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公開番号
2025061550
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2025008582,2020141677
出願日
2025-01-21,2020-08-25
発明の名称
位相差層付偏光板および画像表示装置
出願人
日東電工株式会社
代理人
個人
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20250403BHJP(光学)
要約
【課題】薄型で、優れた折り曲げ性を有する位相差層付偏光板を提供すること。
【解決手段】本発明の位相差層付偏光板は、偏光子と偏光子の少なくとも視認側に保護層とを含む偏光板と;偏光板の視認側と反対側に設けられた、円偏光機能または楕円偏光機能を有する位相差層と;位相差層の偏光板と反対側に設けられた粘着剤層と、を有する。視認側保護層から位相差層までの厚みT
WP
は0.06mm以下であり、下記式で表される屈曲インデックスは150以上である:
屈曲インデックス=視認側保護層の突き刺し強度(kgf/mm)/T
WP
(mm)。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
偏光子と該偏光子の少なくとも視認側に保護層とを含む偏光板と、
該偏光板の視認側と反対側に設けられた、円偏光機能または楕円偏光機能を有する位相差層と、
該位相差層の該偏光板と反対側に設けられた粘着剤層と、を有し、
該視認側保護層から該位相差層までの厚みT
WP
が0.06mm以下であり、
下記式で表される屈曲インデックスが150以上である、位相差層付偏光板:
屈曲インデックス=視認側保護層の突き刺し強度(kgf/mm)/T
WP
(mm)。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、位相差層付偏光板および画像表示装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、液晶表示装置およびエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置、無機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。画像表示装置には、代表的には偏光板および位相差板が用いられている。実用的には、偏光板と位相差板と粘着剤層とを一体化した位相差層付偏光板が広く用いられているところ(例えば、特許文献1)、最近、画像表示装置の薄型化への要望が強くなるに伴って、位相差層付偏光板についても薄型化の要望が強まっている。また、近年、湾曲した画像表示装置および/または屈曲もしくは折り畳み可能な画像表示装置に対する要望が高まっている。したがって、このような画像表示装置に適用可能な薄型かつ折り曲げ性に優れた位相差層付偏光板が強く要望されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3325560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、薄型で、優れた折り曲げ性を有する位相差層付偏光板を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の位相差層付偏光板は、偏光子と該偏光子の少なくとも視認側に保護層とを含む偏光板と;該偏光板の視認側と反対側に設けられた、円偏光機能または楕円偏光機能を有する位相差層と;該位相差層の該偏光板と反対側に設けられた粘着剤層と、を有する。該視認側保護層から該位相差層までの厚みT
WP
は0.06mm以下であり、下記式で表される屈曲インデックスは150以上である:
屈曲インデックス=視認側保護層の突き刺し強度(kgf/mm)/T
WP
(mm)。
1つの実施形態においては、上記偏光子の厚みは8μm以下である。
1つの実施形態においては、上記位相差層は、第1の位相差層と第2の位相差層とを有し;該第1の位相差層のRe(550)は200nm~300nmであり、その遅相軸と上記偏光子の吸収軸とのなす角度が10°~20°であり;該第2の位相差層のRe(550)は100nm~190nmであり、その遅相軸と該偏光子の吸収軸とのなす角度は70°~80°である。1つの実施形態においては、上記第1の位相差層および上記第2の位相差層はそれぞれ、液晶化合物の配向固化層である。1つの実施形態においては、上記第1の位相差層および上記第2の位相差層の厚みはそれぞれ2.5μm以下である。
1つの実施形態においては、上記位相差層は単一層であり、該位相差層のRe(550)は100nm~190nmであり、Re(450)/Re(550)は0.8~0.95であり、その遅相軸と該偏光子の吸収軸とのなす角度は40°~50°である。
1つの実施形態においては、上記視認側保護層は、トリアセチルセルロースフィルムまたは(メタ)アクリル系樹脂フィルムで構成されている。
本発明の別の局面によれば、画像表示装置が提供される。この画像表示装置は、上記位相差層付偏光板を備える。
1つの実施形態においては、上記画像表示装置は、有機エレクトロルミネセンス表示装置である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、位相差層付偏光板において、粘着剤層を除く厚みと視認側保護層の突き刺し強度とを調整して屈曲インデックスを最適化することにより、薄型で、優れた折り曲げ性を有する位相差層付偏光板を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の1つの実施形態による位相差層付偏光板の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
【0009】
(用語および記号の定義)
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向(すなわち、進相軸方向)の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
「Re(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した面内位相差である。例えば、「Re(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した面内位相差である。Re(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Re(λ)=(nx-ny)×dによって求められる。
(3)厚み方向の位相差(Rth)
「Rth(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した厚み方向の位相差である。例えば、「Rth(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した厚み方向の位相差である。Rth(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Rth(λ)=(nx-nz)×dによって求められる。
(4)Nz係数
Nz係数は、Nz=Rth/Reによって求められる。
(5)角度
本明細書において角度に言及するときは、当該角度は基準方向に対して時計回りおよび反時計回りの両方を包含する。したがって、例えば「45°」は±45°を意味する。
【0010】
A.位相差層付偏光板の全体構成
図1は、本発明の1つの実施形態による位相差層付偏光板の概略断面図である。図示例の位相差層付偏光板100は、偏光板10と位相差層とを代表的には視認側からこの順に有する。図示例においては、位相差層は、第1の位相差層21と第2の位相差層22とを有する。偏光板10は、偏光子11と偏光子11の視認側に保護層12とを含む。目的に応じて、偏光子11の視認側と反対側に別の保護層13が設けられてもよい(なお、本発明の実施形態においては、別の保護層13は好ましくは省略され得る)。第1の位相差層21は、偏光板10の視認側と反対側に第1の接着剤層31を介して貼り合わせられている。第2の位相差層22は、第1の位相差層21の視認側と反対側に第2の接着剤層32を介して貼り合わせられている。位相差層の偏光板10と反対側(図示例においては第2の位相差層22の第1の位相差層21と反対側)に視認側と反対側の最外層として粘着剤層40が設けられ、位相差層付偏光板は画像表示セルに貼り付け可能とされている。実用的には、粘着剤層40の表面にはセパレーター(図示せず)が剥離可能に仮着されている。セパレーターを仮着することにより、粘着剤層を保護するとともに、位相差層付偏光板のロール形成が可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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