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公開番号2025054498
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023163563
出願日2023-09-26
発明の名称集塵システム、管理方法および管理プログラム
出願人アマノ株式会社
代理人個人,個人
主分類F24F 7/007 20060101AFI20250331BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】広い室内空間に設置された集塵装置を適切に制御して吹き掛け対象の周囲の作業環境を改善すると共に、消費エネルギーを抑制する。
【解決手段】
集塵システム100は、2台以上の集塵装置1と集塵管理サーバ101とを備える。集塵装置1は、吸引部3と、主除塵部4、追加除塵部6と、環境検知部10と、循環排気の第1排気流路13aと吹き掛け排気の第2排気流路13bとに分岐する分岐部5と、無線通信部9と、制御ユニット8とを備える。集塵管理サーバ101は、環境検知部10の検知結果に基づいて分岐部5を制御する制御プログラムを集塵装置1毎に作成して、対応する集塵装置1へと送信する。制御ユニット8は、集塵管理サーバ101から制御プログラムを受信し、制御プログラムに基づいて分岐部5を制御する。
【選択図】図17

特許請求の範囲【請求項1】
室内で空気中の塵埃を吸引除塵する2台以上の集塵装置と、2台以上の前記集塵装置を管理する管理装置とを備えた集塵システムであって、
前記集塵装置は、
筐体と、
前記室内の空気を前記筐体の内部に吸引して排気側に送り出す吸引部と、
吸引空気中の塵埃を除塵する少なくとも1つの集塵部と、
前記室内の環境状況を検知する環境検知部と、
吸引空気の排気流路を、前記室内での循環のために排気する第1排気流路と、前記室内での吹き掛けのために排気する第2排気流路とに分岐する分岐部と、
前記管理装置と通信する無線通信部と、
前記吸引部、前記集塵部、前記環境検知部、前記分岐部および前記無線通信部を制御する制御部と、を備え、
前記管理装置は、2台以上の前記集塵装置の前記環境検知部の検知結果に基づいて、前記各集塵装置の前記分岐部を制御する制御プログラムまたは制御データを前記集塵装置毎に作成して、対応する前記集塵装置へと送信し、
前記制御部は、前記無線通信部によって前記管理装置から前記制御プログラムまたは前記制御データを受信し、前記制御部によって前記制御プログラムまたは前記制御データに基づいて前記分岐部を制御することを特徴とする集塵システム。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
前記集塵装置は、前記第2排気流路から排気される空気の風向を変更する風向変更部を備え、
前記管理装置は、2台以上の前記集塵装置の前記環境検知部の検知結果に基づいて、前記各集塵装置の前記分岐部および前記風向変更部を制御する前記制御プログラムまたは前記制御データを前記集塵装置毎に作成し、
前記制御部は、前記制御プログラムまたは前記制御データに基づいて前記分岐部および前記風向変更部を制御することを特徴とする請求項1に記載の集塵システム。
【請求項3】
前記環境検知部は、前記環境状況として、前記室内における塵埃濃度と、前記室内における吹き掛け対象の存在と、前記吹き掛け対象の稼働状況と、前記吹き掛け対象に対応して配置された前記集塵装置の稼働状況との内、少なくとも1つを検知することを特徴とする請求項1に記載の集塵システム。
【請求項4】
前記管理装置は、2台以上の前記集塵装置の前記環境検知部の検知結果に基づいて、前記室内における吹き掛け対象を検出すると共に、前記吹き掛け対象に対して吹き掛けを行うべき前記集塵装置を設定し、前記吹き掛け対象に対して吹き掛けを行うように当該集塵装置の前記制御プログラムまたは前記制御データを作成することを特徴とする請求項1に記載の集塵システム。
【請求項5】
前記管理装置は、2台以上の前記集塵装置の前記環境検知部の検知結果に基づいて、前記吹き掛け対象に対して吹き掛けの優先度を設定し、当該検知結果と当該吹き掛け対象の優先度とに基づいて、当該吹き掛け対象に対して吹き掛けを行うための前記制御プログラムまたは前記制御データを前記集塵装置毎に作成することを特徴とする請求項4に記載の集塵システム。
【請求項6】
前記管理装置は、前記集塵装置の前記第2排気流路の排気方向に対向して存在する複数の前記吹き掛け対象が当該集塵装置から所定の距離閾値を超えて離れて位置している場合、当該集塵装置に近い程、前記吹き掛け対象の優先度を高く設定し、
