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公開番号2024079219
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022192034
出願日2022-11-30
発明の名称
出願人株式会社アシックス
代理人個人,個人,個人
主分類A43B 23/02 20060101AFI20240604BHJP(履物)
要約【課題】甲ベルトに連結されている紐を片手の指で前記甲ベルトから離れる方向に引っ張るだけで、前記甲ベルトの可動面ファスナーとアッパーの固定面ファスナーとの接合を容易に解除することができる靴を提供する。
【解決手段】アッパーの前記開口部の左右両方にそれぞれ固定される固定面ファスナーと、前記開口部の左方に固定される左右両方の可動面ファスナーと、前記可動面ファスナーが固定される左右両方の接合部を含む甲ベルトと、を有する靴である。前記靴は、一方の端部が前記甲ベルトの左方に連結され、他方の端部が前記甲ベルトの右方に連結される紐を有する。前記紐の両端部は、前記紐を前記甲ベルトから離れる方向に引っ張った際、前記固定面ファスナーと前記可動面ファスナーとが互いに接合する接合面と重ならない位置または前記接合面の外縁に、前記接合面に向かう引っ張り力が作用するように前記甲ベルトに連結される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ソールと、
前記ソール上に固定され、足の少なくとも一部を覆うアッパーと、
前記アッパーの踵側である後方に設けられた足を挿入する履き口部と、
前記履き口部から前記アッパーの爪先側である前方に向かって延びる開口部と、
前記アッパーにおける前記開口部の前方に端部が固定され、前記開口部の前後方向に対する左右両方にそれぞれ延びる接合部を含み、前記開口部を覆う甲ベルトと、
前記アッパーの外表面における前記開口部の左右両方にそれぞれ固定される固定面ファスナーと、
前記甲ベルトの左右両方の接合部にそれぞれ固定され、前記固定面ファスナーにそれぞれ着脱可能に接合される可動面ファスナーと、を有する靴であって、
前記甲ベルトの前方に位置し、一方の端部が前記甲ベルトの左方の接合部に連結され、他方の端部が前記甲ベルトの右方の接合部に連結される紐を有し、
前記紐の両端部は、
前記紐を前記甲ベルトから離れる方向に引っ張った際、前記固定面ファスナーと前記可動面ファスナーとが互いに接合する接合面と重ならない位置または前記接合面の外縁に、前記接合面に向かう引っ張り力が作用するように前記甲ベルトに連結される、
靴。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
ソールと、
前記ソール上に固定され、足の少なくとも一部を覆うアッパーと、
前記アッパーの踵側である後方に設けられた足を挿入する履き口部と、
前記履き口から前記アッパーの爪先側である前方に向かって延びる開口部と、
前記アッパーにおける前記開口部の前方に端部が固定され、前記開口部の前後方向に対する左右両方にそれぞれ延びる接合部を含み、前記開口部を覆う甲ベルトと、
前記アッパーの外表面における前記開口部の左右両方にそれぞれ固定される固定面ファスナーと、
前記甲ベルトの左右両方の接合部にそれぞれ固定され、前記固定面ファスナーにそれぞれ着脱可能に接合される可動面ファスナーと、を有する靴であって、
前記甲ベルトの前方に位置し、一方の端部が前記甲ベルトの左方の接合部に連結され、他方の端部が前記甲ベルトの右方の接合部に連結される紐を有し、
前記甲ベルトの左方の接合部に連結された前記紐の端部は、
前記固定面ファスナーと前記可動面ファスナーとが互いに接合する接合面に垂直な方向に見て、前記甲ベルトにおける前記接合面と重ならない位置であって前記接合面よりも左方に連結され、
前記甲ベルトの右方の接合部に連結された前記紐の端部は、
前記固定面ファスナーと前記可動面ファスナーとが互いに接合する接合面に垂直な方向に見て、前記甲ベルトにおける前記接合面と重ならない位置であって前記接合面よりも右方に連結される、
靴。
【請求項3】
ソールと、
前記ソール上に固定され、足の少なくとも一部を覆うアッパーと、
前記アッパーの踵側である後方に設けられた足を挿入する履き口部と、
前記履き口から前記アッパーの爪先側である前方に向かって延びる開口部と、
前記アッパーにおける前記開口部の前方に端部が固定され、前記開口部の前後方向に対する左右両方にそれぞれ延びる接合部を含み、前記開口部を覆う甲ベルトと、
前記アッパーの外表面における前記開口部の左右両方にそれぞれ固定される固定面ファスナーと、
前記甲ベルトの左右両方の接合部にそれぞれ固定され、前記固定面ファスナーにそれぞれ着脱可能に接合される可動面ファスナーと、を有する靴であって、
前記甲ベルトの前方に位置し、一方の端部が前記甲ベルトの左方の接合部に連結され、他方の端部が前記甲ベルトの右方の接合部に連結される紐を有し、
前記甲ベルトの左方の接合部に連結された前記紐は、
前記固定面ファスナーと前記可動面ファスナーとが互いに接合する接合面に垂直な方向に見て、前記甲ベルトにおける前記接合面と重ならない位置または前記接合面の外縁であって前記接合面の左方に位置する前記甲ベルトの端面に接触し、
前記甲ベルトの右方の接合部に連結された前記紐は、
前記固定面ファスナーと前記可動面ファスナーとが互いに接合する接合面に垂直な方向に見て、前記甲ベルトにおける前記接合面と重ならない位置または前記接合面の外縁であって前記接合面の右方に位置する前記甲ベルトの端面に接触する、
靴。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の靴において、
前記紐の両端部は、
左右両方の前記接合部の端面にそれぞれ接触した状態で前記接合部の裏面に折り返され、前記接合部の裏面にそれぞれ連結される、
