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公開番号
2025058451
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023168386
出願日
2023-09-28
発明の名称
搬送ベルト
出願人
ニッタ株式会社
代理人
弁理士法人ドライト国際特許事務所
主分類
B65G
15/34 20060101AFI20250402BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】貫通孔の変形を従来よりも抑制することができる搬送ベルトを提供する。
【解決手段】搬送ベルト14は、織布と、織布の上面に設けられた第1の熱可塑性材料からなる弾性層25と、弾性層25の上面に設けられ、第1の熱可塑性材料より硬度の低い第2の熱可塑性材料からなる表面樹脂層22と、を備え、織布と弾性層25と表面樹脂層22には、織布と弾性層25と表面樹脂層22との厚みを貫通し、空気を吸引することで表面樹脂層22に載置されたワーク11を吸引保持する複数の貫通孔20が形成されている。搬送ベルト14は、表面樹脂層22の厚さと、隣接する貫通孔20同士の外縁間の距離とを選定することで、ブラシによって表面樹脂層22の摩耗が進行して表面樹脂層22の面方向に貫通孔20が広がっていったときに、弾性層25で貫通孔20の面方向への広がりを抑制させる構成とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
ブラシによりワークの表面を研磨する研磨装置に設けられ、前記ワークを吸引保持して前記ブラシまで搬送する搬送ベルトであって、
織布と、
前記織布の上面に設けられた第1の熱可塑性材料からなる弾性層と、
前記弾性層の上面に設けられ、前記第1の熱可塑性材料より硬度の低い第2の熱可塑性材料からなる表面樹脂層と、
を備え、
前記織布と前記弾性層と前記表面樹脂層には、
前記織布と前記弾性層と前記表面樹脂層との厚みを貫通し、空気を吸引することで前記表面樹脂層に載置された前記ワークを吸引保持する複数の貫通孔が形成され、
前記表面樹脂層の厚さと、隣接する前記貫通孔同士の外縁間の距離とを、選定することで、前記ブラシによって前記表面樹脂層の摩耗が進行して前記表面樹脂層の面方向に前記貫通孔が広がっていったときに、前記弾性層で前記貫通孔の面方向への広がりを抑制させる構成とする、
搬送ベルト。
続きを表示(約 420 文字)
【請求項2】
前記弾性層は、
前記ブラシによって前記表面樹脂層の前記貫通孔が厚さ方向に摩耗していったときに、前記弾性層で前記貫通孔の厚さ方向への摩耗を抑制して、前記表面樹脂層での前記貫通孔の面方向への広がりを抑制させる、請求項1に記載の搬送ベルト。
【請求項3】
両端が接合された無端状であり、前記貫通孔が所定間隔で形成されている、請求項1に記載の搬送ベルト。
【請求項4】
前記織布の下面に、熱可塑性材料からなる追加弾性層がさらに設けられている、請求項1に記載の搬送ベルト。
【請求項5】
前記追加弾性層の下面に接して、追加織布がさらに設けられている、請求項4に記載の搬送ベルト。
【請求項6】
前記研磨装置は、前記ブラシにより前記ワークの表面を研磨して前記表面のバリを除去するバリ取り装置である、請求項1~5のうちいずれか1項に記載の搬送ベルト。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送ベルトに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
研磨装置として、例えば、ワークのバリを除去するバリ取り装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。バリ取り装置では、上面にバリが形成されたワークが搬送ベルトによって搬送され、回転するロール状のブラシが上方からワークに接触する。これにより、ワークのバリは除去される。バリ取り装置に用いられる搬送ベルト(以下、バリ取り装置用搬送ベルト、又は、単に搬送ベルトとも称する)は、両端を継いだ無端状ベルト(エンドレスベルト)である。ブラシは、搬送ベルトの搬送面に対して直交する軸を中心とする回転面を等分割する位置に複数設けられている。複数のブラシの各々が水平な軸周りに回転し、かつ複数のブラシが直交する軸を中心に回転することにより、ワークの表面には複数のブラシが様々な方向から押し付けられる。
【0003】
