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公開番号2025057110
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166779
出願日2023-09-28
発明の名称エネルギー消費性能算出システム
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人個人,個人
主分類G06Q 50/08 20120101AFI20250402BHJP(計算;計数)
要約【課題】建物のエネルギー消費性能の算出作業の負担を軽減することができるエネルギー消費性能算出システムを提供する。
【解決手段】「標準」及び「高性能」の「仕様情報」を含む仕様情報が登録されるデータベースと、「標準」及び「高性能」のうちから選択された少なくとも一方を含む情報を用いて、建物のエネルギー消費量の算出を行うエネルギー消費性能算出部と、建物のエネルギー消費量の目標値が登録される目標値登録部と、エネルギー消費量の算出値と目標値との差を示す第一性能差を算出する第一性能差算出部と、複数の設備機器ごとの「標準」及び「高性能」の「仕様情報」に係るエネルギー消費量に基づいて、第一性能差を減少させるように、「標準」及び「高性能」の選択結果を変更可能な設備機器を抽出する抽出部と、抽出部によって抽出された設備機器の情報を可視化する可視化部と、を具備する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
建物の各室に設置される複数の設備機器ごとに設定される情報であって、所定のエネルギー消費量の前記設備機器の等級を示す第一仕様情報と、前記第一仕様情報よりもエネルギー消費量が低い前記設備機器の等級を示す第二仕様情報と、を含む仕様情報が登録される仕様情報登録部と、
前記第一仕様情報及び前記第二仕様情報のうちから選択された少なくとも一方を含む情報を用いて、前記建物のエネルギー消費量の算出を行うエネルギー消費性能算出部と、
前記建物のエネルギー消費量の目標値が登録される目標値登録部と、
前記エネルギー消費性能算出部によるエネルギー消費量の算出値と、前記目標値と、の差を示す第一性能差を算出する第一性能差算出部と、
複数の前記設備機器ごとの前記第一仕様情報に係るエネルギー消費量及び前記第二仕様情報に係るエネルギー消費量に基づいて、前記第一性能差を減少させるように、前記第一仕様情報及び前記第二仕様情報の選択結果を変更可能な前記設備機器を抽出する抽出部と、
前記抽出部によって抽出された前記設備機器の情報を可視化する可視化部と、
を具備する、
エネルギー消費性能算出システム。
続きを表示（約 670 文字）【請求項２】
複数の前記設備機器ごとに、前記第一仕様情報に係るエネルギー消費量と、前記第二仕様情報に係るエネルギー消費量と、の差を示す第二性能差を算出する第二性能差算出部と、
前記第一性能差が所定の値になるように、複数の前記第二性能差のうちから選択された前記第二性能差を前記第一性能差から減算する減算部と、
を具備し、
前記抽出部は、
前記減算部の減算の対象となった前記第二性能差に対応する前記設備機器を抽出する、
請求項１に記載のエネルギー消費性能算出システム。
【請求項３】
前記減算部は、
複数の前記第二性能差のうち、値の大きい前記第二性能差から順に選択して減算を行う、
請求項２に記載のエネルギー消費性能算出システム。
【請求項４】
前記設備機器の仕様情報ごとに設定されたコストを示す情報が登録されるコスト情報登録部を具備し、
前記抽出部は、
前記第一仕様情報及び前記第二仕様情報の選択結果を変更可能な前記設備機器のうち、前記コストが低いものを抽出する、
請求項１に記載のエネルギー消費性能算出システム。
【請求項５】
利用者の操作に応じて、前記エネルギー消費性能算出部による前記建物のエネルギー消費量の算出に用いられた前記第一仕様情報及び前記第二仕様情報の選択結果を変更可能な仕様情報変更部を具備する、
請求項１から請求項４までのいずれか一項に記載のエネルギー消費性能算出システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、エネルギー消費性能算出システムに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、建物のエネルギー消費性能を算出する技術は公知となっている。例えば、特許文献１に記載の如くである。
【０００３】
特許文献１には、入力された情報に基づいて、建物のエネルギー消費性能を算出するシステムが記載されている。上記入力される情報には、建物の各室の設備の情報である設備図情報が含まれる。上記特許文献１に記載のシステムを用いてエネルギー消費性能を算出した結果、エネルギー消費性能の算出値が目標値に達していない場合には、利用者は、例えばある室の設備をエネルギー消費性能が高いものにするように、設備図情報を変更することで、エネルギー消費性能の算出値を目標値に近づけることができる。
【０００４】
しかしながら、上記システムでは、利用者は、どの室のどの設備を変更すればエネルギー消費性能の算出値が目標値に達するのかを把握していない状態で、設備図情報を変更することになる。このため、エネルギー消費性能の算出値が目標値に達するまで、設備図情報を変更する作業を繰り替えすようなことが想定される。このような場合、エネルギー消費性能の算出のための作業の負担が大きくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特許６８０４０１９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、建物のエネルギー消費性能の算出作業の負担を軽減することができるエネルギー消費性能算出システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【０００８】
即ち、請求項１においては、建物の各室に設置される複数の設備機器ごとに設定される情報であって、所定のエネルギー消費量の前記設備機器の等級を示す第一仕様情報と、前記第一仕様情報よりもエネルギー消費量が低い前記設備機器の等級を示す第二仕様情報と、を含む仕様情報が登録される仕様情報登録部と、前記第一仕様情報及び前記第二仕様情報のうちから選択された少なくとも一方を含む情報を用いて、前記建物のエネルギー消費量の算出を行うエネルギー消費性能算出部と、前記建物のエネルギー消費量の目標値が登録される目標値登録部と、前記エネルギー消費性能算出部によるエネルギー消費量の算出値と、前記目標値と、の差を示す第一性能差を算出する第一性能差算出部と、複数の前記設備機器ごとの前記第一仕様情報に係るエネルギー消費量及び前記第二仕様情報に係るエネルギー消費量に基づいて、前記第一性能差を減少させるように、前記第一仕様情報及び前記第二仕様情報の選択結果を変更可能な前記設備機器を抽出する抽出部と、前記抽出部によって抽出された前記設備機器の情報を可視化する可視化部と、を具備するものである。
【０００９】
請求項２においては、複数の前記設備機器ごとに、前記第一仕様情報に係るエネルギー消費量と、前記第二仕様情報に係るエネルギー消費量と、の差を示す第二性能差を算出する第二性能差算出部と、前記第一性能差が所定の値になるように、複数の前記第二性能差のうちから選択された前記第二性能差を前記第一性能差から減算する減算部と、を具備し、前記抽出部は、前記減算部の減算の対象となった前記第二性能差に対応する前記設備機器を抽出するものである。
【００１０】
請求項３においては、前記減算部は、複数の前記第二性能差のうち、値の大きい前記第二性能差から順に選択して減算を行うものである。
（【００１１】以降は省略されています）

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