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公開番号2025056969
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166537
出願日2023-09-27
発明の名称伝動ベルト
出願人バンドー化学株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類F16G 5/06 20060101AFI20250401BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ベルト走行時におけるカーボン繊維製の心線のポップアウトを抑制する。
【解決手段】伝動ベルトは、カーボン繊維製の心線20がベルト幅方向にピッチを有する螺旋を形成するように埋設されたゴム層11を備える。心線20には、心線20の表面を被覆するとともに、心線20を形成するカーボン繊維のフィラメントF間に介在した心線保護材21が付着している。心線保護材21の押込み弾性率がゴム層11の押込み弾性率の3倍以上である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
カーボン繊維製の心線がベルト幅方向にピッチを有する螺旋を形成するように埋設されたゴム層を備えた伝動ベルトであって、
前記心線には、前記心線の表面を被覆するとともに、前記心線を形成するカーボン繊維のフィラメント間に介在した心線保護材が付着しており、
前記心線保護材の押込み弾性率が前記ゴム層の押込み弾性率の3倍以上である伝動ベルト。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
請求項1に記載された伝動ベルトにおいて、
前記心線保護材が、ラテックス由来のゴム成分をマトリクスとするとともに、レゾルシン・ホルムアルデヒド縮合物を含有しないゴム組成物で形成されている伝動ベルト。
【請求項3】
請求項1又は2に記載された伝動ベルトにおいて、
前記心線保護材の押込み弾性率が900N/mm

以上2000N/mm

以下である伝動ベルト。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載された伝動ベルトにおいて、
前記ゴム層の押込み弾性率が300N/mm

以上500N/mm

以下である伝動ベルト。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載された伝動ベルトにおいて、
前記ゴム層は、ゴム成分として塩素含有ゴムを含むゴム組成物で形成されている伝動ベルト。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、伝動ベルトに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
カーボン繊維製の心線を備えた伝動ベルトが知られている。特許文献1には、かかる伝動ベルトにおけるカーボン繊維製の心線のゴム製のベルト本体への接着技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6034783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、高負荷で使用される伝動ベルトで比較的多い破損モードとして、ベルト走行時に心線がベルト本体から剥離して飛び出すポップアウトが挙げられる。
【0005】
本発明の課題は、ベルト走行時におけるカーボン繊維製の心線のポップアウトを抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、カーボン繊維製の心線がベルト幅方向にピッチを有する螺旋を形成するように埋設されたゴム層を備えた伝動ベルトであって、前記心線には、前記心線の表面を被覆するとともに、前記心線を形成するカーボン繊維のフィラメント間に介在した心線保護材が付着しており、前記心線保護材の押込み弾性率が前記ゴム層の押込み弾性率の3倍以上である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ゴム層に埋設されたカーボン繊維製の心線に付着した心線保護材の押込み弾性率がゴム層の押込み弾性率の3倍以上であることにより、ベルト走行時におけるカーボン繊維製の心線のポップアウトを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係るコグドVベルトの一片の斜視図である。
実施形態に係るコグドVベルトのベルト幅方向に沿った断面図である。
実施形態に係るコグドVベルトのベルト長さ方向に沿った断面図である。
接着ゴム層における心線が埋設された部分の概略構成の断面図である。
高負荷耐久ベルト走行試験用のベルト走行試験機のプーリレイアウトを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態について詳細に説明する。
【0010】
図1乃至3は、実施形態に係るコグドVベルト(伝動ベルト)Bを示す。このコグドVベルトBは、ゴム製のエンドレスの摩擦伝動ベルトであり、例えば農業機械用の動力伝達部材として用いられるものである。コグドVベルトBの寸法について、例えば、ベルト長さは500mm以上1200mm以下、ベルト最大幅は16mm以上30mm以下、及びベルト最大厚さは8.0mm以上12.0mm以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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