TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025060302
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170965
出願日2023-09-29
発明の名称電磁波吸収体
出願人リンテック株式会社
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類H05K 9/00 20060101AFI20250403BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】耐湿熱性及び屈曲耐久性が向上された電磁波吸収体を提供する。
【解決手段】ガスバリア層と、抵抗層と、スペーサ層とを含む、電磁波吸収体であって、
前記ガスバリア層と、前記抵抗層と、前記スペーサ層とがこの順に積層され、前記スペーサ層の厚みが1.0mm以下である、電磁波吸収体。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガスバリア層と、抵抗層と、スペーサ層とを含む、電磁波吸収体であって、
前記ガスバリア層と、前記抵抗層と、前記スペーサ層とがこの順に積層され、前記スペーサ層の厚みが1.0mm以下である、電磁波吸収体。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記スペーサ層のヤング率が50MPa以上である、請求項1に記載の電磁波吸収体。
【請求項3】
前記スペーサ層の比誘電率が5以上100未満である、請求項1又は2に記載の電磁波吸収体。
【請求項4】
前記電磁波吸収体はさらに反射層を含む、請求項1又は2に記載の電磁波吸収体。
【請求項5】
前記スペーサ層が、前記ガスバリア層及び前記抵抗層に直接接する、請求項1又は2に記載の電磁波吸収体。
【請求項6】
前記ガスバリア層は、酸化珪素、窒化珪素、酸化窒化珪素、及び酸化窒化炭化珪素から選択される少なくとも1つの層を有する、請求項1又は2に記載の電磁波吸収体。
【請求項7】
前記ガスバリア層の厚みが10~2000nmである、請求項1又は2に記載の電磁波吸収体。
【請求項8】
前記電磁波吸収体の厚みが0.05~3.0mmである、請求項1又は2に記載の電磁波吸収体。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の電磁波吸収体を備える、電子デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁波吸収体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
電磁波吸収体は、各種自動運転技術の向上のために、自動運転に用いられる電磁波センサーが、例えば、周囲の電子機器等から発生する電磁波ノイズを主要因とする電波障害により誤動作等がなく機能するように、電磁波センサーに設けられることがある。
このような中、自動車等の電磁波センサーに設けられる電磁波吸収体(ミリ波吸収体等)にあっては、高温高湿の環境下においても、その影響を受けることなく電磁波を吸収し、同時に屈曲性を有することが要求される場合がある。
特許文献1では、例えば、抵抗層と、誘電体層と、導電層をこの順に備える、電磁波吸収体用誘電体シート及び電磁波吸収体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-100090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、電磁波吸収体を構成する抵抗層又は導電層における浮き(いずれかの層が局所的に基材から離れ、周囲に比べ盛り上がる状態)を抑制することが開示されているが、電磁波吸収体の屈曲耐久性、また信頼性にかかる耐湿熱性については検討されていない。
【0005】
本発明は、上記を鑑み、耐湿熱性及び屈曲耐久性が向上された電磁波吸収体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ガスバリア層と、抵抗層と、スペーサ層とを含む、電磁波吸収体であって、ガスバリア性が高く薄いガスバリア層を抵抗層上に設け、且つ特定の厚みのスペーサ層を用いることにより、電磁波吸収体の耐湿熱性及び屈曲耐久性を同時に向上させ得ることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の[1]~[9]を提供するものである。
[1]ガスバリア層と、抵抗層と、スペーサ層とを含む、電磁波吸収体であって、前記ガスバリア層と、前記抵抗層と、前記スペーサ層とがこの順に積層され、前記スペーサ層の厚みが1.0mm以下である、電磁波吸収体。
