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公開番号
2025038473
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-19
出願番号
2023145107
出願日
2023-09-07
発明の名称
埋込金物の設置方法
出願人
株式会社竹中工務店
,
株式会社京都スペーサー
代理人
個人
主分類
E02D
27/44 20060101AFI20250312BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】複数の埋込金物が床天端の所定位置に適切に設置された床スラブの構築に要する期間の短縮を図れるようにする。
【解決手段】先組ヤードにて埋込金物10のそれぞれを支持フレーム20の所定位置に一定高さで吊り下げ支持する埋込金物吊り下げ工程と、複数の脚部材30を被支持部20Aの配置に応じた床鉄筋S1の所定位置に取り付ける脚部材取り付け工程と、脚部材取り付け工程後の脚部材30のそれぞれにおける被支持部20Aに対する支持高さ位置が、予め設定された被支持部20Aの高さ位置と一致するように、脚部材30のそれぞれを高さ調整する支持高さ調整工程と、埋込金物吊り下げ工程後の支持フレーム20を揚重して、被支持部20Aのそれぞれを支持高さ調整工程後の脚部材30に支持させて、埋込金物10のそれぞれを床天端Saの所定位置に配置する埋込金物配置工程とが含まれている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の埋込金物を床スラブの床天端に設置する埋込金物の設置方法であって、
前記埋込金物のそれぞれを所定位置に一定高さで吊り下げ支持する支持フレームと、
前記床スラブに埋設される床鉄筋に取り付けられるとともに、前記支持フレームに備えられた複数の被支持部を前記床鉄筋に対して高さ調整可能に支持する複数の脚部材とを有し、
先組ヤードにて前記埋込金物のそれぞれを前記支持フレームの所定位置に一定高さで吊り下げ支持する埋込金物吊り下げ工程と、
前記脚部材のそれぞれを、前記被支持部の配置に応じた前記床鉄筋の所定位置に取り付ける脚部材取り付け工程と、
前記脚部材取り付け工程後の前記脚部材のそれぞれにおける前記被支持部に対する支持高さ位置が、予め設定された前記床スラブの床面高さと床勾配とから求めた前記被支持部の高さ位置と一致するように、前記脚部材のそれぞれを高さ調整する支持高さ調整工程と、
前記埋込金物吊り下げ工程後の前記支持フレームを揚重して、前記被支持部のそれぞれを前記支持高さ調整工程後の前記脚部材に支持させて、前記埋込金物のそれぞれを前記床天端の所定位置に配置する埋込金物配置工程とが含まれている埋込金物の設置方法。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
前記脚部材は、前記床鉄筋に取り付けられる下側部材と、前記被支持部を支持する上側部材と、前記下側部材に対する前記上側部材の上下方向へのねじ込み操作で前記上側部材による前記被支持部の支持高さ位置を調整する支持高さ調整手段とを有している請求項1に記載の埋込金物の設置方法。
【請求項3】
前記脚部材は、前記下側部材が前記床鉄筋に取り付けられた状態での当該床鉄筋と直交又は略直交する横方向への前記上側部材の位置調整を可能にする位置調整手段を有している請求項2に記載の埋込金物の設置方法。
【請求項4】
前記埋込金物のそれぞれは、それらを個別に吊り下げ支持する吊り下げ金具を介して、前記支持フレームから下方に一定間隔を置いた所定の高さ位置に吊り下げ支持されている請求項1又は2に記載の埋込金物の設置方法。
【請求項5】
前記埋込金物は、前記吊り下げ金具とのボルト接合を可能にする雌ネジ側接合部を有して、前記吊り下げ金具に着脱可能にボルト接合され、
前記雌ネジ側接合部には、ボルトの床コンクリートとの定着を防止する定着防止手段が含まれている請求項4に記載の埋込金物の設置方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の埋込金物を床スラブの床天端に設置する埋込金物の設置方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
