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公開番号
2025038640
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-19
出願番号
2023145373
出願日
2023-09-07
発明の名称
積層光学フィルムおよび画像表示装置
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類
B32B
27/30 20060101AFI20250312BHJP(積層体)
要約
【課題】アクリルフィルムを少なくとも備える積層光学フィルムにおいて、加湿耐久性試験後においても異物に由来する輝点の発生が抑制され、外観特性に優れるとともに、積層光学フィルム間の接着力に優れた積層光学フィルムを提供すること。
【解決手段】少なくともアクリルフィルムと第1光学フィルムとが接着剤層を介して積層された積層光学フィルムであって、接着剤層は、少なくとも重合性化合物を含有する接着剤組成物の硬化物層で形成されており、アクリルフィルムと接着剤層とは直接接する構造を有しており、接着剤組成物が含有する重合性化合物のモル分率の加重平均による、オクタノール/水分配係数を表すlogPowが1.8以上かつ3.0以下であり、接着剤層の弾性率が、1×10
5
Pa以上かつ3×10
6
Pa以下である積層光学フィルム。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくともアクリルフィルムと第1光学フィルムとが接着剤層を介して積層された積層光学フィルムであって、
前記接着剤層は、少なくとも重合性化合物を含有する接着剤組成物の硬化物層で形成されており、
前記アクリルフィルムと前記接着剤層とは直接接する構造を有しており、
前記接着剤組成物が含有する重合性化合物のモル分率の加重平均による、オクタノール/水分配係数を表すlogPowが1.8以上かつ3.0以下であり、
前記接着剤層の弾性率が、1×10
5
Pa以上かつ3×10
6
Pa以下であることを特徴とする積層光学フィルム。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記第1光学フィルムが、液晶フィルムまたは位相差フィルムである請求項1に記載の積層光学フィルム。
【請求項3】
前記接着剤層の厚みが0.1~10μmである請求項1に記載の積層光学フィルム。
【請求項4】
前記第1光学フィルムの前記アクリルフィルムが積層された面の反対側の面に、粘着剤層を介してさらに第2光学フィルムが積層された請求項1に記載の積層光学フィルム。
【請求項5】
前記第2光学フィルムが、液晶フィルムまたは位相差フィルムである請求項4に記載の積層光学フィルム。
【請求項6】
前記接着剤組成物が重合性化合物Aを含有するものであり、
前記重合性化合物Aは、分子量が5000以上であって、かつ重合性基を少なくとも2以上有するウレタン(メタ)アクリレートであり、
前記接着剤組成物に含有される重合性化合物の全量を100質量部としたとき、前記重合性化合物Aの含有量が4質量部以上かつ30質量部以下である請求項1に記載の積層光学フィルム。
【請求項7】
前記接着剤組成物が重合性化合物Bを含有するものであり、
前記重合性化合物Bは、重合性基を少なくとも2以上有する化合物であり、
前記接着剤組成物に含有される重合性化合物の全量を100質量部としたとき、前記重合性化合物Bの含有量が0質量部以上かつ15質量部以下である請求項1に記載の積層光学フィルム。
【請求項8】
前記接着剤組成物が重合性化合物Cを含有するものであり、
前記重合性化合物Cは、オクタノール/水分配係数を表すlogPowが1.0以上かつ8.0以下であり、
前記接着剤組成物に含有される重合性化合物の全量を100質量部としたとき、前記重合性化合物Cの含有量が50質量部以上かつ95質量部以下である請求項1に記載の積層光学フィルム。
【請求項9】
前記接着剤組成物が重合性化合物Dを含有するものであり、
前記重合性化合物Dは、屈折率が1.5以上かつ1.7以下の化合物であり、
前記接着剤組成物に含有される重合性化合物の全量を100質量部としたとき、前記重合性化合物Dの含有量が0質量部以上かつ95質量部以下である請求項1に記載の積層光学フィルム。
【請求項10】
請求項1に記載の積層光学フィルムを少なくとも1枚備える画像表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくともアクリルフィルムと第1光学フィルムとが接着剤層を介して積層された積層光学フィルムに関する。当該積層光学フィルムは携帯電話、カーナビゲーション装置、パソコン用モニター、テレビなどの画像表示装置を形成しうる。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
携帯電話、カーナビゲーション装置、パソコン用モニター、テレビなどの画像表示装置では、複数の光学フィルムが接着剤層や粘着剤層を介して積層された積層光学フィルムを備える。光学フィルムとしては、偏光子や、アクリルフィルムなどの透明な樹脂フィルムが使用されている。
【0003】
アクリルフィルムに関しては、フィルム表面に接着力向上に寄与し得る官能基などが殆ど存在しないため、積層光学フィルムとした際にアクリルフィルムと他の光学フィルムとの間の接着力が十分でないことが懸念される。これに対し、下記特許文献1では、(メタ)アクリル系樹脂層とシクロオレフィン系樹脂フィルムなどの熱可塑性樹脂フィルムとが活性エネルギー線硬化型接着剤により充分な接着力で貼合され、軽量であり、かつ薄膜化が達成された光学フィルム積層体を提供することを目的として、接着剤層は、(メタ)アクリル系樹脂層を溶解する重合性モノマーおよび重合性多官能アクリレート化合物を含む活性エネルギー線硬化性化合物の全量100重量部に対し、(メタ)アクリル系樹脂層を溶解する重合性モノマーを2~35重量部および重合性多官能アクリレート化合物を30~60重量部含有する活性エネルギー線硬化型接着剤によって形成されている光学フィルム積層体が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-232251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年では車載用途に使用される積層光学フィルムに要求される耐久性試験として、例えば65℃-95%湿度の環境下に1000時間暴露する加湿耐久性試験がある。ここで、本発明者らがかかる加湿耐久性試験後の積層光学フィルムの外観状態について詳細に検討したところ、特に積層光学フィルム端部に白いモヤ状の異物に由来する輝点が発生し、外観特性の点で製品不良となることを見出した。このような現象は、高温かつ高湿度環境下での耐久性試験後において初めて観察されるものであり、新たに解決すべく鋭意検討する必要があった。
【0006】
本発明は上記実情に鑑みて開発されたものであり、アクリルフィルムを少なくとも備える積層光学フィルムにおいて、加湿耐久性試験後においても異物に由来する輝点の発生が抑制され、外観特性に優れるとともに、積層光学フィルム間の接着力に優れた積層光学フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題は下記構成により解決し得る。即ち本発明は、少なくともアクリルフィルムと第1光学フィルムとが接着剤層を介して積層された積層光学フィルムであって、前記接着剤層は、少なくとも重合性化合物を含有する接着剤組成物の硬化物層で形成されており、前記アクリルフィルムと前記接着剤層とは直接接する構造を有しており、前記接着剤組成物が含有する重合性化合物のモル分率の加重平均による、オクタノール/水分配係数を表すlogPowが1.8以上かつ3.0以下であり、前記接着剤層の弾性率が、1×10
5
Pa以上かつ3×10
6
Pa以下である積層光学フィルム(1)に関する。
【0008】
上記積層光学フィルム(1)において、前記第1光学フィルムが、液晶フィルムまたは位相差フィルムである積層光学フィルム(2)が好ましい。
【0009】
上記積層光学フィルム(1)または(2)において、前記接着剤層の厚みが0.1~10μmである積層光学フィルム(3)が好ましい。
【0010】
上記積層光学フィルム(1)~(3)いずれかにおいて、前記第1光学フィルムの前記アクリルフィルムが積層された面の反対側の面に、粘着剤層を介してさらに第2光学フィルムが積層された積層光学フィルム(4)が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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