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公開番号
2025050531
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-04
出願番号
2023159380
出願日
2023-09-25
発明の名称
支持部材及び盤木装置
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B63C
5/04 20060101AFI20250328BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約
【課題】複雑な製造工程を必要とせず、剛性に優れる支持部材、及びこれを用いた盤木装置を提供する。
【解決手段】複数枚の板状成形体の積層物からなる支持部材であって、前記複数枚の板状成形体の少なくとも一部は、積層方向から見た平面形状における短手方向に強化繊維が配向した繊維強化樹脂からなる短手方向成形体である、支持部材、及び前記支持部材を最上段の盤木として備える盤木装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数枚の板状成形体の積層物からなる支持部材であって、
前記複数枚の板状成形体の少なくとも一部は、積層方向から見た平面形状における短手方向に強化繊維が配向した繊維強化樹脂からなる短手方向成形体である、支持部材。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記複数枚の板状成形体が、前記短手方向成形体と、前記積層方向から見た平面形状における長手方向に強化繊維が配向した繊維強化樹脂からなる長手方向成形体とを含む、請求項1に記載の支持部材。
【請求項3】
前記支持部材の前記積層方向における最外層が前記短手方向成形体である、請求項1に記載の支持部材。
【請求項4】
前記繊維強化樹脂が、ウレタン樹脂中にガラス長繊維を含む、請求項1に記載の支持部材。
【請求項5】
前記支持部材が、盤木装置に用いられる盤木である、請求項1~4のいずれか一項に記載の支持部材。
【請求項6】
複数の盤木を積み重ねた盤木装置であって、
最上段に存在する第1の盤木が、請求項5に記載の支持部材であり、
前記第1の盤木において、前記短手方向成形体の短手方向が鉛直方向である、盤木装置。
【請求項7】
前記第1の盤木の下面に隣接して、
樹脂と強化繊維を含む繊維強化樹脂からなる板状成形体であって、密度が1.3g/cm
3
以上である高密度成形体が存在する、請求項6に記載の盤木装置。
【請求項8】
上から2段目の盤木が、複数枚の板状成形体の積層物であり、積層方向が鉛直方向であり、上面が前記高密度成形体からなる第2の盤木である、請求項7に記載の盤木装置。
【請求項9】
さらに、複数枚の板状成形体の積層物であり、積層方向が鉛直方向であり、前記複数枚の板状成形体の一部又は全部が、前記積層方向から見た平面形状における長手方向に強化繊維が配向した繊維強化樹脂からなる長手方向成形体である第3の盤木を有する、請求項6に記載の盤木装置。
【請求項10】
船舶を支える盤木装置である、請求項6に記載の盤木装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、盤木として好適な支持部材、及び前記支持部材を用いた盤木装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
船台上で船体を支えるために、大きな角材である盤木が用いられる。盤木装置は、造船時や船舶の修繕時に入渠した船舶の船底の下に設置して船舶を支持するために用いられる。
従来の盤木装置としては、コンクリート台盤上に、木製盤木を積み重ねたもの、樹脂製盤木を積み重ねたもの、又は木製盤木と樹脂製盤木を積み重ねたもの等がある。
【0003】
先行文献1は樹脂製盤木に関するもので、発泡層であるコア層とシェル層を有する多層構造とし、コア層の発泡倍率を高く且つ剛性を高め、シェル層を非発泡又は低発泡倍率とするとともにエラストマー成分を添加することによって、盤木が本来備えるべきクッション性と剛性のバランスを維持するとともにクラックの発生を防止するものが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-19422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の盤木は、射出成形法によりコア層とシェル層とからなるプレフォーム成形体を2層成形する第1段の工程と、得られたプレフォーム成形体をインサートして射出成形する第2段の工程が必要であり、製造工程が複雑である。
本発明は、複雑な製造工程を必要とせず、剛性に優れる支持部材及びこれを用いた盤木装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は以下の態様を有する。
[1]複数枚の板状成形体の積層物からなる支持部材であって、前記複数枚の板状成形体の少なくとも一部は、積層方向から見た平面形状における短手方向に強化繊維が配向した繊維強化樹脂からなる短手方向成形体である、支持部材。