[2]前記スペーサ層のヤング率が50MPa以上である、上記[1]に記載の電磁波吸収体。
[3]前記スペーサ層の比誘電率が5以上100未満である、上記[1]又は[2]に記載の電磁波吸収体。
[4]前記電磁波吸収体はさらに反射層を含む、上記[1]~[3]のいずれかに記載の電磁波吸収体。
[5]前記スペーサ層が、前記ガスバリア層及び前記抵抗層に直接接する、上記[1]~[4]のいずれかに記載の電磁波吸収体。
[6]前記ガスバリア層は、酸化珪素、窒化珪素、酸化窒化珪素、及び酸化窒化炭化珪素から選択される少なくとも1つの層を有する、上記[1]~[5]のいずれかに記載の電磁波吸収体。
[7]前記ガスバリア層の厚みが10~2000nmである、上記[1]~[6]のいずれかに記載の電磁波吸収体。
[8]前記電磁波吸収体の厚みが0.05~3.0mmである、上記[1]~[7]のいずれかに記載の電磁波吸収体。
[9]上記[1]~[8]のいずれかに記載の電磁波吸収体を備える、電子デバイス。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、耐湿熱性及び屈曲耐久性が向上された電磁波吸収体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る電磁波吸収体の一例を示す断面構成図である。
本発明の一実施形態に係る電磁波吸収体の他の一例を示す断面構成図である。
本発明の一実施形態に係る電磁波吸収体を構成する抵抗層の一例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔電磁波吸収体〕
本発明の電磁波吸収体は、ガスバリア層と、抵抗層と、スペーサ層とを含む、電磁波吸収体であって、前記ガスバリア層と、前記抵抗層と、前記スペーサ層とがこの順に積層され、前記スペーサ層の厚みが1.0mm以下であることを特徴としている。
本発明の電磁波吸収体は、ガスバリア層と、抵抗層と、スペーサ層とを含む、構成とし、ガスバリア性が高く、薄いガスバリア層を抵抗層上に設け、且つ特定の厚みのスペーサ層を用いる。これにより、電磁波吸収体の高温高湿度下での耐湿熱性、及び、屈曲耐久性を向上させることができる。
【0010】
本明細書において「抵抗層パターン」とは、幾何学的な図形である単位の集合体であり、ある周波数の電磁波を選択的に透過する物体を意味する。「抵抗層パターン」はいわゆるアンテナと同様の機能を有するともいえる。
本明細書において「ミリ波領域の電磁波」とは、波長が1~10mmの電磁波を意味する。「ミリ波領域の電磁波」とは、周波数が30~300GHzである電磁波ともいえる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
放電器
21日前
個人
静電気排除専用ノズル。
27日前
愛知電機株式会社
盤フレーム
15日前
株式会社遠藤照明
照明システム
29日前
個人
day & night.
26日前
個人
静電気除去具
16日前
イビデン株式会社
配線基板
2か月前
アズビル株式会社
係止構造
2か月前
富士電子工業株式会社
判定方法
1か月前
住友ベークライト株式会社
基板
1か月前
日本精機株式会社
フラッシャ駆動回路
2か月前
東洋電装株式会社
点灯回路
2か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
1か月前
株式会社クラベ
線状体及び面状ユニット
2か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
2か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
2か月前
愛知電機株式会社
ブッシングの取付金具
1か月前
シャープ株式会社
電子機器
2か月前
株式会社JVCケンウッド
処理装置
15日前
タニコー株式会社
加熱調理器
2か月前
個人
電波吸収体の製造方法および電波吸収体
1か月前
株式会社国際電気
取っ手付き機器
22日前
キヤノン株式会社
電子機器
1か月前
富士通株式会社
コネクタの取り外し方法
1か月前
株式会社デンソー
電子装置
1か月前
株式会社デンソー
電子装置
2か月前
キヤノン株式会社
電子機器
2か月前
株式会社デンソー
電子装置
2か月前
ローム株式会社
発光素子駆動回路
2か月前
三菱電機株式会社
電子機器
2か月前
日本精機株式会社
ヘッドアップディスプレイ装置
13日前
富士電機株式会社
フレーム連結構造
6日前
学校法人金沢工業大学
マイクロ波加熱装置
1か月前
株式会社遠藤照明
照明システム及び照明制御装置
29日前
キヤノン株式会社
回路基板、画像形成装置
2か月前
キヤノン株式会社
回路基板、画像形成装置
2か月前
続きを見る