また、前記集塵装置の前記第2排気流路の排気方向に対向して存在する複数の前記吹き掛け対象が当該集塵装置から所定の距離閾値以内に位置している場合、複数の前記吹き掛け対象のうち、作業者である前記吹き掛け対象の優先度を高く設定し、
また、前記集塵装置の前記第2排気流路の排気方向に対向して存在する複数の前記吹き掛け対象として塵埃発生源と複数の作業者とが含まれる場合、前記塵埃発生源に近い程、前記作業者である前記吹き掛け対象の優先度を高く設定することを特徴とする請求項5に記載の集塵システム。
【請求項7】
前記集塵装置の前記第2排気流路の排気方向に対向して存在する複数の前記吹き掛け対象として複数の作業設備が含まれる場合、
前記作業設備の作業スケジュールに基づく稼働時間が長い程、当該作業設備である前記吹き掛け対象の優先度を高く設定し、また、
前記作業設備の作業スケジュールに基づく作業内容が重作業である程、当該作業設備である前記吹き掛け対象の優先度を高く設定することを特徴とする請求項5に記載の集塵システム。
【請求項8】
前記環境検知部は、前記環境状況として前記室内の画像データを取得し、
前記管理装置は、前記画像データに基づいて、前記室内における吹き掛け対象である塵埃発生源および作業者のそれぞれの位置を判定し、
前記集塵装置の前記第2排気流路の排気方向に対する前記塵埃発生源および前記作業者の相対位置を判定し、
前記集塵装置の前記第2排気流路の排気方向において前記作業者が前記塵埃発生源よりも上流側に位置している場合、前記第2排気流路を経由する排気での吹き掛けを行うように前記制御プログラムまたは前記制御データを作成し、
一方、前記集塵装置の前記第2排気流路の排気方向において前記塵埃発生源が前記作業者よりも上流側に位置している場合、前記第2排気流路を経由する排気での吹き掛けを行わないように前記制御プログラムまたは前記制御データを作成することを特徴とする請求項1に記載の集塵システム。
【請求項9】
2台以上の前記集塵装置は、前記第2排気流路の排気方向が吹き掛け対象である塵埃発生源に対向した状態で、前記排気方向に対して交差する方向に並列に配置され、
または、前記第2排気流路の排気方向が吹き掛け対象である塵埃発生源に対向した状態で、前記排気方向に対して並行する方向に並列に配置されることを特徴とする請求項1に記載の集塵システム。
【請求項10】
前記管理装置は、2台以上の前記集塵装置の前記環境検知部の検知結果に基づいて、前記室内の非汚染空間と汚染空間とを判定し、前記非汚染空間および前記汚染空間のそれぞれに吹き掛け対象が存在するか否かを判定し、
2台以上の前記集塵装置の前記環境検知部の検知結果に基づいて、2台以上の前記集塵装置が前記非汚染空間および前記汚染空間の何れに位置しているかを判定し、
2台以上の前記集塵装置が協業して前記非汚染空間および前記汚染空間のそれぞれの前記吹き掛け対象を保護すると共に含塵空気を浄化するように、前記制御プログラムまたは前記制御データを前記集塵装置毎に作成することを特徴とする請求項1に記載の集塵システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、室内において空気中の塵埃を吸引除塵する集塵装置を含む集塵システム、並びに集塵装置を管理する管理方法および管理プログラムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、レーザー加工機などの自動加工設備(作業設備)を備えた機械工場などの、部品の加工作業を行う工場内では、加工作業によって塵埃が発生して作業者の作業環境や作業設備の設置環境が悪化するため、このような塵埃から作業者や作業設備を保護する必要がある。そのため、作業設備の周辺に塵埃を吸引除去する室内用の集塵装置を設置することが多い。その際に、集塵装置を効率的に稼働させるために、人の存在の有無に応じて運転状態を可変する集塵装置がある。
【0003】
