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公開番号2025060339
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023171015
出願日2023-09-30
発明の名称短靴のヒール構造
出願人株式会社クラフトワークス,福建匯夏貿易有限公司
代理人個人
主分類A43B 23/02 20060101AFI20250403BHJP(履物)
要約【課題】繰り返しかかとの体重付与による変形を行っても、ヒール下部の構造自体の弾性復帰力を比較的維持することができ、元の形状にまで繰り返し自立復帰できるヒール構造を提供する。
【解決手段】所定の剛性の弾性樹脂製の成形体からなる上芯材1と、前記上芯材の所定の剛性よりも小さい剛性の弾性樹脂製の板状体からなる下芯材2と、を上下に組み合わせて構成され、鉛直方向を除く所定の傾斜方向に傾斜して部分円筒状又は部分円錐状に湾曲したヒール壁を有する立体形状をなす組合せ芯材と、前記上芯材1の前部、上部、及び後部を覆囲するクッション製材を有してなる上部ステー1HLと、前記上部ステー1HL及び前記組み合わせ芯材を被覆材で全体被覆すると共に、かかと後部から両側部までを立体的に覆う立体補強部を外被着してなるカウンターヒール3と、足形のかかと部分の底面及びその周側部を含む履き底面を有して靴底全体を構成するソール板MSとからなる、短靴のヒール構造。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
所定の剛性の弾性樹脂製の成形体からなる上芯材1と、前記上芯材の所定の剛性よりも小さい剛性の弾性樹脂製の板状体からなる下芯材2と、を上下に組み合わせて構成され、鉛直方向を除く所定の傾斜方向に傾斜して部分円筒状又は部分円錐状に湾曲したヒール壁を有する立体形状をなす組合せ芯材と、
前記上芯材1の前部、上部、及び後部を覆囲するクッション製材を有してなる上部ステー1HLと、
前記上部ステー1HL及び前記組み合わせ芯材を被覆材で全体被覆すると共に、かかと後部から両側部までを立体的に覆う立体補強部を外被着してなるカウンターヒール3と、
足形のかかと部分の底面及びその周側部を含む履き底面を有して靴底全体を構成するソール板MSとからなる、短靴のヒール構造であって、
前記下芯材2は、
板状体を平面展開した展開面視にて幅方向中央部が突出した山形形状からなる弾性板体の幅方向中央部の上辺に沿って上芯材1の下辺が連結されて組合せ芯材を構成し、
前記組合せ芯材は、
前記下芯材2の山形形状の下辺を、ソール板MSの履き底面の面形状に沿って湾曲させ、前記下芯材2の山形形状の下辺のうち少なくとも左右の接地部22を、ソール板MSの前記履き底面の周側部に沿った底面上に置き固定した状態で、前記カウンターヒール3の被覆材の内部に収容されることを特徴とする、短靴のヒール構造。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記上芯材1の成形体は、
両側部に対して中央部が凹状に湾曲するヘラ凹面1Hを上面に有した、ヘラ状の立体成形体からなり、
この立体成形体の下辺の外面に沿って倒立凹辺状の連結部1Eが形成され、
また、前記下芯材2の板状体は、
展開時山形形状の幅方向中央部の突出部分の内面に、前記連結部1Eに対応する段差部21Dが側面断面視にて階段状又は切り欠き状に形成され、
上芯材1の連結部1Eを、下芯材2の段差部21Dに沿って縫合又は/及び接着することで、
上芯材1のヘラ凹面1Hの法線がいずれも斜め上方を向き、かつ、
上芯材1を覆う上部ステー1HLが、靴の履き口のかかと部の後部を構成すると共にさらにその後方寄りの斜め上方へ延伸して突出形成されることを特徴とする、請求項1に記載の短靴のヒール構造。
【請求項3】
前記下芯材2の板状体は、前記展開状態の展開面視にて前記山形形状の下辺のうち左右の接地部22が、外側部に向かって斜め上方に傾斜した、左右対称の傾斜辺からなると共に、
前記山形形状の下辺のうち、左右の接地部22に挟まれた幅方向中央部の少なくとも一部の幅方向区間が、前記展開状態の展開面視にて切欠き形状部22Dをなし、
組合せ芯材として湾曲変形した立体形状の状態で、この切り欠き形状部22Dが、ソール板MSの底面よりも上方へ離間した中空状態となることを特徴とする、請求項2に記載の短靴のヒール構造。
【請求項4】
下芯材2は、展開状態の展開板面内にて、幅方向に湾曲して左右端付近まで伸びる格子窓列231,232が、上下2列以上で列形成された板状体からなり、
少なくとも最上列の格子窓列の左右端部の左右の各延長先に、左右の接地部22が形成されることを特徴とする、請求項1に記載の短靴のヒール構造。
【請求項5】
