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公開番号2025039030
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-21
出願番号2023145766
出願日2023-09-08
発明の名称振動子ユニットの製造方法、及び振動子ユニット
出願人本多電子株式会社
代理人個人
主分類H04R 31/00 20060101AFI20250313BHJP(電気通信技術)
要約【課題】振動子ユニットの筐体内に充填剤を確実に充填することができる振動子ユニットの製造方法を提供すること。
【解決手段】この振動子ユニット10の製造方法は、スペーサ・ケーブル配置工程及び充填工程を含む。スペーサ・ケーブル配置工程では、挿通孔32をケーブル引出部31の長手方向に沿って延びる2つの内部空間65,66に区画するスペーサ60をケーブル引出部31内に配置するとともに、挿通孔32内にケーブル50を配置する。充填工程では、スペーサ60及びケーブル50を配置した状態で、一方の内部空間65を充填剤A1の充填経路として機能させ、かつ他方の内部空間66を充填剤A1の充填時の空気抜き経路として機能させて、本体部21内及び挿通孔32内に充填剤A1を充填する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
本体部及び前記本体部の上面に突設された筒状のケーブル引出部を有する筐体と、前記筐体の前記本体部内に収容された超音波振動子と、前記超音波振動子に電気的に接続され前記ケーブル引出部の挿通孔内に配置されたケーブルと、前記筐体内の隙間を埋める充填剤の硬化物とを備えた振動子ユニットの製造方法であって、
前記挿通孔を前記ケーブル引出部の長手方向に沿って延びる2つの内部空間に区画するスペーサを前記ケーブル引出部内に配置するとともに、前記挿通孔内に前記ケーブルを配置するスペーサ・ケーブル配置工程と、
前記スペーサ及び前記ケーブルを配置した状態で、一方の前記内部空間を前記充填剤の充填経路として機能させ、かつ他方の前記内部空間を前記充填剤の充填時の空気抜き経路として機能させて、前記本体部内及び前記挿通孔内に前記充填剤を充填する充填工程と
を含むことを特徴とする振動子ユニットの製造方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記スペーサは、一方の前記内部空間を内部に有する管状のスペーサであり、
前記スペーサ・ケーブル配置工程では、他方の前記内部空間に前記ケーブルが挿通される
ことを特徴とする請求項1に記載の振動子ユニットの製造方法。
【請求項3】
管状の前記スペーサは、前記ケーブル引出部とは別体に設けられており、前記ケーブル引出部内において前記ケーブルと略平行に延びる状態で収容されていることを特徴とする請求項2に記載の振動子ユニットの製造方法。
【請求項4】
管状の前記スペーサは、上端側開口及び下端側開口を有するとともに、前記充填剤の流入口を兼ねる前記上端側開口が、前記ケーブル引出部の引出口付近に配置され、前記下端側開口が、前記本体部内に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の振動子ユニットの製造方法。
【請求項5】
管状の前記スペーサの下端部は、前記本体部内において外周側に折れ曲がっており、前記下端側開口が、前記本体部の外周部に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の振動子ユニットの製造方法。
【請求項6】
前記本体部の内側面と前記超音波振動子の上端面とがなす隙間が、前記ケーブル引出部の内径よりも小さいことを特徴とする請求項5に記載の振動子ユニットの製造方法。
【請求項7】
本体部及び前記本体部の上面に突設された筒状のケーブル引出部を有する筐体と、前記筐体の前記本体部内に収容された超音波振動子と、前記超音波振動子に電気的に接続され前記ケーブル引出部の挿通孔内に配置されたケーブルと、前記筐体内の隙間を埋める充填剤の硬化物とを備えた振動子ユニットであって、
前記挿通孔を前記ケーブル引出部の長手方向に沿って延びる2つの内部空間に区画するスペーサが、前記ケーブル引出部内に配置され、
いずれか一方の前記内部空間に前記ケーブルが配置され、
前記本体部内及び前記挿通孔内が前記充填剤の硬化物によって埋められている
ことを特徴とする振動子ユニット。
【請求項8】
前記スペーサは、一方の前記内部空間を内部に有する管状のスペーサであり、他方の前記内部空間に前記ケーブルが挿通されることを特徴とする請求項7に記載の振動子ユニット。
【請求項9】
管状の前記スペーサは、前記ケーブル引出部とは別体に設けられており、前記ケーブル引出部内において前記ケーブルと略平行に延びる状態で収容されていることを特徴とする請求項8に記載の振動子ユニット。
【請求項10】
