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公開番号
2025040786
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-25
出願番号
2023147810
出願日
2023-09-12
発明の名称
捨石マウンド均し装置及び捨石マウンド均し方法
出願人
若築建設株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E02D
15/10 20060101AFI20250317BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】基礎捨石マウンドにおいて均し用重錘の下端面より広い面積の平面の均し作業を簡易かつ精度良く行うことができる捨石マウンド均し装置を提供する。
【解決手段】捨石マウンド均し装置1は、長手状の本体41と、本体41の下端に設けられ本体41の断面積より大きい多角形状の底板42とを有する櫓型重錘4と、櫓型重錘4の本体41が長手方向に摺動可能に篏合される複数のガイド溝64A~64Eを有し、複数のガイド溝64A~64Eは本体41の摺動方向と直交する一方向に並列配置される、ガイド部材6と、ガイド部材6のガイド溝64A~64Eの傾斜角度を調整するジャッキ7と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
水中の基礎捨石マウンドの平面を均すための捨石マウンド均し装置であって、
長手状の本体と、前記本体の下端に設けられ前記本体の断面積より大きい多角形状の底板とを有する櫓型重錘と、
前記櫓型重錘の前記本体が長手方向に摺動可能に篏合される複数のガイド溝を有し、前記複数のガイド溝は前記本体の摺動方向と交差する一方向に並列配置される、ガイド部材と、
ガイド部材のガイド溝の傾斜角度を調整する傾き調整部と、
を備え、
前記ガイド溝に篏合された状態の前記櫓型重錘の前記底板が均し対象の前記平面と対向配置するよう前記傾き調整部により前記傾斜角度を調整した状態を保持して、前記櫓型重錘を前記複数のガイド溝の少なくとも一部を用いて前記摺動方向に沿って自由落下させて前記底板によって前記平面を均す、
捨石マウンド均し装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記櫓型重錘が二点支持される、
請求項1に記載の捨石マウンド均し装置。
【請求項3】
二点支持のうち一方の支持部が前記本体の長手方向に沿って複数個設けられる、
請求項2に記載の捨石マウンド均し装置。
【請求項4】
前記底板は、前記複数のガイド溝のうち隣接する2つのガイド溝に前記本体をそれぞれ篏合したときに該底板の外形の一部が重畳する形状で形成される、
請求項1に記載の捨石マウンド均し装置。
【請求項5】
前記底板が矩形状であり、前記矩形状の一対の対辺が前記複数のガイド溝の並列方向に対向するよう配置される、
請求項4に記載の捨石マウンド均し装置。
【請求項6】
前記櫓型重錘を吊り下げるクレーンが起重機船に設置され、前記ガイド部材が前記起重機船に連結される浮体に設置される、
請求項1に記載の捨石マウンド均し装置。
【請求項7】
前記起重機船に対する前記複数のガイド溝の並列方向を調整できる並列方向調整部を備える、
請求項6に記載の捨石マウンド均し装置。
【請求項8】
前記平面が前記基礎捨石マウンドの法面である、
請求項1に記載の捨石マウンド均し装置。
【請求項9】
前記ガイド部材は、前記ガイド溝に篏合された前記櫓型重錘の落下方向が前記ガイド溝の延在方向から上下方向にずれることを規制する勾配保持部材を有する、
請求項1に記載の捨石マウンド均し装置。
【請求項10】
長手状の本体と、前記本体の下端に設けられ前記本体の断面積より大きい多角形状の底板とを有する櫓型重錘と、
前記櫓型重錘の前記本体が長手方向に摺動可能に篏合される複数のガイド溝を有し、前記複数のガイド溝は前記本体の摺動方向と交差する一方向に並列配置される、ガイド部材と、
ガイド部材のガイド溝の傾斜角度を調整する傾き調整部と、
を備える捨石マウンド均し装置を用いる、水中の基礎捨石マウンドの平面を均すための捨石マウンド均し方法であって、
前記ガイド溝に篏合された状態の前記櫓型重錘の前記底板が均し対象の前記平面と対向配置するよう前記傾き調整部により前記ガイド部材の前記傾斜角度を調整する調整ステップと、
前記調整ステップに調整した前記傾斜角度を保持した状態で、前記櫓型重錘を前記複数のガイド溝のうち一のガイド溝に設置し、前記摺動方向に沿って自由落下させて前記底板によって前記平面を均す第1均しステップと、
前記第1均しステップの後に、前記調整ステップに調整した前記傾斜角度を保持した状態で、前記櫓型重錘を前記複数のガイド溝のうち前記一のガイド溝とは別の他のガイド溝に設置し、前記摺動方向に沿って自由落下させて前記底板によって前記平面を均す第2均しステップと、