本発明の背景技術としては、例えば、床スラブの床面上に載置される架台や、架台に横架される一対の水平部材から垂下する複数のパッカー支持シャフトなどを備えるパッカープレート設置装置を使用して、大型発電機やタービンなどの据付基準面となる複数のパッカープレート(埋込金物の一例)を床スラブの床面上の適宜位置に同時に設置する技術がある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特公平03-008440号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、パッカープレート設置装置の架台が床スラブの床面上に載置されるものであることから、複数のパッカープレートを床スラブの床面上の適宜位置に設置する以前に床スラブが構築されている必要がある。そして、このように床スラブが先に構築されていると、各パッカープレートを床スラブの床面上の適宜位置に設置するためには、適宜位置に配置された各パッカープレートを個別に囲むように堰板を設置して、それらの堰板内にグラウトを充填して硬化させる必要がある。
【0005】
つまり、特許文献1に記載の技術では、パッカープレート設置装置を使用するにあたって、床スラブの床面を構築するための作業工程や養生期間を要する上に、パッカープレート設置装置を使用して複数のパッカープレートを床スラブの床面上の適宜位置に配置した後、それらのパッカープレートを個別にグラウトで固定する作業工程や養生期間を要することから、パッカープレートの設置作業を合理的に能率良く行う上において改善の余地がある。
【0006】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、複数の埋込金物を、床スラブにおける床天端の所定位置に合理的に能率良く設置できるようにして、複数の埋込金物が床天端の所定位置に適切に設置された床スラブの構築に要する期間の短縮を図れるようにする点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1特徴構成は、複数の埋込金物を床スラブの床天端に設置する埋込金物の設置方法であって、
前記埋込金物のそれぞれを所定位置に一定高さで吊り下げ支持する支持フレームと、
前記床スラブに埋設される床鉄筋に取り付けられるとともに、前記支持フレームに備えられた複数の被支持部を前記床鉄筋に対して高さ調整可能に支持する複数の脚部材とを有し、
先組ヤードにて前記埋込金物のそれぞれを前記支持フレームの所定位置に一定高さで吊り下げ支持する埋込金物吊り下げ工程と、
前記脚部材のそれぞれを、前記被支持部の配置に応じた前記床鉄筋の所定位置に取り付ける脚部材取り付け工程と、
前記脚部材取り付け工程後の前記脚部材のそれぞれにおける前記被支持部に対する支持高さ位置が、予め設定された前記床スラブの床面高さと床勾配とから求めた前記被支持部の高さ位置と一致するように、前記脚部材のそれぞれを高さ調整する支持高さ調整工程と、
前記埋込金物吊り下げ工程後の前記支持フレームを揚重して、前記被支持部のそれぞれを前記支持高さ調整工程後の前記脚部材に支持させて、前記埋込金物のそれぞれを前記床天端の所定位置に配置する埋込金物配置工程とが含まれている点にある。
【0008】
本構成によると、前述した埋込金物吊り下げ工程と脚部材取り付け工程及び支持高さ調整工程とを先組ヤードと設置現場とで並行して行えることにより、埋込金物の設置作業を能率良く行うことができる。
【0009】
そして、脚部材取り付け工程と支持高さ調整工程とを行った後に前述した埋込金物配置工程を行うことにより、複数の埋込金物が所定位置に吊り下げ支持された支持フレームの各被支持部を、予め設定された床スラブの床面高さと床勾配とから求めた各被支持部の高さ位置に位置させることができる。これにより、床コンクリートを打設する前の段階において、支持フレームに吊り下げ支持された複数の埋込金物を、床鉄筋から浮いた状態になる床天端の各所定位置に、各埋込金物の表面高さと傾斜角度とを予め設定された床スラブの床面高さと床勾配とに合わせた状態で一挙に配置することができる。
【0010】
つまり、床コンクリートの養生期間が不要な床コンクリートの打設前において、複数の埋込金物のそれぞれを、床スラブにおける床天端の各所定位置に適正な表面高さや傾斜角度で合理的に能率良く配置することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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