TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025039837
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-21
出願番号
2025005363,2020204962
出願日
2025-01-15,2020-12-10
発明の名称
目地工法
出願人
旭化成建材株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
E04F
13/08 20060101AFI20250313BHJP(建築物)
要約
【課題】特殊な材料や施工法を必要とすることなく、また、工期の延長を伴うことなく、長期的にも安定して目地を目立たなくすることができる目地工法を提供すること。
【解決手段】以下のステップ:(1)壁パネル同士が突き合わされて形成される目地に沿って設けられた凹部の底面に絶縁材を配置するステップ;(2)絶縁材が配された凹部にシーリング材を充填するステップ;(3)凹部に充填されたシーリング材を壁パネル表面でヘラ押さえするステップ;および(4)乾燥硬化後のシーリング材および壁パネルの表面に仕上げ材を塗布するステップ;を有し、記凹部の最小幅が3mm以上であり、凹部へのシーリング材の絶縁材からの充填高さが4.5mm以上20.5mm以下であり、ステップ(2)において、充填高さに応じて、所定の体積損失(%)を有するシーリング材を用いることを特徴とする目地工法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
以下のステップ:
(1)壁パネル同士が突き合わされて形成される目地に沿って設けられた凹部の底面に絶縁材を配置するステップ;
(2)前記絶縁材が配された前記凹部にシーリング材を充填するステップ;
(3)前記凹部に充填された前記シーリング材を前記壁パネル表面でヘラ押さえするステップ;および
(4)乾燥硬化後の前記シーリング材および前記壁パネルの表面に仕上げ材を塗布するステップ;
を有し、
前記凹部の最小幅が3mm以上であり、前記凹部への前記シーリング材の前記絶縁材からの充填高さが4.5mm以上20.5mm以下であり、
前記ステップ(2)において、前記充填高さに応じて、所定の体積損失(%)を有するシーリング材を用いることを特徴とする目地工法。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
前記ステップ(2)において、前記凹部に充填された前記シーリング材の、乾燥硬化後における表面の凹み量が0.2mm以下となるような体積損失(%)を有するシーリング材を用いる、請求項1に記載の目地工法。
【請求項3】
前記ステップ(3)において、前記シーリング材充填時の表面が前記壁パネルの表面に対し、-0.3mm~+0.3mmの範囲となるようにヘラ押さえする、請求項1または2に記載の目地工法。
【請求項4】
前記ステップ(3)における、ヘラ押さえされた前記シーリング材表面の、前記壁パネル表面からの仕上げ位置と、前記凹部に充填された前記シーリング材の、乾燥硬化後における表面の凹み量との和が、前記仕上げ材の乾燥後の膜厚以下である、請求項1に記載の目地工法。
【請求項5】
乾燥後の前記仕上げ材の膜厚が0.5mm以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の目地工法。
【請求項6】
前記ステップ(2)において、前記充填高さが4.5mm以上5.5mm以下である場合、乾燥硬化に伴う体積損失(%)が8%以下のシーリング材を用いる、請求項1~5のいずれか1項に記載の目地工法。
【請求項7】
前記ステップ(2)において、前記充填高さが5.5mm超6.5mm以下である場合、乾燥硬化に伴う体積損失(%)が6%以下のシーリング材を用いる、請求項1~5のいずれか1項に記載の目地工法。
【請求項8】
前記ステップ(2)において、前記充填高さが6.5mm超8.5mm以下である場合、乾燥硬化に伴う体積損失(%)が5%以下のシーリング材を用いる、請求項1~5のいずれか1項に記載の目地工法。
【請求項9】
前記ステップ(2)において、前記充填高さが8.5mm超10.5mm以下である場合、乾燥硬化に伴う体積損失(%)が4%以下のシーリング材を用いる、請求項1~5のいずれか1項に記載の目地工法。
【請求項10】
前記ステップ(2)において、前記充填高さが10.5mm超13.5mm以下である場合、乾燥硬化に伴う体積損失(%)が3%以下のシーリング材を用いる、請求項1~5のいずれか1項に記載の目地工法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁パネル同士を突き合わせることによって形成される目地を埋める目地工法に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、軽量気泡コンクリートパネルなどの外装パネルの目地を埋める技術が知られている。この種の技術では、例えば、防水性能を確保するために、外装パネルの目地にシーリング材が充填される。
