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公開番号2025050324
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023159044
出願日2023-09-22
発明の名称電気融着継手および電気融着継手を用いた配管の施工方法
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F16L 47/03 20060101AFI20250327BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】本発明は、電気融着継手および電気融着継手を用いた配管の施工方法の提供を目的とする。
【解決手段】本発明に係る電気融着継手は、接続相手の樹脂管が挿入される熱可塑性の樹脂管本体の内周部に配置された電熱線を有し、前記電熱線を設けた部分が融着部となる電気融着継手であって、前記樹脂管本体の外周であって、前記樹脂管本体の長さ方向に沿って前記電熱線が設けられた電熱線配置領域に重なる位置に、前記樹脂管本体の外周面に接する環状体を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
接続相手の樹脂管が挿入される熱可塑性の樹脂管本体の内周部に配置された電熱線を有し、前記電熱線を設けた部分が融着部となる電気融着継手であって、
前記樹脂管本体の外周であって、前記樹脂管本体の長さ方向に沿って前記電熱線が設けられた電熱線配置領域に重なる位置に、前記樹脂管本体の外周面に接する環状体を備えた、
電気融着継手。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記環状体が金属バンド、樹脂バンドあるいはラッシングバンドのいずれかである、
請求項1に記載の電気融着継手。
【請求項3】
前記樹脂管本体の長さ方向に沿う前記電熱線の配置領域の幅をEとすると、前記樹脂管本体の長さ方向に沿う前記環状体の幅方向中心を配置する位置が、前記樹脂管本体の長さ方向に沿う前記電熱線の配置領域の中心位置から±E/5の領域内である、
請求項1または請求項2に記載の電気融着継手。
【請求項4】
前記樹脂管本体の長さ方向に沿って前記環状体を設置する位置幅が30mm以上前記Eの値以下である、
請求項3に記載の電気融着継手。
【請求項5】
前記樹脂管本体の外周部に前記電熱線に接続するターミナルと電気融着確認用のインジケータを有し、前記環状体が前記ターミナルと前記インジケータと干渉しない位置に配置された、
請求項1または請求項2に記載の電気融着継手。
【請求項6】
接続相手の樹脂管が挿入される熱可塑性の樹脂管本体の内周部に配置された電熱線を有し、前記電熱線を設けた部分が融着部となる電気融着継手に対し、前記樹脂管を融着接続する配管の施工方法であって、
前記樹脂管本体の外周であって、前記樹脂管本体の長さ方向に沿って前記電熱線が設けられた電熱線配置領域に重なる位置に前記樹脂管本体の外周面に接する環状体を備えた電気融着継手を現場に搬入し、
前記樹脂管本体に前記樹脂管を挿入した後、前記電熱線に通電して前記樹脂管本体と前記樹脂管を融着する、
配管の施工方法。
【請求項7】
接続相手の樹脂管が挿入される熱可塑性の樹脂管本体の内周部に配置された電熱線を有し、前記電熱線を設けた部分が融着部となる電気融着継手に対し、前記樹脂管を融着接続する配管の施工方法であって、
前記電気融着継手を現場に搬入した後、前記樹脂管本体の外周であって、前記樹脂管本体の長さ方向に沿って前記電熱線が設けられた電熱線配置領域に重なる位置に前記樹脂管本体の外周面に接する環状体を設け、
前記樹脂管本体に前記樹脂管を挿入した後、前記電熱線に通電して前記樹脂管本体と前記樹脂管を融着する、
配管の施工方法。
【請求項8】
前記通電により前記樹脂管本体と前記樹脂管を溶着した後、前記環状体を前記樹脂管本体から除去する、
請求項7に記載の配管の施工方法。
【請求項9】
前記樹脂管本体の長さ方向に沿う前記電熱線の配置領域の幅をEとすると、前記樹脂管本体の長さ方向に沿う前記環状体の幅方向中心が配置される位置として、前記樹脂管本体の長さ方向に沿う前記電熱線の配置領域の中心位置から±E/5の領域内を選択する、
請求項6または請求項7に記載の配管の施工方法。
【請求項10】
前記樹脂管本体の長さ方向に沿って前記環状体を設置する幅を30mm以上前記Eの値以下とする、
