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公開番号
2025042790
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-28
出願番号
2023149929
出願日
2023-09-15
発明の名称
水門開閉装置
出願人
株式会社IHIインフラ建設
代理人
弁理士法人アテンダ国際特許事務所
主分類
E02B
7/36 20060101AFI20250321BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】手動式水門の電動化による手動時からの労力軽減と遠隔操作を可能にするとともに、既設の水門への設置作業を容易に行いうる水門開閉装置を提供する。
【解決手段】第1のプーリ20の係合孔22に水門2のナット部材6が係合するように装置本体10を水門2のフレーム5に上方から載置するとともに、第1及び第2の固定部材70,80によって装置本体10をフレーム5に固定することにより、装置本体10が水門2に設置されるように構成したので、既設の水門2に容易に設置でき、手動式の水門2を電動化できる。装置本体10には、複数のガイドローラ30によって回転自在に支持された第1のプーリ20と、駆動ユニット60に設けられた第2のプーリ50と、第1及び第2のプーリ20,50に巻き掛けられたベルト40が予め取り付けられているので、各プーリ20,50及びベルト40の取付作業や調整作業を設置現場で行う必要がない。
【選択図】図15
特許請求の範囲
【請求項1】
扉体に取り付けられたネジ軸を支持する門型のフレームを備えた水門に設置され、ネジ軸に螺合するナット部材を回動することにより扉体を昇降させる水門開閉装置において、
前記水門のフレームに設置される装置本体と、
前記ナット部材に係合可能な係合孔を有し、ナット部材とともに回転可能な第1のプーリと、
互いに第1のプーリの周方向に間隔をおいて配置され、第1のプーリの外周面側に径方向から当接することにより第1のプーリを装置本体に回転自在に支持する複数のガイドローラと、
第1のプーリにベルトを介して回転力を付与する第2のプーリと、
第2のプーリを駆動する駆動部と、
装置本体をフレームに固定する固定部材とを備え、
第1のプーリの係合孔に水門のナット部材が係合するように装置本体を水門のフレームに上方から載置するとともに、固定部材によって装置本体をフレームに固定することにより、装置本体が水門に設置されるように構成した
ことを特徴とする水門開閉装置。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記各ガイドローラは、第1のプーリの外周面に設けられた環状の凹部に回動自在に係合するように形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の水門開閉装置。
【請求項3】
前記固定部材は、フレームに上方から係止する第1の固定部材と、フレームに下方から係止する第2の固定部材とからなる
ことを特徴とする請求項1記載の水門開閉装置。
【請求項4】
前記第1の固定部材は、フレームに対する高さ方向の位置を調整可能に形成されている
ことを特徴とする請求項3記載の水門開閉装置。
【請求項5】
前記第2の固定部材は、フレームに対する幅方向の位置を調整可能に形成されている
ことを特徴とする請求項3記載の水門開閉装置。
【請求項6】
手動用のハンドルを取り付けるためのハンドル取付部材を備え、
ハンドル取付部材は、第1のプーリの係合孔にナット部材の上方から係合可能に形成されるとともに、ネジ軸を挿通可能に形成され、外周面に手動用のハンドルが係合可能な係合部が設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の水門開閉装置。
【請求項7】
前記ハンドル取付部材は径方向半分に分離可能に形成されている
ことを特徴とする請求項6記載の水門開閉装置。
【請求項8】
前記各ガイドローラの少なくとも一つが装置本体側に球面座金を介して取り付けられている
ことを特徴とする請求項1記載の水門開閉装置。
【請求項9】
前記各ガイドローラは第1のプーリの径方向に位置を調整可能に設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の水門開閉装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば用水路等に設置された小型の水門を開閉する水門開閉装置に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、用水路等に設置される小型の水門は、扉体に取り付けられたネジ軸を支持する門型のフレームを備え、ネジ軸に螺合するナット部材をハンドルによって回動することにより扉体を昇降させるように構成されている。しかしながら、このような手動の水門を開閉する際は、人手によってハンドルを回動しなければならず、開閉作業に多大な労力を要していた。また、手動の水門では、緊急時の開閉作業に遅れが出て内外水調整への支障が生じ、防災や減災への対応が不十分になるおそれもある。更に、緊急時に人が用水路等に近づいて手動のハンドルで開閉作業をすることは、増水等による水難事故を未然に防止する上で好ましくない。
