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公開番号
2024135626
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-04
出願番号
2023046410
出願日
2023-03-23
発明の名称
靴の中敷き
出願人
株式会社マテラ
代理人
弁理士法人豊栖特許事務所
主分類
A43B
17/00 20060101AFI20240927BHJP(履物)
要約
【課題】優れた発熱効果、保温効果、吸湿効果、消臭効果を効率的に発揮する。
【解決手段】靴の中敷き100は、可撓性のベースシート1と、ベースシート1の面方向に拡散して配置されてなる無機粉末10とを有し、ベースシート1は、水分を吸着して発熱する発熱繊維3を含む繊維を立体的に方向性なく集合してなる可撓性の不織布2で、無機粉末10は親水性のある粉末で、ベースシート1は、発熱繊維3の繊維径よりも小さい無機粉末10を発熱繊維3内に埋設してなる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
可撓性のベースシートと、
前記ベースシートの面方向に拡散して配置されてなる無機粉末とを有し、
前記ベースシートは、水分を吸着して発熱する発熱繊維を含む繊維を立体的に方向性なく集合してなる可撓性の不織布で、
前記無機粉末は親水性のある粉末で、
前記ベースシートは、前記発熱繊維の繊維径よりも小さい前記無機粉末を前記発熱繊維内に埋設してなる靴の中敷き。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の靴の中敷きであって、
前記発熱繊維がレーヨン繊維を含むことを特徴とする靴の中敷き。
【請求項3】
請求項1に記載の靴の中敷きであって、
前記無機粉末が親水性のある天然石の粉末であることを特徴とする靴の中敷き。
【請求項4】
請求項1に記載の靴の中敷きであって、
前記無機粉末が、
流紋岩が焼かれた親水性のある粉末状であることを特徴とする靴の中敷き。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか一項に記載の靴の中敷きであって、
前記発熱繊維が、
その表面に、局所的に露出されてなる前記無機粉末を有することを特徴とする靴の中敷き。
【請求項6】
請求項5に記載の靴の中敷きであって、
前記ベースシートの前記不織布が、0.3デシテックス以上の前記発熱繊維であって、
前記発熱繊維に埋設してなる前記無機粉末が、
体積平均径を1μm以下とする粉末であることを特徴とする靴の中敷き。
【請求項7】
請求項5に記載の靴の中敷きであって、
前記発熱繊維が、
0.1重量%以上の前記無機粉末を含むことを特徴とする靴の中敷き。
【請求項8】
請求項5に記載の靴の中敷きであって、
前記不織布がノーバインダー不織布であることを特徴とする靴の中敷き。
【請求項9】
請求項5に記載の靴の中敷きであって、
2以上の前記ベースシートが積層されてなることを特徴とする靴の中敷き。
【請求項10】
請求項5に記載の靴の中敷きであって、
前記ベースシートが折り曲げられてなる折曲部を有することを特徴とする靴の中敷き。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴内に収容される靴の中敷きに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より種々の機能を有する靴の中敷き(インソール)が開発されている。例えば、特許文献1の靴の中敷きは、上層、中層、底層の3つの層を備え、上層は内部にトルマリン鉱石の微粒子を封入した合成高分子繊維の不織布で形成され、中層は内部にトルマリン鉱石の微粒子と活性炭の微粒子と通電性素材とを封入した天然高分子繊維の不織布で形成され、底層はクッション材で形成される。他にも鉄、アルミニウム、ゼオライト鉱石などの遠赤外線照射物質や発熱剤を備える靴の中敷きも存在する。しかし、これら靴の中敷きは、十分な発熱効果、保温効果が得られず、しかも構造が複雑で、材料に起因して高価となる問題がある。また、中敷きに厚みがあり装着した際のサイズアップが大きく使用用途が限定され、他方で薄くするとさらに効果が低下するという問題もある。また、単位体積または単位質量当たりの発熱、保温、吸収、消臭効率が低いという問題もある。またさらに、靴の中敷きには発汗などによる蒸れ対策も必要とされるが、保温性と通気性(吸湿性)は相反するもので両方の効果を十分に満たすことは容易でない問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3069827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、以上の欠点の少なくともいずれかを解消することを目的に開発されたもので、本発明の目的の一は、優れた発熱効果、保温効果、吸湿効果、消臭効果を効率的に発揮する靴の中敷きを提供することにある。
【発明の概要】
課題を解決するための手段及び発明の効果
【0005】
