TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025058694
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023168793
出願日2023-09-28
発明の名称乾燥食品の復元方法
出願人日清食品ホールディングス株式会社
代理人
主分類A23L 5/00 20160101AFI20250402BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】乾燥メンマなど復元に時間がかかる乾燥食品を歩留まりが良く、なおかつテクスチャーに影響を与えないように効率的に復元することを目的とする。
【解決手段】乾燥食品を複数回溶液に浸漬させて復元させる方法であって、前記乾燥食品は乾燥した発酵食品であり、初回の浸漬時において、乾燥した発酵食品を浸漬させている溶液のpHを6以上に維持するようにしたことを特徴とする、乾燥食品の復元方法。特に、発酵食品がメンマである場合に有効な復元方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
乾燥食品を複数回溶液に浸漬させて復元させる方法であって、
前記乾燥食品は乾燥した発酵食品であり、
初回の浸漬時において、乾燥した発酵食品を浸漬させている溶液のpHを6以上に維持するようにしたことを特徴とする、乾燥食品の復元方法。
続きを表示(約 84 文字)【請求項2】
発酵食品がメンマである、請求項1記載の乾燥食品の復元方法。
【請求項3】
請求項2に記載の復元方法で復元された、メンマ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は乾燥食品の復元方法に関する。より詳しくは、歩留まりの良い乾燥食品の復元方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
乾燥食品は気温や湿度に影響されず、長期に食材を保存できるため、古くは縄文時代から行われていたと言われている。乾燥食品としては様々なものが知られている。一例としては、かんぴょう、シイタケ、干し柿、凍り豆腐、鰹節や干しエビなどの海産物類、ジャーキーなどの畜肉類、昆布などの海藻類が挙げられる。これらの乾燥食品の中にはそのまま喫食できるものもあれば、水戻しで復元させてから喫食するものもある。
【0003】
現在日本で提供されているメンマのほとんどは、乾燥状態で中国などから輸入されている。ここで、メンマは麻竹を原材料とする発酵食品であり、中華料理の材料として用いられている。メンマの製造方法としては、まず麻竹のタケノコを適当な大きさに切断後、ボイル処理を行う。続いて、ボイル処理した麻竹を竹かごなどに詰めて密封し、1カ月ほどかけて自然発酵させる。最後に、自然発酵させた麻竹を食べやすい大きさなどにカットすることで、メンマが得られる。さらに、自然発酵させたメンマを所定の長さにカットし、天日干し等で乾燥させることで乾燥メンマが得られる(特許文献1参照)。
【0004】
乾燥させたメンマは長期保存に適した食材である。その理由として、まずメンマ自体が発酵食品であることが挙げられる。メンマは発酵過程においてpHが下がり、最終的にはpH4以下の強酸性となる。そのため、発酵終了の段階ではほぼ無菌状態となる。次に、乾燥させたメンマは含水率が低いため、さらに菌が繁殖しにくい。このように、乾燥メンマは長期保存に適している。
【0005】
乾燥メンマを料理に使用する場合、乾燥メンマの水戻しを行わなければならない。具体的には、乾燥メンマは一度の水戻しでは復元しないため、水に長時間浸漬させる工程を複数回行う必要がある。また、時にはボイル処理工程を行う場合などもある。このように、複数回水に浸漬させることで、徐々に乾燥状態から復元させていく。さらに、ラーメンなどのトッピングとして用いる場合、復元後に調味料などで味付けする工程を最終工程として設ける場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
:特開2022-042155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
乾燥メンマを復元する場合、復元に時間がかかるという問題がある。乾燥メンマの復元にかかる日数は最低でも2日は必要である。歩留まりや味付けなどを考慮すると、最低3日は要してしまう。そのため、短時間かつ歩留まりの良い効率的な乾燥メンマの復元方法が望まれている。
【0008】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものである。すなわち、乾燥メンマなど復元に時間がかかる乾燥食品を効率的に復元することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、復元の効率化ができないか、水戻しに用いる水に着目し鋭意検討を行った。そして、初回の浸漬時において、乾燥食品を浸漬した状態における水溶液のpHを中性に近い値に維持することで、その後のpH調整を行わなくても歩留まりが良く、しかも時間を短縮して復元できることを新たに見出し、発明を完成するに至った。
【0010】
上記課題解決のため、本発明は、乾燥食品を複数回溶液に浸漬させて復元させる方法であって、前記乾燥食品は乾燥した発酵食品であり、初回の溶液のpHを、乾燥した発酵食品を浸漬させている状態でpH6以上に維持することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
焼き魚の製造方法
16日前
池田食研株式会社
免疫賦活剤
1か月前
第一工業製薬株式会社
組成物
3日前
第一工業製薬株式会社
組成物
3日前
長谷川香料株式会社
香味改善剤
1か月前
日澱化學株式会社
チーズ様食品
19日前
第一工業製薬株式会社
固形食品
16日前
長谷川香料株式会社
苦味感増強剤
18日前
一般社団法人神真都Q会
松の木茶
1か月前
日本メナード化粧品株式会社
飲料
1か月前
長野県
軟らかい食肉製品の製造方法
1か月前
池田食研株式会社
風味付与用組成物
1か月前
株式会社SERE
だしパック
1か月前
不二製油株式会社
菓子類の製造方法
1か月前
株式会社バンダイ
菓子及び菓子セット
1か月前
株式会社バンダイ
菓子及び菓子セット
1か月前
鈴茂器工株式会社
米飯処理装置
3日前
鈴茂器工株式会社
米飯処理装置
16日前
株式会社バンダイ
菓子及び菓子セット
1か月前
ヤマサ醤油株式会社
醤油含有コーラ飲料
1か月前
株式会社明治
繊維状チーズ
3日前
ヱスビー食品株式会社
調味組成物
1か月前
個人
スープとその製造方法
3日前
日油株式会社
栄養飲料
4日前
長谷川香料株式会社
乳劣化臭マスキング剤
1か月前
個人
簡便な紫還元性焼塩(紫竹塩)の製法
1か月前
株式会社共栄プロシャン
飲む苺大福
1か月前
不二精機株式会社
米飯成形装置
11日前
株式会社たからや商店
魚ハンバーグ加工食品
9日前
日清オイリオグループ株式会社
卵代替組成物
4日前
個人
菊芋コンブチャ天然炭酸飲料の製造方法
1か月前
株式会社タガミ
根菜類の皮むき洗浄装置
1か月前
フジッコ株式会社
包装ダイズライスの製造方法
20日前
株式会社アサノ食品
早炊き米の製造方法
13日前
小林製薬株式会社
経口組成物
1か月前
長野県
高濃度イソマルトース麹発酵食品の製造法
9日前
続きを見る