靴。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか一項に記載の靴において、
左右両方の前記接合部には、
前記紐の延伸方向に突出している突出部がそれぞれ設けられ、
前記紐の両端部は、
左右両方の前記突出部にそれぞれ連結される、
靴。
【請求項6】
請求項1から3のいずれか一項に記載の靴において、
前記甲ベルトは、
前記紐の延伸方向に交わる方向に延びる2本の切り込みから構成される紐通しを少なくとも2つ有し、
前記紐は、
前記紐通しを通っている、
靴。
【請求項7】
請求項6に記載の靴において、
前記切り込みの長さは、前記紐の幅の1.5倍以上に構成される、
靴。
【請求項8】
請求項6に記載の靴において、
前記紐通しは、
前記2本の切り込みのうち前記甲ベルトの左右方向の中央に近い一方の切り込みが他方の切り込みよりも長い、
靴。
【請求項9】
請求項6に記載の靴において、
前記紐通しは、
前記2本の切り込みの両端部に連結されている貫通孔を有する、
靴。
【請求項10】
請求項6に記載の靴において、
前記紐は、
少なくとも2つの前記紐通しの間に前記甲ベルトから離れる方向に湾曲した指かけ部を有する、
靴。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、靴に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
幼児、高齢者または障がい者等の介助対象者は、指先の力が弱く、手足の使い方が円滑でない場合がある。よって、甲ベルトの開閉によって脱ぎ履きを行う靴において、前記介助対象者が自らの指先で前記甲ベルトを開放し、前記甲ベルトを開放した状態を保持しつつ脱ぎ履きを行うには、多くの時間及び労力を要する。また、介助者が前記介助対象者の前記靴の脱ぎ履きを介助する場合、前記介助者は、一方の片手で前記甲ベルトを開放した状態を保持しつつ他方の片手で前記介助対象者の足を掴んで、前記靴の脱ぎ履きを介助するため労力を要する。このような、介助対象者自身による前記靴の脱ぎ履きまたは前記介助者による前記介助対象者の前記靴の脱ぎ履きの介助を容易にする靴が知られている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
【0003】
特許文献1に記載の靴は、甲バンドを開放するための引き紐が前記甲バンドに設けられている。前記靴は、甲前切開部を有するアッパーに前記甲前切開部の爪先側下端部から上向きに延びる前記甲バンドが前記甲前切開部上に被せられている。前記甲バンドの裏面には、面ファスナーが設けられている。また、前記甲前切開部両側の側甲被表面には、固定面ファスナーが設けられている。前記靴は、前記甲バンドの面ファスナーを前記アッパーの固定面ファスナーに接合させることで足を固定する。
【0004】
前記甲バンドには、前記甲バンド表面の中央部に指かけ部を曲成した引き紐が設けられている。前記引き紐の両端部は、前記甲バンドの左右両側縁部に取り付けられている。よって、前記靴は、前記引き紐の指かけ部に片手の指をかけて前記甲バンドから離間する方向に前記引き紐を引っ張ることで、前記面ファスナーと前記固定面ファスナーとの接合が解除される。これにより、前記甲バンドに設けられた前記引き紐に指をかけて引っ張ることで前記靴の脱ぎ履きを容易に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-81581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の靴の面ファスナーの構造では、被介助者、介助者が、片手の指による前記引き紐の引っ張り動作によって前記面ファスナーを容易に解除できない場合があった。
【0007】
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、甲ベルトに連結されている紐を片手の指で前記甲ベルトから離れる方向に引っ張るだけで、アッパーの固定面ファスナーから前記甲ベルトの可動面ファスナーを容易に引き離すことができる靴を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者等は、甲ベルトに連結されている紐を片手の指で前記甲ベルトから離れる方向に引っ張るだけで、アッパーの固定面ファスナーから甲ベルトの可動面ファスナーを容易に引き離すことができる靴について検討した。本発明者等は、鋭意検討の結果、以下のような構成に想到した。
【0009】
本発明の一実施形態に係る靴は、ソールと、前記ソール上に固定され、足の少なくとも一部を覆うアッパーと、前記アッパーの踵側である後方に設けられた足を挿入する履き口部と、前記履き口部から前記アッパーの爪先側である前方に向かって延びる開口部と、前記アッパーにおける前記開口部の前方に端部が固定され、前記開口部の前後方向に対する左右両方にそれぞれ延びる接合部を含み、前記開口部を覆う甲ベルトと、前記アッパーの外表面における前記開口部の左右両方にそれぞれ固定される固定面ファスナーと、前記甲ベルトの左右両方の接合部にそれぞれ固定され、前記固定面ファスナーにそれぞれ着脱可能に接合される可動面ファスナーと、を有する。
【0010】
前記靴は、前記甲ベルトの前方に位置し、一方の端部が前記甲ベルトの左方の接合部に連結され、他方の端部が前記甲ベルトの右方の接合部に連結される紐を有する。前記紐の両端部は、前記紐を前記甲ベルトから離間する方向に引っ張った際、前記固定面ファスナーと前記可動面ファスナーとが互いに接合する接合面と重ならない位置または前記接合面の外縁に、前記接合面に向かう引っ張り力が作用するように前記甲ベルトに連結される。
(【0011】以降は省略されています)

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