管状の前記スペーサは、上端側開口及び下端側開口を有するとともに、前記充填剤の流入口を兼ねる前記上端側開口が、前記ケーブル引出部の引出口付近に配置され、前記下端側開口が、前記本体部内に配置されていることを特徴とする請求項9に記載の振動子ユニット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、振動子ユニットの製造方法、及び振動子ユニットに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、本体部と筒状のケーブル引出部とを有する筐体を水中に浸漬し、本体部内に収容された超音波振動子により超音波の送受信を行う振動子ユニットが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。ケーブル引出部の挿通孔には、超音波振動子に電気的に接続されるケーブルが挿通されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平3-191698号公報
実開昭59-94493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、振動子ユニットの製造時には、ケーブル引出部の上部から本体部内に充填剤を流し込んで硬化させている。しかしながら、充填剤の充填時には、本体部内の空気が抜けにくいため、充填剤の充填量が安定しないという問題がある。その結果、充填量が不足すると、防水性能が低い振動子ユニットができたり、感度特性のバラツキが大きくなったりするという問題がある。また、挿通孔内に挿通されたケーブルは、挿通孔内で動きやすいため、充填剤の充填時にケーブルが邪魔になる可能性もある。
【0005】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、振動子ユニットの筐体内に充填剤を確実に充填することができる振動子ユニットの製造方法を提供することにある。また、別の目的は、ケーブル引出部の挿通孔内に配置されたケーブルの動きを抑えることができる振動子ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、本体部及び前記本体部の上面に突設された筒状のケーブル引出部を有する筐体と、前記筐体の前記本体部内に収容された超音波振動子と、前記超音波振動子に電気的に接続され前記ケーブル引出部の挿通孔内に配置されたケーブルと、前記筐体内の隙間を埋める充填剤の硬化物とを備えた振動子ユニットの製造方法であって、前記挿通孔を前記ケーブル引出部の長手方向に沿って延びる2つの内部空間に区画するスペーサを前記ケーブル引出部内に配置するとともに、前記挿通孔内に前記ケーブルを配置するスペーサ・ケーブル配置工程と、前記スペーサ及び前記ケーブルを配置した状態で、一方の前記内部空間を前記充填剤の充填経路として機能させ、かつ他方の前記内部空間を前記充填剤の充填時の空気抜き経路として機能させて、前記本体部内及び前記挿通孔内に前記充填剤を充填する充填工程とを含むことを特徴とする振動子ユニットの製造方法をその要旨とする。
【0007】
従って、請求項1に記載の発明によれば、スペーサ・ケーブル配置工程においてケーブル引出部内にスペーサを配置して挿通孔を2つの内部空間に区画することにより、一方の内部空間を充填剤の充填経路とし、他方の内部空間を充填剤の充填時の空気抜き経路としている。このため、充填工程において一方の内部空間から本体部内に充填剤を充填すれば、これに伴って、本体部内の空気を、他方の内部空間から筐体外に確実に抜くことができる。その結果、本体部内に充填剤を素早く充填できるとともに、本体部内の隙間を充填剤で確実に埋めることができる。ゆえに、充填剤の充填量が安定するため、充填量が少ないために防水性が低い振動子ユニットが製造されるリスクを減らすことができる。また、製造された振動子ユニットごとの感度特性のバラツキを減らすことができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記スペーサは、一方の前記内部空間を内部に有する管状のスペーサであり、前記スペーサ・ケーブル配置工程では、他方の前記内部空間に前記ケーブルが挿通されることをその要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2において、管状の前記スペーサは、前記ケーブル引出部とは別体に設けられており、前記ケーブル引出部内において前記ケーブルと略平行に延びる状態で収容されていることをその要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3において、管状の前記スペーサは、上端側開口及び下端側開口を有するとともに、前記充填剤の流入口を兼ねる前記上端側開口が、前記ケーブル引出部の引出口付近に配置され、前記下端側開口が、前記本体部内に配置されていることをその要旨とする。
(【0011】以降は省略されています)

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