ここで、壁パネルの目地にシーリング材を充填したとしても、目地自体は模様として残るので、この目地を目立たなくするためには、シーリング材の上からモルタル材やパテ材などを充填して目地を埋めてから塗装仕上げを行う必要がある。しかしながら、シーリング材が乾燥硬化に伴って体積が損失することにより、目地に被さる部分に凹みが生じ、目地を完全には隠すことができず、特に大壁風の仕上げ処理を施す場合、美観を損なう恐れがある。
このため、できるだけ目地を目立たなくする技術が開発されている。例えば、箱型シーリング目地部の上に弾性系のモルタル材を充填する工法や(特許文献1参照)、更に、ひび割れ防止用のネットを貼り付け、その上からモルタルを全面に塗ったうえで塗装仕上げを行う工法(特許文献2参照)などが、提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭57-52905号公報
特開2005-29995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記工法には、以下のような問題点があった。すなわち、(1)弾性系のモルタルを使用しても、シーリング材ほどの弾性力はなく、シーリング目地と比べるとひび割れが生じやすい。(2)ひび割れ防止用のネットを貼り付ける際、目地部に沿った部分的な貼り付けとなるため比較的段差が生じやすい。(3)モルタル材そのもののヤセ(体積損失)が小さくても、下部のシーリング材と一体化しているためシーリング自体のヤセ(体積損失)に引っ張られ、表面に凹みが生じる可能性がある。(4)最終的に全面にモルタルを塗りつけ、塗装を行う工程は、左官コテを使っての工法が必須であり、手間とコストの負荷がかかり大変である。また全体の仕上げ厚が相当に厚くなり、外装パネルが本来保有する通気性の良さを消失してしまう可能性がある。
【0005】
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、本発明の目的は、特殊な材料や施工法を必要とすることなく、また、工期の延長を伴うことなく、長期的にも安定して目地を目立たなくすることができる目地工法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]
以下のステップ:
(1)壁パネル同士が突き合わされて形成される目地に沿って設けられた凹部の底面に絶縁材を配置するステップ;
(2)前記絶縁材が配された前記凹部にシーリング材を充填するステップ;
(3)前記凹部に充填された前記シーリング材を前記壁パネル表面でヘラ押さえするステップ;および
(4)乾燥硬化後の前記シーリング材および前記壁パネルの表面に仕上げ材を塗布するステップ;
を有し、
前記凹部の最小幅が3mm以上であり、前記凹部への前記シーリング材の前記絶縁材からの充填高さが4.5mm以上20.5mm以下であり、
前記ステップ(2)において、前記充填高さに応じて、所定の体積損失(%)を有するシーリング材を用いることを特徴とする目地工法。
[2]
前記ステップ(2)において、前記凹部に充填された前記シーリング材の、乾燥硬化後における表面の凹み量が0.2mm以下となるような体積損失(%)を有するシーリング材を用いる、[1]に記載の目地工法。
[3]
前記ステップ(3)において、前記シーリング材充填時の表面が前記壁パネルの表面に対し、-0.3mm~+0.3mmの範囲となるようにヘラ押さえする、[1]または[2]に記載の目地工法。
[4]
前記ステップ(3)における、ヘラ押さえされた前記シーリング材表面の、前記壁パネル表面からの仕上げ位置と、前記凹部に充填された前記シーリング材の、乾燥硬化後における表面の凹み量との和が、前記仕上げ材の乾燥後の膜厚以下である、[1]に記載の目地工法。
[5]
乾燥後の前記仕上げ材の膜厚が0.5mm以上である、[1]~[4]のいずれかに記載の目地工法。
[6]
前記ステップ(2)において、前記充填高さが4.5mm以上5.5mm以下である場合、乾燥硬化に伴う体積損失(%)が8%以下のシーリング材を用いる、[1]~[5]のいずれかに記載の目地工法。
[7]
前記ステップ(2)において、前記充填高さが5.5mm超6.5mm以下である場合、乾燥硬化に伴う体積損失(%)が6%以下のシーリング材を用いる、[1]~[5]のいずれかに記載の目地工法。
[8]