【0003】
また、既設の手動式水門を自動で開閉するようにしたものとして、水門のナット部材にプーリを取り付け、プーリをモータによってベルトを介して駆動することにより、ナット部材を回動して扉体を昇降させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-17638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の水門駆動装置では、既設の水門のナット部材に専用のスリーブを装着し、スリーブにプーリを直接取り付けるようにしているため、スリーブ側のプーリとモータ側のプーリとをベルトを介して接続する作業を現場で行わなければならず、現場での設置作業が煩雑になるという問題点があった。特に、各プーリ間のベルトの張力を適正にするためにプーリの位置を調整する作業も必要となり、現場での設置作業がより煩雑になるという問題点があった。
【0006】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、手動式水門の電動化による手動時からの労力軽減と遠隔操作を可能にするとともに、既設の水門への設置作業を容易に行うことのできる水門開閉装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は前記目的を達成するために、扉体に取り付けられたネジ軸を支持する門型のフレームを備えた水門に設置され、ネジ軸に螺合するナット部材を回動することにより扉体を昇降させる水門開閉装置において、前記水門のフレームに設置される装置本体と、前記ナット部材に係合可能な係合孔を有し、ナット部材とともに回転可能な第1のプーリと、互いに第1のプーリの周方向に間隔をおいて配置され、第1のプーリの外周面側に径方向から当接することにより第1のプーリを装置本体に回転自在に支持する複数のガイドローラと、第1のプーリにベルトを介して回転力を付与する第2のプーリと、第2のプーリを駆動する駆動部と、装置本体をフレームに固定する固定部材とを備え、第1のプーリの係合孔に水門のナット部材が係合するように装置本体を水門のフレームに上方から載置するとともに、固定部材によって装置本体をフレームに固定することにより、装置本体が水門に設置されるように構成している。
【0008】
これにより、第1のプーリの係合孔に水門のナット部材が係合するように装置本体を水門のフレームに上方から載置するとともに、固定部材によって装置本体をフレームに固定することにより、装置本体が水門に設置されることから、既設の水門に容易に設置することが可能となる。この場合、装置本体には、複数のガイドローラによって回転自在に支持された第1のプーリと、駆動部によって回転する第2のプーリと、第1及び第2のプーリに巻き掛けられたベルトが予め取り付けられていることから、各プーリ及びベルトの取付作業や調整作業を設置現場で行う必要がない。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、既設の水門に容易に設置することができるので、手動式の水門を電動化することができ、水門の開閉に要していた人的労力が不要になるとともに、例えば水害時や緊急時等に水門を遠隔操作により電動で開閉するようにすれば、防災及び減災対策に極めて有利である。この場合、各プーリ及びベルトの取付作業や調整作業を設置現場で行う必要がないので、設置作業を極めて容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態を示す水門開閉装置の側面図
A-A線矢視方向断面図
水門開閉装置の要部平面図
第1のプーリ及びガイドローラの正面図
第1のプーリ及びガイドローラの分解正面図
第1のプーリ及びガイドローラの平面図
水門開閉装置の要部分解斜視図
水門開閉装置の要部分解斜視図
水門開閉装置の要部分解斜視図
水門開閉装置の要部分解斜視図
水門開閉装置の要部分解斜視図
水門の正面図
水門開閉装置の設置工程を示す水門の正面図
水門開閉装置の設置状態を示す水門の正面図
水門開閉装置の設置工程を示す要部側面図
水門開閉装置の設置工程を示す分解側面図
ガイドローラの変形例を示す一部断面正面図
球面座金の配置を示す水門開閉装置の要部平面図
ガイドローラの他の変形例を示す水門開閉装置の要部分解斜視図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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