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公開番号
2025052698
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-07
出願番号
2023161545
出願日
2023-09-25
発明の名称
緩衝器
出願人
カヤバモーターサイクルサスペンション株式会社
代理人
個人
主分類
F16F
9/58 20060101AFI20250328BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】キックバックによる急激な伸長作動の緩和を可能とする緩衝器を提供する。
【解決手段】本発明の緩衝器Dは、シリンダ1と、シリンダ1内に軸方向へ移動可能に挿入されるとともにシリンダ1内を伸側室R1と圧側室R2とに区画するピストン4を有するロッド部材2と、ロッド部材2に設けられて伸側室R1と圧側室R2とを連通する伸側減衰通路5と、ロッド部材2に設けられて伸側減衰通路5を開閉するリーフバルブ(弁体)7を有して伸側室R1から圧側室R2へ向けて通過する液体の流れに抵抗を与える伸側減衰バルブEVと、シリンダ1に対してロッド部材2が中立位置から収縮側のストロークエンドへ向けて所定距離H以上移動すると伸側減衰通路5を閉じる方向へリーフバルブ(弁体)7を付勢するコイルばね(弾性体)8とを備えている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
シリンダと、
前記シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されるとともに前記シリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するピストンを有するロッド部材と、
前記ロッド部材に設けられて前記伸側室と前記圧側室とを連通する伸側減衰通路と、
前記ロッド部材に設けられて前記伸側減衰通路を開閉する弁体を有して、前記伸側室から前記圧側室へ向けて通過する液体の流れに抵抗を与える伸側減衰バルブと、
前記シリンダに対して前記ロッド部材が中立位置から収縮側のストロークエンドへ向けて所定距離以上移動すると、前記伸側減衰通路を閉じる方向へ前記弁体を付勢する弾性体とを備えた
ことを特徴とする緩衝器。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
前記伸側減衰通路は、前記ピストンに設けたポートであって、
前記弁体は、前記ピストンに積層されて前記ロッド部材に内周が固定されるリーフバルブである
ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
【請求項3】
前記ロッド部材に装着されて前記シリンダに対して前記ロッド部材が中立位置から収縮側のストロークエンドへ向けて所定距離以上移動すると前記ロッド部材と前記シリンダとの間で圧縮されるクッションを備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
【請求項4】
前記弾性体は、前記リーフバルブの外周を前記ピストンへ向けて付勢する
ことを特徴とする請求項2に記載の緩衝器。
【請求項5】
前記ロッド部材に取り付けられて前記リーフバルブの圧側室側に配置される環状のガイド部材と、
前記ガイド部材の外周に軸方向へ移動可能に装着されて前記リーフバルブに対向する環状のプランジャとを備え、
前記弾性体は、前記シリンダに取り付けられて前記プランジャを介して前記リーフバルブを付勢する
ことを特徴とする請求項2に記載の緩衝器。
【請求項6】
前記弾性体は、一端が前記シリンダに取り付けられるとともに、他端に前記シリンダの内周に摺接するとともに前記リーフバルブと軸方向で対向する環状のスライダとを有する
ことを特徴とする請求項2に記載の緩衝器。
【請求項7】
前記弾性体は、一端が前記シリンダに取り付けられるコイルばねであって、
前記プランジャは、圧側室側に前記コイルばねの内周に挿入可能な筒部を有し、
前記筒部は、弾性体側端が先細りとなるテーパ面を有する
ことを特徴とする請求項5に記載の緩衝器。
【請求項8】
前記弾性体の一端を保持するホルダを備え、
前記ホルダは、前記シリンダの内周に密着する固定部材を有して前記シリンダに固定される
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の緩衝器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、緩衝器に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