前記ステップ(2)において、前記充填高さが6.5mm超8.5mm以下である場合、乾燥硬化に伴う体積損失(%)が5%以下のシーリング材を用いる、[1]~[5]のいずれかに記載の目地工法。
[9]
前記ステップ(2)において、前記充填高さが8.5mm超10.5mm以下である場合、乾燥硬化に伴う体積損失(%)が4%以下のシーリング材を用いる、[1]~[5]のいずれかに記載の目地工法。
[10]
前記ステップ(2)において、前記充填高さが10.5mm超13.5mm以下である場合、乾燥硬化に伴う体積損失(%)が3%以下のシーリング材を用いる、[1]~[5]のいずれかに記載の目地工法。
[11]
前記ステップ(2)において、前記充填高さが13.5mm超20.5mm以下である場合、乾燥硬化に伴う体積損失(%)が2%以下のシーリング材を用いる、[1]~[5]のいずれかに記載の目地工法。
[12]
[1]~[11]のいずれかに記載の目地工法を含んで組み立てられた、壁面構造体。
[13]
壁パネル同士が突き合わされた目地に沿って設けられた凹部の底面に配された絶縁材と、
前記絶縁材が配された前記凹部に充填されたシーリング材と、
前記シーリング材および壁パネルの表面に塗布された仕上げ材と、を備え、
前記凹部の最小幅が3mm以上であり、前記凹部への前記シーリング材の前記絶縁材からの充填高さが4.5mm以上20.5mm以下であり、
前記シーリング材は、乾燥硬化における体積損失(%)が、前記充填高さに応じた所定の値を有する、壁面構造体。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、特殊な材料や施工法を必要とすることなく、また、工期の延長を伴うことなく、長期的にも安定して目地を目立たなくすることができる目地工法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
壁パネル構造を示す断面図である。
壁パネル同士を突き合わせた目地に沿って形成された凹部の拡大断面図である。
絶縁材が配置された状態を示す凹部の拡大断面図である。
絶縁材の上にシーリング材が充填された状態を示す凹部の拡大断面図である。
シーリング材が乾燥硬化した状態を示す凹部の拡大断面図である。
シーリング材の充填面に仕上げ材が塗布された状態の凹部を示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態は壁パネルの目地工法の一例を示すものであり、本発明はこれに限られるものではなく、変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
【0010】
図1は、壁パネル構造を示す断面図である。図2は、壁パネル同士を突き合わせた目地に沿って形成された凹部の拡大断面図である。図3は、絶縁材が配置された状態を示す凹部の拡大断面図である。図4は、絶縁材の上にシーリング材が充填された状態を示す凹部の拡大断面図である。図5は、シーリング材が乾燥硬化した状態を示す凹部の拡大断面図である。図6は、シーリング材の充填面に仕上げ材が塗布された状態の凹部を示す拡大断面図である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
住宅
1か月前
積水樹脂株式会社
フェンス
7日前
GHL株式会社
建物
29日前
株式会社オカムラ
ブース
9日前
株式会社オカムラ
ブース
9日前
株式会社オカムラ
ブース
9日前
大成建設株式会社
合成柱
1日前
鹿島建設株式会社
補強構造
24日前
鹿島建設株式会社
外断熱構造
29日前
文化シヤッター株式会社
階段
1か月前
株式会社大林組
制振構造
1か月前
有限会社守矢建設
建築物
15日前
株式会社カネカ
屋根構造
22日前
株式会社カネカ
屋根構造
22日前
株式会社カネカ
屋根構造
22日前
株式会社大林組
タワーの支持構造
今日
株式会社大林組
タワーの支持構造
今日
トヨタホーム株式会社
建物
8日前
株式会社大林組
免震構造物
22日前
積水ハウス株式会社
建築物
11日前
積水ハウス株式会社
建築物
11日前
個人
建物内構造及び建物内施工方法
9日前
大和ハウス工業株式会社
建物
1か月前
鹿島建設株式会社
吸音材の取付構造
23日前
株式会社大同機械
スロープユニット
1か月前
株式会社大林組
耐震間柱構造
22日前
日本搬送機株式会社
荷役架台
22日前
株式会社熊谷組
吊り足場の遮水設備
24日前
個人
構造物の建築方法
22日前
個人
T形安全単管ジョイント
16日前
川田建設株式会社
グラウト充填方法
17日前
大和ハウス工業株式会社
建物
29日前
大和ハウス工業株式会社
建物
1か月前
株式会社トータル環境
ワイヤソー工法
17日前
光洋機械産業株式会社
荷揚げ装置の設置構造
11日前
大和ハウス工業株式会社
合成床
15日前
続きを見る
他の特許を見る