請求項9に記載の配管の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気融着継手および電気融着継手を用いた配管の施工方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、下記特許文献1に記載の電気融着継手が知られている。この電気融着継手は、接続相手の樹脂管が挿入される熱可塑性の樹脂管の内周面に螺旋状で形成された切欠き溝に電熱線が挿入された融着部を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4527278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記電気融着継手では、大口径の樹脂管に対しワイヤー敷設を容易に行えるが、大口径の場合、融着時に大きな熱量を与える必要があり、熱膨張により継手管の内径が拡大することとなる。大口径の継手管の内径が拡大すると、接続する樹脂管との間のクリアランスが広がることで融着不良を発生する恐れがある。
また、大口径の電気融着継手は重量が嵩むため、少しでも軽量化するために継手厚みを一定以上に低減すると前述の融着不良が発生し易くなる。これは、継手管を薄くすることにより継手管の剛性が低下し、膨張拡径し易くなるためである。このため、大口径の継手管の場合、肉厚を薄くすることは困難であった。
【0005】
本発明は、前述した事情に鑑み、大口径となった場合であっても剛性を高めて融着時の熱膨張を抑制することができ、確実に融着できる構成とした電気融着継手と電気融着継手を用いた配管の施工方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明は以下の形態を提案している。
本形態に係る電気融着継手は、接続相手の樹脂管が挿入される熱可塑性の樹脂管本体の内周部に配置された電熱線を有し、前記電熱線を設けた部分が融着部となる電気融着継手であって、前記樹脂管本体の外周であって、前記樹脂管本体の長さ方向に沿って前記電熱線が設けられた電熱線配置領域に重なる位置に、前記樹脂管本体の外周面に接する環状体を備えたことを特徴とする。
【0007】
電気融着継手の樹脂管本体に接続対象の樹脂管を挿入し、電熱線に通電し樹脂管本体の内周部を加熱することにより樹脂管本体の内側に樹脂管を融着することができる。
電熱線に通電し樹脂管本体の内周部を樹脂管に融着できる程度加熱すると、樹脂管本体は熱膨張しようとする。しかし、樹脂管本体の熱膨張をその外周に存在する環状体が抑えるので、樹脂管本体の内周面と樹脂管の外周面との間に生成するクリアランスの増加は抑えられる。よって、電熱線に通電し融着作業を実施したとして、樹脂管本体の熱膨張に起因する融着不良は生じない。特に、樹脂管本体と樹脂管が大径であったとして、前述のクリアランス増加を抑制できるので、融着不良個所を生じることなく径の大きな樹脂管本体と樹脂管を確実に融着することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る電気融着継手であれば、溶着不良個所を生じることなく樹脂管本体と樹脂管を確実に融着接合することができる。また、前記電気融着継手であれば、径の大きな樹脂管本体と樹脂管の電気融着接合であっても融着不良個所を生じることなく電気融着接合ができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係る第1実施形態の電気融着継手を示す側面図。
同電気融着継手を用いて樹脂管を融着している状態を示す側断面図。
本発明に係る第2実施形態の電気融着継手を示す側面図。
電気融着継手と樹脂管を電気融着した後、金属バンドを残した状態を示す部分断面図。
径の大きな樹脂管本体と樹脂管を融着する場合に用いて好適な治具を示す側面図。
本発明に係る第3実施形態の電気融着継手を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る電気融着継手および電気融着継手を用いた配管の施工方法の第1実施形態について、図1~図4を参照しながら説明する。
「第1実施形態」
<電気融着継手>
図1に示すように、第1実施形態の電気融着継手1は、接続相手の樹脂管が挿入される熱可塑性樹脂からなる樹脂管本体の内周面に融着部を備えている。融着部は、樹脂管本体の内周面に形成された螺旋状切欠き溝に電熱線を挿入し、構成されている。具体的に電気融着継手1は、樹脂管本体10と、第1融着部20と、第1ターミナル30、31と、第1インジケータ40と、第2融着部50と、第2ターミナル60、61と、第2インジケータ70と、樹脂管本体10の外周面に接するように設けられた環状体90、91を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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