を含み、
前記第2均しステップは、前記他のガイド溝が複数ある場合に前記他のガイド溝の少なくとも一部を用いて繰り返す、
捨石マウンド均し方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、捨石マウンド均し装置及び捨石マウンド均し方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
水中の基礎捨石マウンドの天端面や法面を均すために使用されている既存の技術として、均し用重錘がある。この技術では、天端面を均す際には、下端面が平面状の均し用重錘を起重機船により基礎捨石マウンドの天端面上に落下させることによって均しを行う。また、法面を均す際には、重錘本体下端に法面均し用部材を取り付けて使用する。法面均し用部材は、部材の底面を、形成する法面の傾斜角に応じた傾斜面とし、部材の上面のボルトで重錘本体に固定されている。このように重錘本体に法面均し用部材を取り付けた重錘を、起重機船により捨石マウンド上に落下させることによって法面均しを行う(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-161674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載される従来の重錘で基礎捨石マウンドを均す手法の場合、均し用重錘は起重機船に設置されるクレーンに吊り下げられて、クレーン操作によって捨石マウンドへ落下される。この場合、クレーンは起重機船の甲板上に旋回可能に設置される旋回体に対して基端側が上下方向に回動可能に設置される。
【0005】
ここで、重錘の下端面の面積より広い範囲の均し作業を行いたい場合、重錘の落下位置を所定方向に段階的にずらすのが望ましい。しかしながら、旋回体の旋回やクレーンの上下動ではこのような落下位置の調整を精度良く行うのが難しい。また、基礎捨石マウンドに対する起重機船の相対位置を変更して重錘の落下位置を調整する手法も考えられるが、作業が煩雑となる。
【0006】
本開示は、基礎捨石マウンドにおいて均し用重錘の下端面より広い面積の平面の均し作業を簡易かつ精度良く行うことができる捨石マウンド均し装置及び捨石マウンド均し方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態の一観点に係る捨石マウンド均し装置は、水中の基礎捨石マウンドの平面を均すための捨石マウンド均し装置であって、長手状の本体と、前記本体の下端に設けられ前記本体の断面積より大きい多角形状の底板とを有する櫓型重錘と、前記櫓型重錘の前記本体が長手方向に摺動可能に篏合される複数のガイド溝を有し、前記複数のガイド溝は前記本体の摺動方向と交差する一方向に並列配置される、ガイド部材と、ガイド部材のガイド溝の傾斜角度を調整する傾き調整部と、を備え、前記ガイド溝に篏合された状態の前記櫓型重錘の前記底板が均し対象の前記平面と対向配置するよう前記傾き調整部により前記傾斜角度を調整した状態を保持して、前記櫓型重錘を前記複数のガイド溝の少なくとも一部を用いて前記摺動方向に沿って自由落下させて前記底板によって前記平面を均す。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、基礎捨石マウンドにおいて均し用重錘の下端面より広い面積の平面の均し作業を簡易かつ精度良く行うことができる捨石マウンド均し装置及び捨石マウンド均し方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係る捨石マウンド均し装置の全体構成の一例を示す図
図1に示す捨石マウンド均し装置の平面図
図1、図2中の櫓型重錘の三面図
櫓型重錘の二点支持のパターンを示す図
図1中のガイド部材の下端面と天端面とを示す図
捨石マウンド均し方法の第1段階を説明するための側面図
クレーンの旋回による各ガイド溝に対応する櫓型重錘の配置例を示す平面図
捨石マウンド均し方法の第2段階を説明するための平面図
捨石マウンド均し方法の第2段階を説明するための側面図
捨石マウンド均し方法の第3段階を説明するための側面図
捨石マウンド均し方法の第4段階を説明するための平面図
本実施形態における法面均し結果の一例を示す模式図
比較例に係る従来の捨石マウンド均し装置の一例を示す図
比較例による法面均し結果の一例を示す模式図
本実施形態の天端面の均し作業への適用例を示す図
ガイド部材の変形例を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)
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