[2]前記複数枚の板状成形体が、前記短手方向成形体と、前記積層方向から見た平面形状における長手方向に強化繊維が配向した繊維強化樹脂からなる長手方向成形体とを含む、[1]に記載の支持部材。
[3]前記支持部材の前記積層方向における最外層が前記短手方向成形体である、[1]又は[2]に記載の支持部材。
[4]前記繊維強化樹脂が、ウレタン樹脂中にガラス長繊維を含む、[1]~[3]のいずれか一項に記載の支持部材。
[5]前記支持部材が、盤木装置に用いられる盤木である、[1]~[4]のいずれか一項に記載の支持部材。
[6]複数の盤木を積み重ねた盤木装置であって、最上段に存在する第1の盤木が、前記[5]に記載の支持部材であり、前記第1の盤木において、前記短手方向成形体の短手方向が鉛直方向である、盤木装置。
[7]前記第1の盤木の下面に隣接して、樹脂と強化繊維を含む繊維強化樹脂からなる板状成形体であって、密度が1.3g/cm
3
以上である高密度成形体が存在する、[6]に記載の盤木装置。
[8]上から2段目の盤木が、複数枚の板状成形体の積層物であり、積層方向が鉛直方向であり、上面が前記高密度成形体からなる第2の盤木である、[7]に記載の盤木装置。
[9]さらに、複数枚の板状成形体の積層物であり、積層方向が鉛直方向であり、前記複数枚の板状成形体の一部又は全部が、前記積層方向から見た平面形状における長手方向に強化繊維が配向した繊維強化樹脂からなる長手方向成形体である第3の盤木を有する、[6]~[8]のいずれか一項に記載の盤木装置。
[10]船舶を支える盤木装置である、[6]~[9]のいずれか一項に記載の盤木装置。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複雑な製造工程を必要とせず、剛性に優れる支持部材、及びこれを用いた盤木装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
盤木装置の一実施形態を示す正面図である。
第1の盤木の例を示す、(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図である。
第2の盤木の例を示す、(a)上方から見た平面図、(b)正面図、(c)側面図、(d)下方から見た平面図である。
第3の盤木の例を示す、(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図である。
高さ調整用盤木の例を示す、(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図である。
盤木装置の他の実施形態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
≪盤木装置≫
本発明の支持部材を盤木として用いた盤木装置の実施形態を説明する。
図1は、第1の実施形態の盤木装置10を示した正面図である。なお、以下の図は、その構成をわかりやすく説明するための模式図であり、各構成要素の寸法比率等は、実際とは異なる場合がある。
本実施形態の盤木装置10は、上から順に、第1の盤木1、第2の盤木2、第3の盤木3、一対の高さ調整用盤木4a、4a、第3の盤木3、及び第3の盤木3が積み重なっている。
いずれの盤木も、複数の板状成形体を面一に積層して一体化した積層物である。一体化は、接着剤を用いて板状成形体どうしを接着する方法で実施できる。接着剤としては、例えばエポキシ系接着剤を用いることができる。
本明細書において、盤木(支持部材)の積層方向から見た板状成形体の平面形状における、長手方向及び短手方向(幅方向)を、それぞれ板状成形体の長手方向及び短手方向という。また前記長手方向及び短手方向(幅方向)の両方に垂直な方向を、板状成形体の厚さ方向という。
【0010】
<板状成形体>
板状成形体は、板状に成形したものであればよく、樹脂中に強化繊維を含む繊維強化樹脂を板状に成形したものが好ましい。強化繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維などが例示できる。
後述するように、第1の盤木1、第2の盤木2、第3の盤木3、及び高さ調整用盤木4aは、ガラス長繊維等の連続する強化繊維を含む長繊維強化樹脂成形物からなる板状成形体を備える。
長繊維強化樹脂成形物は、例えば、一方向に引きそろえた長尺の強化繊維に、マトリックス樹脂を含む組成物を含浸させた後、マトリックス樹脂を硬化させる方法で製造できる。マトリックス樹脂としては、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂等が例示できる。
長繊維強化樹脂成形物の密度は特に限定されないが、例えば0.4~1.5g/cm
3
が好ましく、0.6~1.2g/cm
3
がより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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