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公開番号
2025037621
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-18
出願番号
2023144661
出願日
2023-09-06
発明の名称
作業機械
出願人
日立建機株式会社
代理人
弁理士法人武和国際特許事務所
主分類
E02F
9/22 20060101AFI20250311BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】油圧回路を流れる作動油の温度を均一にして、作業装置の自動制御の動作精度を向上させることが可能な作業機械を提供する。
【解決手段】オペレータの操作による作業装置13の動作制御とは別に、作業装置13の動作を自動で制限する機能を備えた油圧ショベル1において、第2方向制御弁42と作動油タンク40との間に設けられ、パイロット圧油Pを第1戻り管路451に導く第1切換位置44Aとパイロット圧油Pを第2戻り管路452に導く第2切換位置44Bとの間で切り換わる電磁切換弁44と、電磁切換弁44を制御するコントローラ5と、を有し、コントローラ5は、パイロット油温センサ42Aで検出された油温Tpと、タンク油温センサ40Aで検出された油温Ttと、に基づき、電磁切換弁44の切換位置を第1切換位置44Aまたは第2切換位置44Bへ切り換える切換指令信号を出力する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
機体と、
前記機体に取り付けられた作業装置と、
前記作業装置を駆動する油圧アクチュエータと、
前記油圧アクチュエータの駆動を制御する方向制御弁と、
作動油を貯留する作動油タンクと、
前記作動油タンクから前記作動油を吸い込んで前記方向制御弁にパイロット圧油を供給するパイロットポンプと、
前記作動油タンクの一側部に接続され、前記パイロット圧油を前記作動油タンクに戻す戻り管路である第1戻り管路と、
を備えた作業機械において、
前記方向制御弁に供給される前記パイロット圧油の温度を検出するパイロット油温センサと、
前記作動油タンクに貯留された前記作動油の温度を検出するタンク油温センサと、
前記第1戻り管路とは異なる前記戻り管路であって、前記作動油タンクの前記一側部に前記第1戻り管路から高さ方向に所定の距離離れて接続された第2戻り管路と、
前記方向制御弁と前記作動油タンクとの間に設けられ、前記パイロット圧油を前記第1戻り管路に導く第1切換位置と前記パイロット圧油を前記第2戻り管路に導く第2切換位置との間で切り換わる電磁切換弁と、
前記電磁切換弁を制御するコントローラと、を有し、
前記コントローラは、
前記パイロット油温センサで検出された油温と、前記タンク油温センサで検出された油温と、に基づき、前記電磁切換弁の切換位置を前記第1切換位置または前記第2切換位置へ切り換える切換指令信号を出力する
ことを特徴とする作業機械。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の作業機械において、
前記第1戻り管路の前記一側部における接続位置は、
前記作動油タンクに貯留されている前記作動油の油面よりも上側であって、
前記第2戻り管路の前記一側部における接続位置は、
前記油面と前記作動油タンクの底部との間における、前記油面よりも前記底部側であり、
前記コントローラは、
前記パイロット油温センサで検出された油温が前記タンク油温センサで検出された油温よりも低い場合に、前記電磁切換弁を前記第2切換位置に切り換える前記切換指令信号を出力する
ことを特徴とする作業機械。
【請求項3】
請求項1に記載の作業機械において、
前記第2戻り管路は、
前記作動油タンクの前記一側部に対して傾斜して接続されている
ことを特徴とする作業機械。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業装置の動作を自動で制御する機能が搭載された作業機械に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
油圧ショベルなどの作業機械では、車体に取り付けられた作業装置を構成するバケットが、その姿勢や動作内容によっては運転室に干渉してしまう恐れがある。作業装置と運転室との干渉を回避するために、作業装置の動作を制限する干渉防止機能が搭載された作業機械が従来より知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、作業装置の動作特性に影響を与える作動油温を検出し、検出した作動油温に応じて干渉防止制御の開始時における作業装置の位置を補正した上で、干渉防止制御を行う干渉防止装置が開示されている。例えば、作業機械が冬季や寒冷地などで作業を行う場合には、作動油温が低くなって作動油の流動性が低下するため、作業装置の動作が遅延する可能性があるが、この干渉防止装置によれば、作動油温に応じて干渉防止制御の補正が行われるため、作業装置と運転室との干渉を精度良く回避することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-256403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の干渉防止装置のように、作業機械を駆動するためのメインの油圧回路上で検出された作動油温に基づいて干渉防止制御の補正が行われると、メインの油圧回路とは独立したパイロット油圧回路を流れる作動油の温度(パイロット油温)が考慮されていないため、実際の作業装置の動作との間にずれが生じ、作業性が低下してしまう可能性がある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、油圧回路を流れる作動油の温度を均一にして、作業装置の自動制御の動作精度を向上させることが可能な作業機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明は、機体と、前記機体に取り付けられた作業装置と、前記作業装置を駆動する油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータの駆動を制御する方向制御弁と、作動油を貯留する作動油タンクと、前記作動油タンクから前記作動油を吸い込んで前記方向制御弁にパイロット圧油を供給するパイロットポンプと、前記作動油タンクの一側部に接続され、前記パイロット圧油を前記作動油タンクに戻す戻り管路である第1戻り管路と、を備えた作業機械において、前記方向制御弁に供給される前記パイロット圧油の温度を検出するパイロット油温センサと、前記作動油タンクに貯留された前記作動油の温度を検出するタンク油温センサと、前記第1戻り管路とは異なる前記戻り管路であって、前記作動油タンクの前記一側部に前記第1戻り管路から高さ方向に所定の距離離れて接続された第2戻り管路と、前記方向制御弁と前記作動油タンクとの間に設けられ、前記パイロット圧油を前記第1戻り管路に導く第1切換位置と前記パイロット圧油を前記第2戻り管路に導く第2切換位置との間で切り換わる電磁切換弁と、前記電磁切換弁を制御するコントローラと、を有し、前記コントローラは、前記パイロット油温センサで検出された油温と、前記タンク油温センサで検出された油温と、に基づき、前記電磁切換弁の切換位置を前記第1切換位置または前記第2切換位置へ切り換える切換指令信号を出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、油圧回路を流れる作動油の温度を均一にして、作業装置の自動制御の動作精度を向上させることができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る油圧ショベルの一構成例を示す外観側面図である。
作動油タンクに係るシステム構成の一例を示す図であって、電磁切換弁が第1切換位置に切り換わっている場合を示す。
作動油タンクを上側から見た模式図であって、第2戻り管路の作動油タンクに対する接続の様子を示している。
コントローラが有する機能を示す機能ブロック図である。
コントローラで実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下では、本発明の実施形態に係る作業機械の一態様として、クローラ式の油圧ショベルを例に挙げて説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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