緩衝器は、たとえば、シリンダと、シリンダ内に移動可能に挿入されるピストンロッドと、ピストンロッドに連結されてシリンダ内に移動可能に挿入されるとともにシリンダ内を作動油が充填される伸側室と圧側室とに区画するピストンと、シリンダ内に出入りするピストンロッドの体積を補償するためにシリンダの側方に設置されて内部に液体と気体とを貯留するリザーバタンクと、ピストンロッドの先端の外周に取り付けられる筒状のリバウンドクッションとを備えて、鞍乗型車両の車体と後輪との間に介装されて伸縮時に車体の振動を抑制する減衰力を発生する(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
また、従来の緩衝器では、シリンダに対してピストンロッドが侵入する収縮作動時において収縮側のストロークエンドの近傍まで収縮すると、リバウンドクッションがシリンダのロッド側の開口端を閉塞するロッドガイド或いはリバウンドストッパに当接して圧縮させられて弾発力を発揮し、緩衝器の最収縮時の衝撃を緩和する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-248679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の緩衝器は、懸架ばねとともに鞍乗型車両に組み込まれるため、最収縮時にはリバウンドクッションの弾発力に加えて懸架ばねが最収縮して大きな弾発力を発生するため、最収縮或いはストロークエンドの近傍まで収縮してから伸長作動に転じると勢いよく伸長するキックバックと称される現象が発生する。鞍乗型車両が走行中に高低差が大きな凹凸路面を走行する際、後輪側の緩衝器が収縮後に転じて勢いよく伸長すると、鞍乗型車両の車体姿勢が急変するため、このような車体姿勢の急変を緩和することが要望されている。
【0006】
そこで、本発明は、キックバックによる急激な伸長作動の緩和を可能とする緩衝器の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明の緩衝器は、シリンダと、シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されるとともにシリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するピストンを有するロッド部材と、ロッド部材に設けられて伸側室と圧側室とを連通する伸側減衰通路と、ロッド部材に設けられて伸側減衰通路を開閉する弁体を有して、伸側室から圧側室へ向けて通過する液体の流れに抵抗を与える伸側減衰バルブと、シリンダに対してロッド部材が中立位置から収縮側のストロークエンドへ向けて所定距離以上移動すると、伸側減衰通路を閉じる方向へ弁体を付勢する弾性体とを備える。
【0008】
このように構成された緩衝器では、ロッド部材の中立位置から収縮側のストロークエンドへ向けて移動した距離が所定距離以上となってから緩衝器が伸長作動を呈すると、緩衝器は、伸側減衰バルブが弾性体の付勢力を受けて液体の流れに大きな抵抗を与えて、高い減衰力を発生して伸長作動を妨げるようになる。よって、緩衝器によれば、緩衝器の収縮に伴って懸架ばねが大きく圧縮されて緩衝器を伸長させる方向へ大きな弾発力を発生する状況、或いは懸架ばねに加えてクッションも圧縮されて緩衝器を伸長させる方向へ大きな弾発力を発生する状況となっても、伸長作動を妨げる高い減衰力を発生できる。
【0009】
また、緩衝器における伸側減衰通路がピストンに設けたポートであって、弁体がピストンに積層されてロッド部材に内周が固定されるリーフバルブであってもよい。このように構成された緩衝器によれば、ピストンとピストンのポートを開閉する弁体をリーフバルブとした伸側減衰バルブを備えた一般的な構成の緩衝器の構成に対して、弾性体の追加によって緩衝器のキックバックによる急激な伸長作動を緩和できるので、既存の緩衝器にも安価にキックバック対策を施すことができる。
【0010】
さらに、緩衝器は、ロッド部材に装着されてシリンダに対してロッド部材が中立位置から収縮側のストロークエンドへ向けて所定距離以上移動するとロッド部材とシリンダとの間で圧縮されるクッションを備えてもよい。このように構成された緩衝器によれば、クッションが圧縮されてキックバックによる急激な伸長作動を呈するときにコイルばねの付勢によって伸側減衰バルブが発揮する減衰力を高くする一方で、緩衝器が収縮側のストロークエンドの近傍まで収縮せずキックバックが生じないような常用域においてはコイルばねによる付勢が生じず伸側減衰バルブが発揮する減衰力が過剰とならないので常用域における乗心地も確保できる。
(【0011】以降は省略されています)
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