搬送ベルトには、複数の透孔(貫通孔)が形成されている。貫通孔は、搬送ベルトの搬送面から裏面まで厚みを貫通しており、吸引機により搬送ベルトの裏面から複数の貫通孔を通じて搬送面側の空気を吸引して負圧を発生させる。ワークは、搬送面に吸着されながら搬送される。
【0004】
搬送ベルトとしては、織布からなる芯体層と弾性を有する表面樹脂層との少なくとも2層で構成されたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。芯体層は、表面樹脂層よりも硬い層になっている。表面樹脂層としては、例えば可塑剤を添加して軟質化したポリウレタン(PU)又はポリ塩化ビニル(PVC)を用いることで、粘着性を高めて搬送面に高摩擦力を確保している。
【0005】
表面樹脂層がポリウレタン(PU)に可塑剤を添加して軟質化した軟質PUの場合には、粘着性が強くなる。軟質PUを表面樹脂層とする搬送ベルトに貫通孔を形成する場合、ブラシによる摩耗を許容できる程度の表面樹脂層の厚みが必要である。ここで、図8の1001は、例えば搬送ベルト100の初期状態の断面を示す。図8の1001に示すように、搬送ベルト100は、厚さT1(例えば5mm)の表面樹脂層102と、当該表面樹脂層102の下層に厚さT2(例えば2.5mm)の樹脂層101とを備える。搬送ベルト100には、直径φAの貫通孔103が厚みを貫通するようにして複数設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2013-107139号公報
特許第7228953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、搬送ベルト100は、図8の1002に示すように、図示しないバリ取り装置のブラシによって、表面樹脂層102に載置されたワーク104を研磨する際に、当該ブラシにより表面樹脂層102の搬送面102aも研磨されて摩耗してゆく。貫通孔103は、表面樹脂層102が摩耗すると、表面樹脂層102の厚さ方向や、搬送面102aの面方向に向けて開口が広がってゆくおそれがある。この場合、例えば、貫通孔103には、ブラシによる研磨によって、搬送面102a側の開口に逆円錐台形状の漏斗開口部105が形成されるおそれがある。漏斗開口部105は、例えば、搬送面102a側が大径の円状に摩耗し、厚さ方向に向けて大径の円から次第に径が縮小してゆき元の径の貫通孔103に繋がる逆円錐台形状となる。
【0008】
搬送ベルト100では、長期的に使用されることによって、貫通孔103の搬送面102a側の漏斗開口部105が、厚さ方向に削れてゆくにともない、面方向にも広がってゆく。その結果、隣接する漏斗開口部105同士が搬送面102aで連結してしまうおそれがある。このように、隣接する貫通孔103同士が搬送面102aで連結してしまうと、負圧がリークしてワーク104の吸引が弱くなってしまうおそれもあり、ブラシによるバリ取りに必要なワーク104の保持力が低下してしまう可能性もある。そのため、バリ取り装置に用いる搬送ベルトとしては、貫通孔103の変形を抑止し得る構成とすることが望まれている。また、単なる磨き処理等のようにバリ取り以外の目的でワーク104の表面をブラシで研磨する研磨装置においても、上記同様に、ワーク104が載置される搬送ベルトの搬送面もブラシで研磨されてゆく。そのため、その他種々の研磨装置に用いる搬送ベルトでも、上記同様に、貫通孔の変形を抑止し得る構成とすることが望ましい。
【0009】
そこで本発明は、貫通孔の変形を従来よりも抑制することができる搬送ベルトを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る搬送ベルトは、ブラシによりワークの表面を研磨する研磨装置に設けられ、ワークを吸引保持してブラシまで搬送する搬送ベルトであって、織布と、織布の上面に設けられた第1の熱可塑性材料からなる弾性層と、弾性層の上面に設けられ、第1の熱可塑性材料より硬度の低い第2の熱可塑性材料からなる表面樹脂層と、を備え、織布と弾性層と表面樹脂層には、織布と弾性層と表面樹脂層との厚みを貫通し、空気を吸引することで表面樹脂層に載置されたワークを吸引保持する複数の貫通孔が形成され、表面樹脂層の厚さと、隣接する貫通孔同士の外縁間の距離とを、選定することで、ブラシによって表面樹脂層の摩耗が進行して表面樹脂層の面方向に貫通孔が広がっていったときに、弾性層で貫通孔の面方向への広がりを抑制させる構成とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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