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公開番号
2025040206
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-24
出願番号
2023146974
出願日
2023-09-11
発明の名称
車輪用軸受装置
出願人
NTN株式会社
代理人
弁理士法人矢野内外国特許事務所
主分類
F16C
19/18 20060101AFI20250314BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】車輪用軸受装置において、エッジロードの発生を十分に抑制することができ、また、補助軌道面の研削加工性を良好なものとすることができるものとする。
【解決手段】外側軌道面2c・2dを有する外方部材と、内側軌道面3c・4aを有する内方部材と、外側軌道面2c・2dと内側軌道面3c・4aとの間に転動自在に収容された転動体と、を備える車輪用軸受装置1であって、外側軌道面2c・2dと内側軌道面3c・4aとのうち少なくともいずれか一方の軌道面において、補助軌道面2i・3i・4iの始端位置から軸方向に延びる仮想の線α1・β1と溝底位置2k・3k・4kとの径方向の距離は、転動体の径の30%以上且つ45%以下で構成されるものとする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内周に外側軌道面を有する外方部材と、
前記外側軌道面に対向する内側軌道面を有する内方部材と、
前記外側軌道面と前記内側軌道面との間に転動自在に収容された転動体と、を備える車輪用軸受装置であって、
前記外側軌道面と前記内側軌道面とのうち少なくともいずれか一方の軌道面において、前記車輪用軸受装置の回転軸を通り且つ前記回転軸に平行な断面の肩の高い方の縁部に設けられ、対応する前記軌道面を構成する曲面から連続し且つ前記曲面の前記断面形状における曲線よりも曲率の小さな曲線または直線からなる前記断面形状を有する補助軌道面、を有し、
前記曲面と前記補助軌道面との境界部分である前記補助軌道面の始端位置から軸方向に延びる仮想の線と、対応する前記軌道面において最も深い位置である溝底位置と、の径方向の距離は、前記転動体の径の30%以上且つ45%以下で構成されることを特徴とする、車輪用軸受装置。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
前記外側軌道面と前記内側軌道面とのうち少なくともいずれか一方において、前記補助軌道面から連続する研削面を有し、前記補助軌道面と前記研削面との境界部分である前記終端位置から軸方向に延びる仮想の線と前記溝底位置との径方向の距離は、前記転動体の径の50%以下で構成されることを特徴とする、請求項1に記載の車輪用軸受装置。
【請求項3】
前記補助軌道面の平均粗さの値は前記曲面の平均粗さの値に比べて大きく構成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の車輪用軸受装置。
【請求項4】
前記曲面の平均粗さRaを0.07μm以下とし、前記補助軌道面の平均粗さRaを前記曲面の平均粗さRaの15倍以上且つ30倍以下で構成することを特徴とする、請求項3に記載の車輪用軸受装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車輪用軸受装置の技術に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、自動車の車輪用軸受装置として、複列のアンギュラ玉軸受が一般に用いられている。前記車輪用軸受装置は、外輪と、内輪と、外輪及び内輪にそれぞれ形成される軌道面に保持されるボールと、を備える。
【0003】
また、前記車輪用軸受装置には、外輪及び内輪のそれぞれの軌道面の縁部に円弧状断面(回転軸を通り且つ前記回転軸に平行な断面)の面取部を設けて、エッジロードの発生の軽減を行っているものがある。もっとも、この車輪用軸受装置では、モーメント荷重が負荷されると、外輪及び内輪のそれぞれの軌道面のボールに対する接触角が増大し、外輪及び内輪のそれぞれの軌道面がボールに接触する位置では接触楕円が生じることとなる。そして、このようにモーメント荷重が大きい場合、この接触楕円が面取部まではみ出して、エッジロードが発生する場合があった。
【0004】
ここで、砥石を用いて研削加工を行うことによって軌道面に面取部等を形成する場合には、軌道面に対して径方向(車輪用軸受装置の回転軸に直交する方向)に砥石を移動させていく。このため、面取部等の傾斜角度が径方向に対して平行に近いほど、軌道面を研削加工する時間が増加することとなる。そして、接触楕円が面取部にはみ出さないようにするために、外輪の内径を小さくすることや、内輪の外径を大きくすること等が考えられるが、このように構成した場合には、面取部等の傾斜角度が径方向に対して平行に近くなり、軌道面を研削加工する時間が増加してしまう。
【0005】
このような、エッジロードの発生を抑制し、また、軌道面の研削加工の時間を低減する車輪用軸受装置として、外輪及び内輪のそれぞれの軌道面の断面の肩の高い方の縁部に補助軌道面が設けられ、補助軌道面は、軌道面を構成する曲面から連続し且つ曲面の断面形状における曲線よりも曲率の小さな曲線または直線からなる断面形状を有するものとする技術が公知となっている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-52784号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記車輪用軸受装置では、軌道面の曲面と補助軌道面との境界部分である補助軌道面の始端位置が明らかにされていないことから、比較的大きなモーメント荷重が負荷されて接触楕円が補助軌道面にはみ出した場合において、エッジロードの発生を十分に抑制することができない場合があった。
また、前記車輪用軸受装置では、軌道面の補助軌道面の始端位置が明らかにされていないことから、補助軌道面を形成する際の傾斜角度の範囲が広く、補助軌道面の研削加工の時間の増加してしまう場合があった。
【0008】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、エッジロードの発生をより確実に抑制することができ、また、補助軌道面の研削加工性を良好なものとすることができる車輪用軸受装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
即ち、内周に外側軌道面を有する外方部材と、
前記外側軌道面に対向する内側軌道面を有する内方部材と、
前記外側軌道面と前記内側軌道面との間に転動自在に収容された転動体と、を備える車輪用軸受装置であって、
前記外側軌道面と前記内側軌道面とのうち少なくともいずれか一方の軌道面において、前記車輪用軸受装置の回転軸を通り且つ前記回転軸に平行な断面の肩の高い方の縁部に設けられ、対応する前記軌道面を構成する曲面から連続し且つ前記曲面の前記断面形状における曲線よりも曲率の小さな曲線または直線からなる前記断面形状を有する補助軌道面、を有し、
前記曲面と前記補助軌道面との境界部分である前記補助軌道面の始端位置から軸方向に延びる仮想の線と、対応する前記軌道面において最も深い位置である溝底位置と、の径方向の距離は、前記転動体の径の30%以上且つ45%以下で構成されるものとしたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明の車輪用軸受装置によれば、エッジロードの発生を十分に抑制することができ、また、補助軌道面の研削加工性を良好なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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