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公開番号
2025058810
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023207077
出願日
2023-12-07
発明の名称
ワイヤ放電加工装置の製造方法
出願人
株式会社ソディック
代理人
SK弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
B23H
7/04 20060101AFI20250402BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】装置毎の加工寸法のばらつきを小さくし加工寸法の再現性を向上させることができるワイヤ放電加工装置の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明によれば、パルス生成回路又はパルス生成装置が生成した調整用電圧パルスをゲート信号生成回路に供給したときの、スイッチング素子の出力電圧波形を抵抗器の抵抗値を変化させることによって調整する調整工程を備えるワイヤ放電加工装置の製造方法が提供される。放電加工装置は、スイッチング素子を制御するための電圧パルスをゲート信号生成回路に差動方式で出力するパルス生成回路、信号入力経路に抵抗器を備え、差動電圧パルスを受信してスイッチングドライバに出力するフォトカプラ及びゲート信号を生成するスイッチングドライバを備えるゲート信号生成回路、並びにゲート信号によってスイッチング素子が制御されることより加工間隙に極性が周期的に切り替わる電圧パルスを供給する両極性回路を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
パルス生成回路と、ゲート信号生成回路と、両極性回路とを備えるワイヤ放電加工装置の製造方法であって、
前記パルス生成回路は、前記両極性回路のスイッチング素子を制御するための電圧パルスを前記ゲート信号生成回路に差動方式で出力し、
前記ゲート信号生成回路は、フォトカプラとスイッチングドライバとを備え、前記フォトカプラは前記パルス生成回路からの差動電圧パルスを受信して前記スイッチングドライバに出力し、前記スイッチングドライバは前記スイッチング素子を駆動させるゲート信号を生成し、
前記両極性回路は、各辺に前記スイッチング素子が設けられているブリッジ回路であり、前記ゲート信号を受信することにより前記スイッチング素子が制御され、ワイヤと被加工物との間の加工間隙に極性が周期的に切り替わる極間電圧パルスを供給し、
前記フォトカプラは信号入力経路に抵抗器を備えており、
前記製造方法は、調整工程を備え、
前記調整工程では、前記パルス生成回路又は外部のパルス生成装置が生成した調整用電圧パルスを前記ゲート信号生成回路に供給したときの、前記スイッチング素子の出力電圧波形を、前記抵抗器の抵抗値を変化させることによって調整する、
ワイヤ放電加工装置の製造方法。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のワイヤ放電加工装置の製造方法であって、
前記調整工程は、前記ゲート信号生成回路と前記両極性回路を有する基板が前記ワイヤ放電加工装置から独立した前記外部のパルス生成装置によって前記調整用電圧パルスが供給される状態で実施され、
前記調整工程後に前記基板を前記ワイヤ放電加工装置に組み込む、組み込み工程を備える、
ワイヤ放電加工装置の製造方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のワイヤ放電加工装置の製造方法であって、
前記スイッチング素子は電界効果トランジスタであり、
前記調整工程では、前記電界効果トランジスタのソースドレイン間の電圧波形のパルス幅を既定範囲内に収める、ワイヤ放電加工装置の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤ放電加工装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ワイヤとワークとの間に電圧を印加して、ワイヤとワークとの間に放電電流を発生させてワークを切断するワイヤ放電加工装置が知られている。
【0003】
特許文献1には、ワイヤとワークとの間の極間電圧を調整して、ワイヤとワークのとの極間距離を制御することにより、安定した品質及び加工性能を実現することができるワイヤ放電加工装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-202606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
より安定した品質及び加工性能が求められる中で、ワイヤとワークとの間の極間電圧パルスをより高い周波数にすることで、細かい面粗さを高速で加工することが可能となってきた。しかしながら、高周波パルスによるワイヤ放電加工においては、放電パルスの伝達経路に存在する電気素子Tのスレショルド電圧の個体差によるバラツキを原因とするパルス幅の微小変化が最終段の極間パルス幅に累積して現れるという現象が発生する。この現象により機差が発生し、放電パルスの状態を指定する加工条件データベースの加工性能の再現性を阻害する大きな要因となっている。
【0006】
低周波領域において矩形波として扱える電圧パルスも実際には電圧の立ち上がり、立ち下りの遷移領域が存在する。そのため高周波領域では台形波としての性質が顕著に現れることになる。放電パルスを伝達する電気素子Tは、入力パルスに反応する閾値であるスレショルド電圧V
th
を個別に有している。電気素子Tのスレショルド電圧V
th
は仕様として1V程度の個体差を許容している場合が多い。このスレショルド電圧V
th
の個体差により入力パルスに対して出力パルスの立ち上がり、又は/及び立ち下りの開始のタイミングにズレが発生することになる。その結果として入力パルス幅T
in
と出力パルス幅T
out
がワイヤ放電加工機毎に異なる現象が発生する。
【0007】
例えば、入力ピーク電圧V
peak
の1/2を電気素子Tのスレショルド電圧V
th
の基準値とすると、電気素子Tのスレショルド電圧V
th
が入力ピーク電圧V
peak
の1/2より高い場合には出力パルス幅T
out
は入力パルス幅T
in
より短くなり、スレショルド電圧V
th
が入力ピーク電圧V
peak
の1/2よりも低い場合には出力パルス幅T
out
は入力パルス幅T
in
よりも長くなる(図1)。
【0008】
つまり、入力パルス幅T
in
が同一であっても、基準となるスレショルド電圧V
Rth
(以下、基準スレショルド電圧)よりもスレショルド電圧V
th
が高い場合には、基準時の出力パルス幅T
Rout
より出力パルス幅T
out
が短くなる。基準スレショルド電圧V
Rth
よりもスレショルド電圧V
th
が低い場合には、基準時の出力パルス幅T
Rout
より出力パルス幅T
out
が長くなる。一般的な電圧設定では、前者のスレショルド電圧V
th
が、基準スレショルド電圧V
Rth
よりも高く設定される組み合わせが使われることが多い。そのため放電パルスが電気素子Tを通過する度にパルス幅T
out
の減少が累積し、段を経る毎に短くなっていく傾向にある。
【0009】
よって、入力パルス幅T
in
が同一であっても、各電気素子Tのスレショルド電圧V
th
の個体差から、出力パルス幅T
out
の機差が生じ、これにより、同一仕様の回路であっても最終段の放電パルス幅に機差が発生することになる。そして放電パルス幅と放電加工エネルギーは比例するので同機種の装置においても装置毎に放電加工の状況が異なる結果になる。この影響によって単一のワイヤ放電加工装置の加工性能が向上していても、量産した各ワイヤ放電加工装置において同一の加工条件で加工を行っても加工結果にばらつきが生じ、各装置による加工寸法の再現性が低くなる。そのため加工条件データベース全体の加工寸法精度を向上させることが難しいという、高周波パルスによるワイヤ放電加工特有の課題があった。
【0010】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、放電パルスの伝達経路に存在する電気素子のスレショルド電圧V
th
の個体差が累積することで発生する最終段のパルス幅T
out
の違いを解消する。これにより加工寸法のばらつきを小さくし、加工寸法の再現性を向上させることができるワイヤ放電加工装置の製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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