例えば、特許文献1では、空気調和機は、吸入口から複数の吐出口に空気流動を形成するファンと、複数の吐出口の各々に配置され、複数の吐出口の各々を通じて流動する空気の風向を上下方向に調節する風向調節装置と、室内空間の画像を獲得するカメラと、カメラから獲得した画像情報に基づいて風向調節装置を調節する制御部と、を備える。制御部は、複数の吐出口をカメラにより獲得した画像情報の累積データに基づいて生活領域に向く第1領域吐出口と非生活領域に向く第2領域吐出口とに区分し、第1領域吐出口から吐出される空気と第2領域吐出口から吐出される空気が上下方向に異に形成されるように複数の風向調節装置の各々を調節する。具体的には、制御部は、カメラにより撮影した画像をイメージキャプチャし、獲得した画像に基づいて人体を感知し、また、累積される画像情報に基づいて人体の位置情報を累積して、人体の位置情報が累積される領域を生活領域と判断することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-016767号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のような従来技術の集塵装置では、カメラ画像データを区画に分けて人体の存在を判定して、人体の位置する区画での風向(排気方向)を制御することができる。しかしながら、自動加工設備を備えた機械工場のような広い室内空間では、多くの作業員が存在するため、作業員の存在の有無で排気方向を制御する従来技術の集塵装置は、多数の作業員に対して多方向に満遍なく排気する必要がある。そのため、大型の室内用集塵装置を設置する必要があり、また、この集塵装置を稼働するために多くのエネルギーを必要としてしまう。なお、自動加工設備の付近には多くの塵埃が発生するところ、従来技術の集塵装置では、自動加工設備を判別して風向を制御することができない。
【0006】
本発明は、上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、広い機械工場などの室内空間に設置された集塵装置を適切に制御して作業者や作業設備などの吹き掛け対象の周囲の作業環境を改善すると共に、消費エネルギーを抑制することができる室内用の集塵システム、管理方法および管理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第1の集塵システムは、室内で空気中の塵埃を吸引除塵する2台以上の集塵装置と、2台以上の前記集塵装置を管理する管理装置とを備えた集塵システムであって、前記集塵装置は、筐体と、前記室内の空気を前記筐体の内部に吸引して排気側に送り出す吸引部と、吸引空気中の塵埃を除塵する少なくとも1つの集塵部と、前記室内の環境状況を検知する環境検知部と、吸引空気の排気流路を、前記室内での循環のために排気する第1排気流路と、前記室内での吹き掛けのために排気する第2排気流路とに分岐する分岐部と、前記管理装置と通信する無線通信部と、前記吸引部、前記集塵部、前記環境検知部、前記分岐部および前記無線通信部を制御する制御部と、を備え、前記管理装置は、2台以上の前記集塵装置の前記環境検知部の検知結果に基づいて、前記各集塵装置の前記分岐部を制御する制御プログラムまたは制御データを前記集塵装置毎に作成して、対応する前記集塵装置へと送信し、前記制御部は、前記無線通信部によって前記管理装置から前記制御プログラムまたは前記制御データを受信し、前記制御部によって前記制御プログラムまたは前記制御データに基づいて前記分岐部を制御することを特徴とする。
【0008】
本発明の第1の集塵システムによれば、広い機械工場などの室内空間に設置された2台以上の集塵装置の排気を、工場内に存在する吹き掛け対象である作業者の位置や加工機などの塵埃発生源の稼働状況に応じて適切に制御することで、作業者や加工機の周囲の作業環境を効率的に改善することができる。この集塵システムによれば、大型の室内用集塵装置を設置する必要がなく、また、大型の室内用集塵装置を稼働するための多くのエネルギーを必要としないので、消費エネルギーを抑制することができる。
【0009】
また、上記課題を解決するために、本発明の第2の集塵システムにおいて、前記集塵装置は、前記第2排気流路から排気される空気の風向を変更する風向変更部を備え、前記管理装置は、2台以上の前記集塵装置の前記環境検知部の検知結果に基づいて、前記各集塵装置の前記分岐部および前記風向変更部を制御する前記制御プログラムまたは前記制御データを前記集塵装置毎に作成し、前記制御部は、前記制御プログラムまたは前記制御データに基づいて前記分岐部および前記風向変更部を制御する。
【0010】
本発明の第2の集塵システムによれば、分岐部だけでなく、風向変更部も制御することにより、より適切な吹き掛け排気を行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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