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公開番号
2025060871
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2024229804,2023117267
出願日
2024-12-26,2019-08-26
発明の名称
光学活性なアザビシクロ環誘導体
出願人
住友ファーマ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07D
471/10 20060101AFI20250403BHJP(有機化学)
要約
【課題】治療効果の高い抗腫瘍剤を提供する。
【解決手段】MLL白血病を引き起こす代表的な融合パートナー遺伝子であるAF4、AF9等が融合したMLL融合タンパクとmeninの結合を阻害することにより抗がん作用を発揮する、式(1a)[式中、pは1又は2を表し、R
1
~R
4
は水素原子等を表し、a~dは1又は2を表す]で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩を提供する。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
明細書に記載の発明。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬として有用な光学活性なアザビシクロ環誘導体及びその製薬学的に許容される塩並びにこれらを含有する医薬組成物、又はこれら組成物を含有するmeninとMLLとの結合が関与する病態の治療剤若しくは予防剤に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
MLL白血病は、急性骨髄性白血病(AML)及び急性リンパ性白血病(ALL)の約6-7%を占める疾患であり、アメリカでは年間約1100人が新たにMLL白血病と診断されている。MLL白血病を引き起こす主な融合パートナー遺伝子は、AMLではAF9、ELL、ENL、AF10及びAF6などが多く、ALLではAF4、ENL及びAF9が多いことが報告されている(非特許文献1)。
【0003】
このようにして融合パートナー遺伝子と融合したMLL融合タンパクは、未分化な造血細胞の無制限な増殖を引き起こし、白血病を引き起こすと推察されている(非特許文献2)。MLL融合タンパクは、まず始めにmeninと結合し、複合体を形成することが報告されている。したがって、最初のステップであるMLL融合タンパクとmeninとの結合を阻害することで、MLL融合タンパクに起因するがん化を防ぐことが期待される(非特許文献3)。
【0004】
前立腺がんにおいては、MLLがアンドロゲンシグナルの活性化補助因子として働くことが報告されている。そのため、meninとMLL融合タンパクとの結合阻害を標的とした低分子阻害剤は、当該がんに対する治療剤として有用であることが期待されている(非特許文献4)。
乳癌においては、meninがエストロゲンシグナルの活性化補助因子として働くことが報告されている。そのため、meninとMLL融合タンパクとの結合阻害を標的とした低分子阻害剤は、当該がんに対する治療剤として有用であることが期待されている(非特許文献5)。
ユーイング肉腫や肝癌、p53機能獲得型変異癌においても、meninあるいはMLLが腫瘍増殖に重要ということが報告されており、meninとMLL融合タンパクとの結合阻害を標的とした低分子阻害剤は、当該がんに対する治療剤として有用であることが期待されている(非特許文献6)。
【0005】
これまでに、meninとMLL融合タンパクとの結合阻害を標的とした低分子阻害剤としては、特許文献1~3が開示されている。しかしながら、光学活性なアザビシクロ環誘導体である後述式(1)で表される本発明の化合物は、これらに何ら開示及び示唆されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2017/112768号
国際公開第2017/214367号
国際公開第2018/050686号
【非特許文献】
【0007】
Look A. T, Science, 278 (5340): 1059-1064 (1997)
Yokoyama A, et al., Cell 123 (2): 207-18 (2005)
Yokoyama A, et al., Cancer Cell. 14(1): 34-46 (2008)
Malik, R. et al., Nature Medicine. 21(4):344-352 (2015)
Imacho, H et al., Breast Cancer Res Treat. 122(2):395-407 (2010)
Svoboda, L. K. et al., Oncotargrt. 8(1):458-471 (2017)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、MLL白血病を引き起こす代表的な融合パートナー遺伝子であるAF4、AF9等が融合したMLL(mixed lineage leukemia)融合タンパクとmeninとの結合を阻害することにより抗がん作用を発揮する化合物を提供することである。より好ましくは、meninとMLL融合タンパクとの結合阻害を行うことにより抗がん作用を発揮することに加え、細胞増殖を抑制する化合物濃度とhERG電流を抑制する化合物濃度とに乖離幅を有することによって高い安全性が期待できる化合物を提供することである。すなわち、治療効果の高い抗腫瘍剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、鋭意検討した結果、下記式(1)で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩(以下、「本発明の化合物」と称することもある。)が、meninとMLL融合タンパクとの結合に対して強い阻害作用を有することにより、優れた抗腫瘍作用を示すことを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
すなわち、本発明は、以下の通りである。
(【0011】以降は省略されています)
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