本発明のある態様の中敷きは、可撓性のベースシートと、ベースシートの面方向に拡散して配置されてなる無機粉末とを有し、ベースシートは、水分で発熱する発熱繊維を立体的に方向性なく集合してなる可撓性の不織布で、無機粉末は親水性のある粉末で、ベースシートは、発熱繊維の繊維径よりも小さい無機粉末を発熱繊維内に埋設してなる。
【0006】
以上の靴の中敷きは、優れた発熱効果、保温効果、吸湿効果、消臭効果を効率的に発揮する靴の中敷きを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態1に係る靴の中敷きを示す概略斜視図である。
発熱繊維を示す電子顕微鏡写真の線図である。
発熱繊維横断面の一部を示す電子顕微鏡写真の線図である。
焼かれた流紋岩多孔質粉末1μmの粒度分布図である。
紡糸孔の形状例を示す模式図である。
本発明の実施形態2に係る靴の中敷きを示す概略断面図である。
本発明の実施形態3に係る靴の中敷きを示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の一実施形態の靴の中敷きは、可撓性のベースシートと、ベースシートの面方向に拡散して配置されてなる無機粉末とを有し、ベースシートは、水分を吸着して発熱する発熱繊維を含む繊維を立体的に方向性なく集合してなる可撓性の不織布で、無機粉末は親水性のある粉末で、ベースシートは、発熱繊維の繊維径よりも小さい無機粉末を発熱繊維内に埋設してなる。
【0009】
以上の靴の中敷きは、優れた発熱効果、保温効果、吸湿効果を効率的に発揮できる特長がある。第1に、それは靴の中敷きが、不織布の繊維に無機粉末を埋設しているので、遠赤外線を効果的に照射して、足裏から浸透させて足を暖める(温める)ことができるからである。繊維に埋設している無機粉末は、足裏からの放射エネルギーに励起されて遠赤外線を照射するので、足裏からのエネルギーを吸収して遠赤外線を照射できる。また靴の中敷きは、足裏の曲面、凹凸に沿う形状に変形して、広い面積で、足裏に接触または接近して配置されることで、効果的に遠赤外線を照射できる。発熱繊維に埋設される繊維径よりも小さい微細な無機粉末は、単位質量当たりの表面積を大きくして遠赤外線を効率的に照射できる。
【0010】
第2に、靴の中敷きのベースシートの発熱繊維が靴内の水分(湿気)を吸着して繊維自体が発熱(吸湿発熱)することで、靴の中敷きの発熱、保温効果をさらに向上でき、また吸湿、吸水効果も向上できるからである。靴内の空気中及び体表面、靴下内も含め水分(湿気)が存在し、また足からの発汗により、また自覚なしに身体から蒸散される不感蒸散を含め水分が生じ、これらの水分を吸着した発熱繊維自体が発熱して足を暖めることができる。第3に、さらに、発熱繊維と無機粉末が相まって相乗効果で足を暖めることができるからである。発熱繊維の吸湿発熱による発熱が、発熱繊維に埋設される無機粉末を暖め、無機粉末が発熱繊維からの放射エネルギーに励起されて遠赤外線を照射するので、遠赤外線の照射強度を強くして、足裏から浸透させて足を暖めることができるからである。しかも、親水性のある無機粉末は吸湿調整して発熱繊維の吸湿発熱を助長できる。以上のように、足の熱に発熱繊維の吸湿発熱が加わり、発熱繊維と無機粉末が相まって、足と発熱繊維と無機粉末が接触または接近して配置されて無機粉末が遠赤外線をより効率的に照射して、足を暖めることができる。しかもこの靴の中敷きは、靴を履いた足が即時的または短時間でこの発熱、保温効果を認識できる程度に実現できる特長がある。通常の靴内において足の発汗で水分が生じ、また靴内のほぼ密閉された空間内の湿気で蒸れやすく、また靴内で生じた湿気が冷えて水分となることで、保温効果を低下させ、また不快感を生じさせる原因となる。発熱繊維はこれらの水分を吸着することで保温性の低下を防止できる。しかも、ベースシートの発熱繊維は繊維自体が発熱して足を暖め、かつ発熱繊維による発熱が無機粉末をも暖めて遠赤外線の照射強度を向上させて足を暖めることで、中敷きの発熱効果と保温効果を向上できる。発熱繊維は靴内の水分を吸着して発熱し、さらに無機粉末に親水性があり、これらが相まって、本来相反する靴の中敷きの保温性と通気性、吸湿性の効果を同時に実現できる。またさらに、可撓性のあるベースシートは、足裏の曲面、凹凸に沿う形状に変形して、広い面積で、足裏に接触または接近して配置されることで、吸湿発熱した熱を足裏に伝えることができる。また、ベースシートはこの発熱繊維を立体的に方向性なく集合してなる可撓性の不織布であり、靴底内面と足裏との間に不織布が空気層(エアポケット)を形成し、保温効果をより向上、持続できる。無機粉末の遠赤外線照射と、発熱繊維の吸湿発熱と、不織布の空気層の断熱効果が相まって優れた発熱、保温効果を効率的に発揮できる。不織布の空気層は、通気性、調湿性に寄与し、また靴の履き心地を良くできる。また、例えば歩行や起立など靴の中敷き上の足の動きにより、靴の中敷きは足裏でその都度押圧され、または非押圧状態とされ、また押圧の程度が調整、変化されて、また部分的に異なる加圧が加わることで、空気層のエアポケットの形状が変形し、強制的に換気されて、不織布の吸湿、吸水、調湿、通気効果を向上できる。またこのことは、発熱繊維の吸湿発熱を助長できる。
(【0011】以降は省略されています)
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