前記カウンターヒール3は、前記下芯材2の格子窓列の列形成位置に合わせて、外面を湾曲又は倒立V字状の折り曲げライン231BL,232BLの上辺及び下辺とする切り替え幅ラインを、その上下構成材よりも伸び率の高い延伸材で切り替え構成してなることを特徴とする、請求項4記載の短靴のヒール構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は短靴のヒール構造に関する。このヒール構造を有した靴として、安全靴などの作業靴の他、スリップオンシューズ、ジョギングシューズといった、平坦なソール部を有した短靴に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ドッフィングレッジを有する履物品として、襟エレベータ(たとえば、襟エレベータ350および450)を有する履物品は、着用者が履物品を操作するために自分の手を使用しなくても、着用者が着用し得る履物品が開示される。例えば特許文献1(特公表2022-514060)に記載の履物品は、足首の襟を前記降下状態から前記直立状態に戻すように動作可能な襟エレベータであって、内側レバーアームと、外側レバーアームと、前記内側レバーアームを前記外側レバーアームに結合し、前記足首の襟の後方部分の近くに位置する中央連結バンドと、を有する襟エレベータ;を備える。中央連結バンドの下のアッパーの部分325または425は、アッパーの他の部分よりも柔軟な1つ以上の織地の壁を含み、アッパーのより柔軟な領域は、たとえば少なくとも部分的にヒールカウンター領域にあり得る。特に、このようなアッパーのより柔軟な部分325または425は、足首の襟が降下状態に移動するときに容易に折り畳まれ得、襟エレベータがより圧縮されていない状態に戻るときに襟エレベータに一層小さな抵抗を提供し得る、とされる。
【0003】
また、たとえば、着用者の足指は、足挿入開口318または418を通じて挿入され得る一方、自分の足のアーチまたは踵は、足首の襟336または436をソール312または412に向かって下方へ圧迫するのに用いられる。このように、足首の襟336または436をソールにより近く降下状態に調整することにより、足挿入開口318または418のサイズが大きくなり得る。着用者の足が足受容空洞316または416内にスライドすると、襟エレベータ350または450は、足首の襟を降下状態(すなわち、図3Cおよび図4C)から直立状態(すなわち、図3Aおよび図4A)へ移動させて履物品を着用者の足に固定する、とされる。
【0004】
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特公表2022-515824号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら上記従来の履物品は、繰り返しかかとの体重付与による変形を行うと、ヒール下部の構造体であるアウトカウンター自体の弾性復帰力が弱まり、或いは破断、圧潰ないし塑性変形して元の形状にまで自立復帰できない状態となる。また、接着部が繰り返し変形し引張外力を受けるため、耐久性に欠けて破損しやすいといった問題点があった。
【0007】
そこで本発明は、繰り返しかかとの体重付与による変形を行っても、ヒール下部の構造自体の弾性復帰力を比較的維持することができ、元の形状にまで繰り返し自立復帰できるヒール構造を提供することを課題とする。また、繰り返し変形した場合でも耐久性を維持でき、破損しにくいヒール構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決すべく下記の解決手段を講じている。
【0009】
〔1〕本発明の短靴のヒール構造は、
所定の剛性(弾性係数)の弾性樹脂製の成形体からなる上芯材1と、前記上芯材の所定の剛性よりも小さい剛性の弾性樹脂製の板状体からなる下芯材2と、を上下に組み合わせて構成され、鉛直方向を除く所定の傾斜方向に傾斜して部分円筒状又は部分円錐状に湾曲したヒール壁を有する立体形状をなす組合せ芯材と、
前記上芯材1の前部、上部、及び後部を覆囲するクッション製材を有してなる上部ステー1HLと、
前記上部ステー1HL及び前記組み合わせ芯材を被覆材で全体被覆すると共に、かかと後部から両側部までを立体的に覆う立体補強部を外被着してなるカウンターヒール3と、
足形のかかと部分の底面及びその周側部を含む履き底面を有して靴底全体を構成するソール板MSとからなる、短靴のヒール構造であって、
前記下芯材2は、
板状体を平面展開した展開面視にて幅方向中央部が突出した山形形状からなる弾性板体の幅方向中央部の上辺に沿って上芯材1の下辺が連結されて組合せ芯材を構成し、
前記組合せ芯材は、
前記下芯材2の山形形状の下辺を、ソール板MSの履き底面の面形状に沿って湾曲させ、前記下芯材2の山形形状の下辺のうち少なくとも左右の接地部22を、ソール板MSの前記履き底面の周側部に沿った底面上に置き固定した状態で、前記カウンターヒール3の被覆材の内部に収容されることを特徴とする。
【0010】
このようにして構成された組合せ芯材は、比較的品啓しにくく且つ外力の大部分を受ける上芯材1と、弾性板状体の立体湾曲材によって弾性変形しやすい下芯材2との連結構造で構成したため、何度踏まれても損壊しにくいものとなった。すなわち、上記構成によって、組合せ芯材は、外力がかからない開放状態にて、所定の(部分錐体からなる)湾曲立体形状を維持することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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