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公開番号
2024074062
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-30
出願番号
2022185125
出願日
2022-11-18
発明の名称
シューズのソール
出願人
美津濃株式会社
代理人
個人
主分類
A43B
5/06 20220101AFI20240523BHJP(履物)
要約
【課題】走行時にフォアフット走法をより自然に促しかつ一層持続可能なように、接地から踵の挙上開始に至るまでのフェーズを完全にサポートできるソールを提供する。
【解決手段】ソール上面20の最後端位置Soを原点Oとして原点Oからソール上面20に沿って測ったつま先先端位置Seまでの道程をLとし、ソール上面20に沿って原点Oから0.45×Lの位置を通って基準線Sと直交する線とソール下面31との交点をCとし、原点Oから0.60×Lの位置を通って基準線Sと直交する線とソール下面31との交点をDとし、ソール1が点Cおよび点Dで地面Rと接地した安定姿勢において、踵部およびつま先部におけるソール下面31が地面Rから離れており、原点Oから0.15×Lの位置の踵中心位置20hと0.68×Lの位置の中足趾節関節位置20jとを結ぶ直線Tが地面Rとなす角度をθとするとき、安定姿勢において、θ≧5°に設定されている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
シューズのソールであって、
踵部からつま先部まで延設され、ソール上面およびソール下面を有するとともに、
前記ソール上面の最後端の位置とつま先先端の位置を結ぶ直線を基準線Sとし、前記最後端の位置を原点Oとして、原点Oから前記ソール上面に沿って測った前記つま先先端の位置までの道程をLとし、原点Oから前記ソール上面に沿って0.45×Lの位置を通って前記基準線Sと直交する線とソール下面との交点をCとし、原点Oから前記ソール上面に沿って0.60×Lの位置を通って前記基準線Sと直交する線と前記ソール下面との交点をDとし、ソールが点Cおよび点Dで地面と接地したソール姿勢を安定姿勢とするとき、
前記安定姿勢において、前記踵部および前記つま先部における前記ソール下面が地面から離れているとともに、
前記ソール上面に沿って原点Oから0.15×Lの位置にある踵中心位置と原点Oから0.68×Lの位置にある中足趾節関節位置とを結ぶ直線が地面となす角度をθとするとき、前記安定姿勢において、
θ≧5°
に設定されている、
ことを特徴とするシューズのソール。
続きを表示(約 970 文字)
【請求項2】
請求項1において、
点Cおよび点Dがソール下面の少なくとも外甲側縁部に配置されている、
ことを特徴とするシューズのソール。
【請求項3】
請求項1において、
前記安定姿勢において、前記ソール上面に沿って原点Oから0.25×Lの位置から後方側領域と、前記ソール上面に沿って原点Oから0.80×Lの位置から前方側領域において、前記ソール下面が地面から離れている、
ことを特徴とするシューズのソール。
【請求項4】
請求項1において、
前記ソール下面において点Cから点Dに至る領域が平坦状に形成された安定領域を構成しており、前記安定姿勢において前記安定領域が地面と接地している、
ことを特徴とするシューズのソール。
【請求項5】
請求項1において、
原点Oから前記ソール上面に沿って0.70×Lの位置を通って前記基準線Sと直交する線とソール下面との交点をEとするとき、前記安定姿勢においてソールが点C、点Dおよび点Eで地面と接地している、
ことを特徴とするシューズのソール。
【請求項6】
請求項5において、
点Eがソール下面の内甲側縁部に配置され、点Cおよび点Dがソール下面の少なくとも外甲側縁部に配置されている、
ことを特徴とするシューズのソール。
【請求項7】
請求項6において、
前記ソール下面において外甲側縁部の点Cから点Dに至る領域が平坦状に形成された外甲側安定領域を構成しており、点Cが前記ソール下面のさらに内甲側縁部に配置されるとともに前記ソール下面において内甲側縁部の点Cから点Eに至る領域が平坦状に形成された内甲側安定領域を構成しており、前記安定姿勢において前記内甲側安定領域および前記外甲側安定領域が地面と接地している、
ことを特徴とするシューズのソール。
【請求項8】
請求項1において、
ソールの内部には、湾曲しつつ連続して延びる湾曲プレートが配設されており、前記湾曲プレートが、少なくとも、前記踵中心位置から前記中足趾節関節位置の領域まで延設されている、
ことを特徴とするシューズのソール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シューズのソールに関し、詳細には、走行時にフォアフット走法をより自然に促しかつ一層持続可能なように、接地から踵の挙上開始に至るまでのフェーズを完全にサポートできるようにするための構造の改良に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、長距離を効率よく走る上で、足の前足部(フォアフット)から着地するフォアフット走法が主流になってきている。フォアフット走法は、ひざへの負担を軽減できるとともに、接地時間が短くなって筋肉への負担を和らげることができるといった利点がある。フォアフット走行時には、アキレス腱およびふくらはぎの筋肉のばね的ふるまい(すなわち、筋肉の収縮/弛緩およびアキレス腱の伸び縮み)を上手に利用することにより、効率の良い動きを実現して、優れたランニングエコノミー(Running Economy)を達成できると考えられている。ここで、ランニングエコノミーとは、ある速度帯をいかに少ないエネルギー(酸素摂取量)で走ることができるかという指標であって、ランニングエコノミーが優れている(つまり高い)ほど、酸素摂取量が少なく、効率のよい走りが実現できていることになる。
