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公開番号2025039164
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-21
出願番号2023146046
出願日2023-09-08
発明の名称建設機械
出願人日立建機株式会社
代理人弁理士法人広和特許事務所
主分類E02F 9/00 20060101AFI20250313BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】 オイルセンサによって作動油の性状を正確に検出できるようにして、油圧アクチュエータや油圧ポンプの耐久性や信頼性を向上する。
【解決手段】 油圧ショベル1には、作動油タンク7と作業装置5の油圧シリンダ5A等との間で作動油を流通させる供給配管13、戻り配管14とは別に、第1油圧ポンプ10から排出される作動油を作動油タンク7に戻す第1ドレン配管15が設けられている。また、第1ドレン配管15は、第1油圧ポンプ10を作動油流れの上流とし、上方に凸となるように立ち上がった上流側立上がり管部15Cと、上流側立上がり管部15Cよりも作動油流れの下流に設けられて上流側立上がり管部15Cよりも低い位置に配置された低位置管部15Dと、を備えている。この上で、作動油の性状を検出するオイルセンサ20は、低位置管部15Dに取り付けられている。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
自走可能な下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、前記上部旋回体の前部に回動可能に設けられた作業装置と、を備え、
前記上部旋回体は、
前記下部走行体上に旋回可能に支持された旋回フレームと、
前記旋回フレーム上に設けられ、作動油を貯える作動油タンクと、
前記旋回フレーム上に設けられた原動機と、
前記原動機によって駆動されることにより、前記下部走行体を走行させる油圧アクチュエータ、前記上部旋回体を旋回させる油圧アクチュエータ、前記作業装置を回動させる油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧ポンプと、
作動油の性状を検出するオイルセンサと、
を備えてなる建設機械において、
前記作動油タンクと前記油圧アクチュエータとの間で作動油を流通させる供給配管、戻り配管とは別に、前記油圧ポンプから排出される作動油を前記作動油タンクに戻すドレン配管が設けられ、
前記ドレン配管は、前記油圧ポンプを作動油流れの上流とし、上方に凸となるように立ち上がった立上がり管部と、前記立上がり管部よりも作動油流れの下流に設けられて前記立上がり管部よりも低い位置に配置された低位置管部と、を備え、
前記オイルセンサは、前記低位置管部に取り付けられていることを特徴とする建設機械。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
請求項1に記載の建設機械において、
前記低位置管部は、作動油流れの下流に向かって高くなる直管部を有し、
前記オイルセンサは、前記低位置管部の前記直管部に取り付けられていることを特徴とする建設機械。
【請求項3】
請求項1に記載の建設機械において、
前記油圧ポンプは、第1油圧ポンプと第2油圧ポンプとを含み、
前記原動機は、前記第1油圧ポンプが取り付けられた第1原動機と前記第2油圧ポンプが取り付けられた第2原動機とを含み、
前記ドレン配管は、前記第1油圧ポンプに接続され、前記立上がり管部、前記低位置管部を含むと共に前記オイルセンサが取付けられた第1ドレン配管と、前記第2油圧ポンプに接続された第2ドレン配管と、を含み、
前記第1ドレン配管と前記第2ドレン配管は、前記第1ドレン配管の前記低位置管部よりも作動油流れの下流に設けられ、前記第1ドレン配管と前記第2ドレン配管とに共通の立上がり管部を有し、
前記第2ドレン配管は、前記第1ドレン配管の前記低位置管部が前記共通の立上がり管部に接続された位置よりも高い位置で、前記共通の立上がり管部に接続されていることを特徴とする建設機械。
【請求項4】
請求項1に記載の建設機械において、
前記油圧ポンプには、当該油圧ポンプ内で発生した空気を排出するための排気配管の第1端が接続されており、
前記排気配管の第2端は、前記立上がり管部に接続されていることを特徴とする建設機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば作動油タンクと油圧アクチュエータとの間で作動油を流通させる構成を備えた油圧ショベル等の建設機械に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、建設機械としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、上部旋回体の前部に回動可能に設けられた作業装置と、を備えている。また、油圧ショベルは、下部走行体を走行させる油圧アクチュエータ、上部旋回体を旋回させる油圧アクチュエータ、作業装置を回動させる油圧アクチュエータを備えている。
【0003】
上部旋回体は、下部走行体上に旋回可能に支持された旋回フレームと、旋回フレーム上に設けられ、作動油を貯える作動油タンクと、旋回フレーム上に設けられたエンジン等の原動機と、原動機によって駆動されることにより、各油圧アクチュエータに加圧された作動油(圧油)を供給する油圧ポンプと、を備えている。この上で、上部旋回体には、作動油タンク内の作動油を油圧アクチュエータに供給するために作動油タンクと油圧ポンプと各油圧アクチュエータとの間を接続した供給配管と、オイルクーラを介して油圧アクチュエータから排出された作動油を作動油タンク内に戻す戻り配管と、が設けられている。
【0004】
また、油圧ショベルには、稼働状態を把握するために、エンジンの排気温度、排気圧力、潤滑油の温度、作動油の温度、圧力等を含む稼働データを検出する稼働センサが設けられている(特許文献1)。
【0005】
さらに、他の油圧ショベルには、戻り配管のうち、油圧アクチュエータの下流に存在するオイルクーラと作動油タンクとの間に、作動油の性状を検出するためのオイルセンサを備えたものがある(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2000-259729号公報
特開2020-133320号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献2のように、オイルセンサによって作動油の性状、例えば、作動油の劣化や異物の混入を把握することにより、各油圧アクチュエータや油圧ポンプの性能の低下を抑制することができる。しかし、作動油の性状を正確に検出するためには、作動油の流れが安定し、平常的に検出することができる位置にオイルセンサを設置する必要がある。
【0008】
これに対し、特許文献2は、戻り配管にオイルセンサを設置している。この戻り配管は、油圧アクチュエータから作動油が排出されたときに多くの作動油が流れる配管で、作動油の流れが安定しない。このために、特許文献2では、作動油の性状を正確に検出することができない虞があるという問題がある。
【0009】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、オイルセンサによって作動油の性状を正確に検出することができ、油圧アクチュエータや油圧ポンプの耐久性や信頼性を向上できるようにした建設機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、自走可能な下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、前記上部旋回体の前部に回動可能に設けられた作業装置と、を備え、前記上部旋回体は、前記下部走行体上に旋回可能に支持された旋回フレームと、前記旋回フレーム上に設けられ、作動油を貯える作動油タンクと、前記旋回フレーム上に設けられた原動機と、前記原動機によって駆動されることにより、前記下部走行体を走行させる油圧アクチュエータ、前記上部旋回体を旋回させる油圧アクチュエータ、前記作業装置を回動させる油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧ポンプと、作動油の性状を検出するオイルセンサと、を備えてなる建設機械において、前記作動油タンクと前記油圧アクチュエータとの間で作動油を流通させる供給配管、戻り配管とは別に、前記油圧ポンプから排出される作動油を前記作動油タンクに戻すドレン配管が設けられ、前記ドレン配管は、前記油圧ポンプを作動油流れの上流とし、上方に凸となるように立ち上がった立上がり管部と、前記立上がり管部よりも作動油流れの下流に設けられて前記立上がり管部よりも低い位置に配置された低位置管部と、を備え、前記オイルセンサは、前記低位置管部に取り付けられている。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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