こり、接着界面の接着力が弱くなり、剥離しやすくなるものと考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-037354号公報
特許第6097112号公報
特許第4139851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電気剥離型粘着シートは、電圧非印加時には部材を強固に接合し、電圧印加時には少ない力で剥離できることが好ましい。したがって、電気剥離型粘着シートにおいて、電圧印加による接着力の低下率は大きいことが好ましい。しかし、例えば冬季等の湿度が低い環境においては、電圧印加による接着力の低下率が小さくなることが問題となっていた。
【0006】
本発明は上記に鑑みて完成されたものであり、低湿度環境下においても電圧の印加により十分に接着力が低下する粘着剤組成物及び当該粘着剤組成物から形成される粘着剤層を備える粘着シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らの検討によれば、低湿度環境下において電圧印加による接着力の低下率が小さくなるのは、低湿度環境下では粘着剤層の含水率が低下し、イオン液体のカチオン及びアニオンが移動しにくくなることに起因する。
本発明者らが更に検討を重ねた結果、以下の知見を得た。
第1に、粘着剤層のイオン液体以外の成分の比誘電率が電圧印加による接着力の低下率と相関性を有し、当該比誘電率を大きくすることで電圧印加による接着力の低下率を大きくすることができることを見出した。また、低湿度環境下に置かれて粘着剤層の含水率が低下した場合においても、当該比誘電率が大きければ電気剥離性が良好であること、即ち、電圧印加による接着力の低下率が大きいことを見出した。
第2に、粘着剤層のイオン伝導度及び、粘着剤層と被着体の界面の単位面積あたりのキャパシタンスが電圧印加による接着力の低下率と相関性を有し、当該イオン伝導度及び、粘着剤層と被着体の界面の単位面積あたりのキャパシタンスを大きくすることで電圧印加による接着力の低下率を大きくすることができることを見出した。また、低湿度環境下に置かれて粘着剤層の含水率が低下した場合においても、当該イオン伝導度及び、粘着剤層と被着体の界面の単位面積あたりのキャパシタンスが大きければ電気剥離性が良好であること、即ち、電圧印加による接着力の低下率が大きいことを見出した。
【0008】
上記第1の知見に基づいて完成された本発明の一の粘着剤組成物は、ポリマーとイオン液体とを含む粘着剤組成物であって、粘着剤組成物に含まれる成分のうちイオン液体以外の成分からなる組成物により粘着剤層を形成し、該粘着剤層を22℃、20%RHの環境下で3日間放置した後の、該粘着剤層の周波数100Hzにおける比誘電率が5以上である。
【0009】
上記第2の知見に基づいて完成された本発明の他の粘着剤組成物は、ポリマーとイオン液体とを含む粘着剤組成物であって、粘着剤組成物により粘着剤層を形成してJIS H4000:2014におけるA5052P H32からなるアルミニウム板に貼付し、22℃、15%RHの環境下で7日間放置した後の、該粘着剤層と該アルミニウム板の界面の単位面積あたりのキャパシタンスが0.9μF/cm
2
以上、該粘着剤層のイオン伝導度が10μS/m以上である。
【0010】
本発明の粘着剤組成物の一態様において、粘着剤組成物により粘着剤層を形成してJI
S H4000:2014におけるA5052P H32からなるアルミニウム板に貼付し、22℃、15%RHの環境下で7日間放置した後の、該粘着剤層と該アルミニウム板の界面の単位面積あたりのキャパシタンスが1.2μF/cm
2
以上、該粘着剤層のイオン伝導度が20μS/m以上であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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