TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025061925
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-11
出願番号
2025012884,2021204766
出願日
2025-01-29,2020-03-26
発明の名称
植物ベースのバター様組成物
出願人
不二製油株式会社
代理人
主分類
A23D
7/00 20060101AFI20250403BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】本発明の目的は、保形性のあるバター様の物性を有しながら、口溶けが良い植物ベースのバター様組成物を提供することである。
【解決手段】植物乳と、上昇融点が20℃以上の植物性油脂とを含有する乳化物であること、及び、
植物乳由来の蛋白質含量をA重量%、無脂固形分及び水分の総量に対する油脂分の重量比をBとしたときに、下記(a)及び(b)の条件を満たすこと、
(a)A=0.7~3、
(b)B=1.2~5、
を特徴とする、植物ベースのバター様組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
植物乳と、上昇融点が20℃以上の植物性油脂とを含有する乳化物であること、及び、
植物乳由来の蛋白質含量をA重量%、無脂固形分及び水分の総量に対する油脂分の重量比をBとしたときに、下記(a)及び(b)の条件を満たすこと、
(a)A=0.7~3、
(b)B=1.2~5、
を特徴とする、植物ベースのバター様組成物。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
5℃以上30℃未満において固体状である、請求項1記載のバター様組成物。
【請求項3】
口内温度において融解する、請求項1又は2記載のバター様組成物。
【請求項4】
植物乳が、豆乳類、ココナッツ乳又はアーモンド乳である、請求項1~3の何れか1項記載のバター様組成物。
【請求項5】
請求項1~4の何れか1項記載のバター様組成物の、バタークリームの代替物としての使用。
【請求項6】
請求項1~4の何れか1項記載のバター様組成物の、スプレッドとしての使用。
【請求項7】
植物乳を含む水相中に対して、上昇融点が20℃以上の植物性油脂を混合し、加温下で乳化分散させた後、冷却し固化させることを特徴とする、請求項1~4の何れか1項記載のバター様組成物の製造法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物ベースのバター様の特性を有する組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
乳を原料とするバターは高価であり、近年のバターや乳原料の供給不足によりさらに価格が高騰する傾向にある。一方、マーガリン等の安価な植物油由来の油中水型乳化物による代替が従来からなされている。しかし、市販のマーガリンもほとんどは乳原料が用いられている点は同じである。また、マーガリンは乳化物の安定化のために乳化剤が一般に用いられており、近年の消費者の食への健康志向の高まりから、乳化剤を使用した食品も敬遠される傾向にある。
上記の状況により、これまで以上に植物ベースのバター代替物が求められている。これに関連しそうな公知技術として、以下が挙げられる。
【0003】
例えば、特許文献1の実施例3や実施例7では、親水性乳化剤と豆乳を適量溶解又は分散した水相に、レシチンを含まない油相を加え乳化し、次いで予めレシチンを溶解した油相をさらに加えて水中油型に乳化した後、急冷可塑化することを特徴とする可塑性油脂の製造方法が記載されている。この技術は特に植物ベースであることを必須とする技術ではなく、また乳化剤として親水性乳化剤と親油性乳化剤を両方必須とする技術である。
【0004】
特許文献2では、水中油滴型乳化物であって、乳化物全体に対して25~55重量%の油脂と0.01~3.0重量%の乳化剤と0.01~5重量%の卵白等の熱ゲル性蛋白質とが配合され、前記乳化剤には、乳化剤全体の10重量%以上のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルが含まれていることを特徴とするクリーム状食品が記載されている。この技術において熱ゲル化性蛋白質として用いられているのは卵白やラクトアルブミンであり、さらに実施例では油脂としてバターそのものも用いられているため、植物ベースのバター様組成物を製造する思想はない。
【0005】
特許文献3では、少なくとも1種の植物油と水と少なくとも18重量%の量の繊維を含有する固化したエマルジョンを含んで成るバター様組成物が記載されている。実施例では液油であるエクストラバージンオリーブ油が用いられている。
【0006】
特許文献4では、豆乳に水飴などの糖類を混合し、当該豆乳・糖混合水溶液に脂肪油を加えて可溶化してなるスプレッドであって、かつ、水分含有量が18~30重量%の範囲となるスプレッドが記載されている。この技術は植物ベースのスプレッドを提供するものと言えるが、実施例では水飴などの糖類を豆乳に対して多量に混合されており、油脂としては液油であるサラダ油が用いられている。このスプレッドは一定の保形性を有するものの、常温では粘度が低く、バターよりも柔らかい物性のものと考えられる。
【0007】
特許文献5では、発芽大豆を原料とする豆乳を含有する乳化油脂組成物であり、当該乳化油脂組成物中の発芽大豆を原料とする豆乳由来の固形分含量が、0.3~6.0重量%である乳化油脂組成物が記載されている。この技術は植物ベースのマーガリン等の乳化油脂組成物を開示するものと言えるが、乳化液を混練しながら急冷固化させる従来のマーガリンの製法に従ったものであり、油中水型の乳化物であるマーガリンと同様の組成物を開示している。
【0008】
上記文献および本明細書内に示される文献は、出典明示により本明細書に組み込まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開平1-39941号公報
特開平7-16050号公報
特表2002-517216号公報
特開2012-95581号公報
特開2010-213637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、保形性のあるバター様の物性を有しながら、口溶けが良い植物ベースのバター様組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
不二製油株式会社
菓子類の製造方法
1か月前
不二製油株式会社
植物ベースのバター様組成物
3日前
個人
血圧降下用組成物
今日
株式会社バンダイ
菓子
1か月前
株式会社バンダイ
菓子
1か月前
個人
焼き魚の製造方法
17日前
池田食研株式会社
発泡顆粒
2か月前
個人
サメの加工品の識別方法
1か月前
第一工業製薬株式会社
組成物
4日前
池田食研株式会社
免疫賦活剤
1か月前
第一工業製薬株式会社
組成物
4日前
日澱化學株式会社
チーズ様食品
20日前
長谷川香料株式会社
香味改善剤
1か月前
池田食研株式会社
乳化用組成物
1か月前
アサヒ飲料株式会社
飲料
1か月前
第一工業製薬株式会社
固形食品
17日前
日本メナード化粧品株式会社
飲料
1か月前
一般社団法人神真都Q会
松の木茶
1か月前
長谷川香料株式会社
苦味感増強剤
19日前
長野県
軟らかい食肉製品の製造方法
1か月前
株式会社SERE
だしパック
1か月前
不二製油株式会社
含水飲食品用油脂
2か月前
池田食研株式会社
風味付与用組成物
1か月前
不二製油株式会社
菓子類の製造方法
1か月前
不二製油株式会社
不快味マスキング剤
1か月前
鈴茂器工株式会社
米飯処理装置
17日前
株式会社バンダイ
菓子及び菓子セット
1か月前
鈴茂器工株式会社
米飯処理装置
4日前
株式会社バンダイ
菓子及び菓子セット
1か月前
株式会社バンダイ
菓子及び菓子セット
1か月前
個人
スープとその製造方法
4日前
ヤマサ醤油株式会社
醤油含有コーラ飲料
1か月前
ヱスビー食品株式会社
調味組成物
1か月前
株式会社明治
繊維状チーズ
4日前
日油株式会社
栄養飲料
5日前
長谷川香料株式会社
乳劣化臭マスキング剤
1か月前
続きを見る
他の特許を見る