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公開番号2025061215
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2025004232,2020151762
出願日2025-01-10,2020-09-10
発明の名称偏光膜の製造方法、および偏光フィルムの製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20250403BHJP(光学)
要約【課題】任意の成分を偏光膜に簡便かつ十分に含有させることができる、偏光膜の製造方法を提供すること。
【解決手段】ポリビニルアルコール系フィルムを長手方向に搬送しながら、前記ポリビニルアルコール系フィルムに、少なくとも、染色工程、架橋工程、および延伸工程を施して、水を含有する偏光膜を製造する工程(I-1)と、得られた水を含有する偏光膜に、液体を塗布する工程を施して、液体中の成分が含侵した偏光膜を製造する工程(I-2)と、得られた液体中の成分が含侵した偏光膜に、乾燥工程を施して、乾燥後の偏光膜を製造する工程(I-3)を含み、前記水を含有する偏光膜は、前記液体の接触角が55°以下である偏光膜の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
偏光フィルムの製造方法であって、
ポリビニルアルコール系フィルムを長手方向に搬送しながら、前記ポリビニルアルコール系フィルムに、少なくとも、染色工程、架橋工程、および延伸工程を施して、水を含有する偏光膜を製造する工程(I-1)と、
得られた水を含有する偏光膜に、液体(但し、pHが3~8の範囲であり、当該pHの範囲において緩衝作用を有する処理液を除く。)を塗布する工程を施して、液体中の成分が含侵した偏光膜を製造する工程(I-2)と、
得られた液体中の成分が含侵した偏光膜に、乾燥工程を施して、水分率が20重量%以下である乾燥後の偏光膜を製造する工程(I-3)と、
得られた乾燥後の偏光膜の前記液体の塗布面に、接着剤を塗布し、当該接着剤層を介して透明保護フィルムを貼り合わせる工程を含み、
前記水を含有する偏光膜は、前記液体の接触角が55°以下であることを特徴とする偏光フィルムの製造方法。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
偏光フィルムの製造方法であって、
長尺状の熱可塑性樹脂基材の片側に、ポリビニルアルコール系樹脂を含むポリビニルアルコール系樹脂層を形成して積層体を準備する工程(II-0)と、
得られた積層体を長手方向に搬送しながら、前記積層体に、少なくとも、空中補助延伸処理工程、染色処理工程、および水中延伸処理工程を施して、水を含有する偏光膜を有する積層体を製造する工程(II-1)と、
得られた水を含有する偏光膜を有する積層体に、液体(但し、pHが3~8の範囲であり、当該pHの範囲において緩衝作用を有する処理液を除く。)を塗布する工程を施して、液体中の成分が含侵した偏光膜を有する積層体を製造する工程(II-2)と、
得られた液体中の成分が含侵した偏光膜を有する積層体に、乾燥処理工程を施して、水分率が20重量%以下である乾燥後の偏光膜を製造する工程(II-3)と、
得られた乾燥後の偏光膜の前記液体の塗布面に、接着剤を塗布し、当該接着剤層を介して透明保護フィルムを貼り合わせる工程を含み、
前記水を含有する偏光膜を有する積層体における偏光膜は、前記液体の接触角が55°以下であることを特徴とする偏光フィルムの製造方法。
【請求項3】
前記液体が溶液であり、前記液体中の成分が溶質であることを特徴とする請求項1または2記載の偏光フィルムの製造方法。
【請求項4】
前記液体中の成分は、水溶性の化合物であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の偏光フィルムの製造方法。
【請求項5】
前記液体中の成分は、ラジカル捕捉剤、架橋剤、可塑剤、および染料からなる群より選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の偏光フィルムの製造方法。
【請求項6】
前記液体中の成分は、ラジカル捕捉剤であることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の偏光フィルムの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、偏光膜の製造方法、および偏光フィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、液晶表示装置や有機EL表示装置等の各種画像表示装置に用いる偏光膜(偏光子)としては、高透過率と高偏光度を兼ね備えていることから、染色処理された(ヨウ素や二色性染料等の二色性物質を含有する)ポリビニルアルコール系フィルムが用いられている。当該偏光膜は、ポリビニルアルコール系フィルムに、浴(処理浴)中にて、例えば、染色、架橋、延伸等の各処理を施した後に、乾燥することにより製造される。また前記偏光膜は、通常、その片面または両面にトリアセチルセルロース等の保護フィルムが接着剤を用いて貼合された偏光フィルム(偏光板)として用いられている。
【0003】
偏光膜の製造方法としては、例えば、特許文献1~2では、亜鉛、銅、アルミニウム等を含む金属塩等の成分を処理浴に添加することで、偏光膜にこれら成分を含有させ、偏光膜の耐久特性を向上させることが開示されている。また、特許文献3~4では、有機チタン化合等の成分を処理浴に添加する、偏光膜の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2016/117659号
特開2006-047978号公報
特開2008-46257号公報
特開平6-172554号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、偏光膜の製造方法において、上記のような成分を処理浴に添加する場合、その使用量が膨大になること、処理液の廃液処理が必要となること等の問題があった。
【0006】
本発明は、以上のような事情に鑑み、任意の成分を偏光膜に簡便かつ十分に含有させることができる、偏光膜の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明は、上記の偏光膜の製造方法で得られた偏光膜を用いた偏光フィルムの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明は、偏光膜の製造方法であって、ポリビニルアルコール系フィルムを長手方向に搬送しながら、前記ポリビニルアルコール系フィルムに、少なくとも、染色工程、架橋工程、および延伸工程を施して、水を含有する偏光膜を製造する工程(I-1)と、得られた水を含有する偏光膜に、液体を塗布する工程を施して、液体中の成分が含侵した偏光膜を製造する工程(I-2)と、得られた液体中の成分が含侵した偏光膜に、乾燥工程を施して、乾燥後の偏光膜を製造する工程(I-3)を含み、前記水を含有する偏光膜は、前記液体の接触角が55°以下である偏光膜の製造方法、に関する。
【0009】
また、本発明は、偏光膜の製造方法であって、長尺状の熱可塑性樹脂基材の片側に、ポリビニルアルコール系樹脂を含むポリビニルアルコール系樹脂層を形成して積層体を準備する工程(II-0)と、得られた積層体を長手方向に搬送しながら、前記積層体に、少なくとも、空中補助延伸処理工程、染色処理工程、および水中延伸処理工程を施して、水を含有する偏光膜を有する積層体を製造する工程(II-1)と、得られた水を含有する偏光膜を有する積層体に、液体を塗布する工程を施して、液体中の成分が含侵した偏光膜を有する積層体を製造する工程(II-2)と、得られた液体中の成分が含侵した偏光膜を有する積層体に、乾燥処理工程を施して、乾燥後の偏光膜を製造する工程(II-3)を含み、前記水を含有する偏光膜を有する積層体における偏光膜は、前記液体の接触角が55°以下である偏光膜の製造方法、に関する。
【0010】
また、本発明は、前記偏光膜の製造方法で得られた偏光膜の少なくとも片面に、接着剤層を介して透明保護フィルムを貼り合わせる工程を含む偏光フィルムの製造方法、に関する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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