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公開番号2025058608
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023168646
出願日2023-09-28
発明の名称光学フィルタ及び光学フィルタの製造方法、光学モジュール、並びに転写用光学フィルタ
出願人日東電工株式会社
代理人個人,個人
主分類G02B 5/22 20060101AFI20250402BHJP(光学)
要約【課題】白色度が高く、可視光を散乱反射させることができ、かつ近赤外線の直線透過率に優れる光学フィルタを提供すること。
【解決手段】下記式(1)で算出される含変化率が1.09%未満である近赤外線透過層を有する光学フィルタである。
含水変化率(%)=(B-A)A×100 ・・・ 式(1)
(ただし、式(1)において、「A」は、前記近赤外線透過層を、80℃に設定した真空乾燥器を用いて0.1MPaの減圧下で24時間静置した試料aの質量を示し、「B」は、前記試料aを24.5℃、68%RHの環境下で2時間静置した試料bの質量を示す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で算出される含有変化率が1.09%未満である近赤外線透過層を有することを特徴とする光学フィルタ。
含水変化率(%)=(B-A)A×100 ・・・ 式(1)
(ただし、式(1)において、「A」は、前記近赤外線透過層を、80℃に設定した真空乾燥器を用いて0.1MPaの減圧下で24時間静置した試料aの質量を示し、「B」は、前記試料aを24.5℃、68%RHの環境下で2時間静置した試料bの質量を示す。)
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
近赤外線に対する直線透過率が65%以上である、請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項3】
分光測色計を用いてSCE方式で測定したL

の値が72以上である、請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項4】
前記近赤外線透過層が、マトリクスと、前記マトリクス中に分散された微粒子とを含有する、請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項5】
前記近赤外線透過層が、マトリクスと、前記マトリクス中に分散された微粒子とを含有し、
前記微粒子は、少なくともコロイドアモルファス集合体を構成する、請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項6】
可視光に対する前記マトリクスの平均屈折率をn

とし、前記可視光に対する前記微粒子の平均屈折率をn

とするとき、前記n

と前記n

との差の絶対値|n

-n

|が0.09以上である、請求項4又は5に記載の光学フィルタ。
【請求項7】
前記マトリクスが、可視光に対する屈折率が1.57以上のマトリクスを含む、請求項4又は5に記載の光学フィルタ。
【請求項8】
前記可視光に対する平均屈折率が1.57以上の前記マトリクスの含有量が、前記マトリクスの全質量に対して40質量%以下である、請求項7に記載の光学フィルタ。
【請求項9】
前記近赤外線透過層の平均厚みが、1,000μm以下である、請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項10】
硬化性樹脂に微粒子を分散させて、硬化性樹脂組成物を調製する工程と、
前記硬化性樹脂組成物を基材の表面に付与する工程と、
前記基材の表面に付与された前記硬化性樹脂組成物に含まれる前記硬化性樹脂を硬化させて近赤外線透過層を形成する工程と、
を含み、
前記近赤外線透過層の下記式(1)で算出される含有変化率が1.09%未満であることを特徴とする光学フィルタの製造方法。
含水変化率(%)=(B-A)A×100 ・・・ 式(1)
(ただし、式(1)において、「A」は、前記近赤外線透過層を、80℃に設定した真空乾燥器を用いて0.1MPaの減圧下で24時間静置した試料aの質量を示し、「B」は、前記試料aを24.5℃、68%RHの環境下で2時間静置した試料bの質量を示す。)
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学フィルタ及び光学フィルタの製造方法、光学モジュール、並びに転写用光学フィルタに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近赤外線を利用した、センサ技術または通信技術が開発又は実用化されている。近赤外線を受光する素子は、可視光にも感度を有するため、近赤外線だけを選択的に透過させる近赤外線透過フィルタが用いられている。
【0003】
従来の近赤外線透過フィルタは、可視光を吸収するために黒色を呈するものが主流であった。そのため、従来の近赤外線透過フィルタは、意匠性が低いという問題があった。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1には、可視域の少なくとも一部の波長帯域の光を反射散乱し、赤外域の少なくとも一部の波長帯域の光を透過する反射散乱部を備え、赤外域の少なくとも前記一部の波長帯域の光に対する直進透過率が75%以上である光学部材が開示されている。また、特許文献2には、透明基材の表面を粗面化することにより形成された微細な凹凸形状によるレイリー散乱を利用して可視光を散乱させて、白色を呈させると共に、赤外線の透過率を12%以上とした赤外線通信用光学物品が開示されている。また、特許文献3には、赤外線波長領域において透明なバインダー樹脂に同バインダー樹脂とは屈折率の異なる微粒子を均一に分散させることによりレイリー散乱を利用して可視光を散乱させて、白色を呈させると共に、赤外線の透過率を12%以上とした赤外線通信用光学物品が開示されている。また、特許文献4及び特許文献5には、発光器又は受光器の一方又は両方に隣接する光学フィルタにおいて、平均可視散乱に対する平均近赤外散乱の比が0.9未満であり、平均可視全反射率に対する平均可視拡散反射率の比率が0.5より大きい波長選択性散乱層を含むシステムが開示されている。また、特許文献6には、400nm~700nmの波長に対して30%未満の平均可視透過率、及び830nm~900nmの波長に対して30%より大きい平均近赤外透過率を有する光学フィルタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2016/117452号
特許第5358793号公報
特許第5756962号公報
特表2019-509510号公報
特表2019-508733号公報
特表2019-507899号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の光学部材は、微細な凹凸形状によるレイリー散乱を利用して可視光を散乱させて、白色を呈しているため、曲面に使用する場合はその効果が得られず、所望の形状とする場合に、白色を呈することができないという問題がある。
【0007】
特許文献2~6に記載の赤外線通信用光学物品は、近赤外線直線透過率が十分満足できるものではないという問題がある。
【0008】
本発明の実施形態は、従来における前記諸問題を解決し、白色度が高く、可視光を散乱反射させることができ、かつ近赤外線の直線透過率に優れる光学フィルタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施形態としては、下記式(1)で算出される含有変化率が1.09%未満である近赤外線透過層を有することを特徴とする光学フィルタである。
含水変化率(%)=(B-A)A×100 ・・・ 式(1)
(ただし、式(1)において、「A」は、前記近赤外線透過層を、80℃に設定した真空乾燥器を用いて0.1MPaの減圧下で24時間静置した試料aの質量を示し、「B」は、前記試料aを24.5℃、68%RHの環境下で2時間静置した試料bの質量を示す。)
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施形態は、白色度が高く、可視光を散乱反射させることができ、かつ近赤外線の直線透過率に優れる光学フィルタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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