【0003】
しかしながら、フォアフット走法の習得には、一定レベル以上のスキルが要求される。具体的には、まず、接地直前の局面において、前足部/中足部で接地できるようにするための接地スキルが必要であり、次に、接地中の局面において、踵の落ち込み(降下)を抑えて筋腱の引き伸ばしに耐え得る脚力(筋力および持久力)が必要になるとともに、足首のロックが必要になる。そのため、初級ランナーにとってフォアフット走法の習得は容易ではなく、フォアフット走法を持続的に行えるかは、主にランナーの能力に委ねられていた。
【0004】
ところで、踵の落ち込み時に踵をサポートするために、ソールに高剛性のプレート(たとえばCFRP製プレート)を内蔵したものが実用に供されている。このようなソールにおいては、荷重が前足部に移動した際に、プレートの前足部位が下方に押される結果、シーソー効果によってプレートの踵部位が上方に持ち上げられることにより、踵をサポートするようになっている。
【0005】
しかしながら、このようなプレート内蔵のソールは、ソール単体としてフォアフット走法を自然に促すようには構成されておらず、フォアフット走法を持続可能にするには不十分であった。
【0006】
そこで、本願出願人により、フォアフット走法を実現するためのシューズのソールとして、特開2020-163084号公報に示すようなものが提案されている(同公報の段落[0020]~[0024]、[0028]~[0030]、図9参照)。このソールにおいては、足裏当接側の面の最後端の位置を原点とし、足裏当接側の面に沿って測ったつま先先端の位置までの道程をLとし、足裏当接側の面における踵底面を水平面と平行に配置した状態で、原点から0.16×Lの位置Shのソール厚みをh、(0.3~0.5)×Lの位置Sm2のソール厚みをm2、(0.4~0.6)×Lの位置Sm1(ただし、m1はSm2よりも前方に配置)のソール厚みをm1、0.7×Lの位置Sfのソール厚みをfとするとき、m2≧m1 かつ m1≧f かつ m1≧hの関係式が成立するとともに、位置Sm1と位置Shを結ぶ線が水平面となす角度をθ1とし、位置Sm1から引いた鉛直線が接地面と交わる位置をSm1’、位置Shから引いた鉛直線が接地面と交わる位置をSh’として、位置Sm1’と位置Sh’を結ぶ線が水平面となす角度をθ2とするとき、θ2≧θ1の関係式が成立しており、接地面が前足部において下に凸の湾曲形状を有している。
【0007】
上記公報に記載のソールによれば、原点から0.16×Lの位置Shのソール厚みhが、原点から(0.4~0.6)×Lの位置Sm1のソール厚みm1よりも小さくなっており、しかも、位置Sm1’と位置Sh’を結ぶ線が水平面となす角度θ2が、位置Sm1と位置Shを結ぶ線が水平面となす角度θ1よりも大きくなっており、これにより、着地時に踵が接地せず、ヒールストライクを生じさせないようにして、着地時に前足部での接地を促進できる。また、位置Sm2のソール厚みm2が位置Sm1のソール厚みm1よりも大きくなっており、これにより、ソール接地面上の位置Sm1’で初期接地したとき、ソールが後方に傾いて踵が下方に落ち込むのを規制して、初期接地後に速やかにソールの前方への転がりに移行することができる。さらに、原点から0.7×Lの位置Sfのソール厚みfが、位置Sm1のソール厚みm1よりも小さくなっており、しかも、ソール接地面が前足部において下に凸の湾曲形状を有しており、これにより、ソールの前方への転がりをスムーズに行える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本願発明者は、フォアフット走法を実現するためのソールについてさらに鋭意研究を重ねてきた。その結果、以下のような事実が明らかになった。
走行中において初期接地から踵の挙上開始に至るまでの前半のフェーズに着目したとき、初期接地時にソールが前方に傾く(つまり転がる)かまたは後方に傾く(つまり転がる)かは、ランナーに委ねられており、後方に傾いた場合には、踵が降下することで踵側に移動した重心を前足部側に戻す動作が必要になり、その結果、タイムロスおよびパワーロスを生じるだけでなく、足の姿勢が崩れてランナーに違和感を与えるとともに、足の疲労につながることになる。
【0009】
そのため、フォアフット走法をより多くの人に体感してもらうためには、従来のソールではまだ十分なものとはいえず、走行時にフォアフット走法をより自然に促すことができるようにして、フォアフット走法を一層持続可能なように完全にサポートするためには、上記公報に記載のソールにおいてさらなる改良の余地があることが分かった。
【0010】
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、走行時にフォアフット走法をより自然に促しかつ一層持続可能なように、接地から踵の挙上開始に至るまでのフェーズを完全にサポートすることができるシューズのソールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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