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公開番号
2025039464
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-21
出願番号
2023146577
出願日
2023-09-09
発明の名称
ソイルセメントの製造方法
出願人
株式会社インバックス
代理人
個人
,
個人
主分類
E02D
3/12 20060101AFI20250313BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】本発明は、変形追従性が高く、かつ再掘削が容易であり、また、用途や利活用先を拡大できるソイルセメントの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、下記(A)~(D)工程を少なくとも含む、ソイルセメントの製造方法である。
(A)土砂に、少なくとも固化材を、ソイルセメント1m
3
当たり50~400kg添加して混合し混合物を作製する、混合物の作製工程
(B)前記混合物が解砕可能である期間、該混合物を仮置きして養生する、混合物の仮置き養生工程
(C)前記仮置き養生を終えた混合物を、粒径が200mm以下に解砕して解砕物を得る、混合物の解砕工程
(D)前記解砕物を転圧してソイルセメントを得る、解砕物の転圧工程
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
下記(A)~(D)工程を少なくとも含む、ソイルセメントの製造方法。
(A)土砂に、少なくとも固化材を、ソイルセメント1m
3
当たり50~400kg添加して混合し混合物を作製する、混合物の作製工程
(B)前記混合物が解砕可能である期間、該混合物を仮置きして養生する、混合物の仮置き養生工程
(C)前記仮置き養生を終えた混合物を、粒径が200mm以下に解砕して解砕物を得る、混合物の解砕工程
(D)前記解砕物を転圧してソイルセメントを得る、解砕物の転圧工程
続きを表示(約 210 文字)
【請求項2】
前記(B)工程において、仮置き養生の期間が3~365日の範囲内である、請求項1に記載のソイルセメントの製造方法。
【請求項3】
前記(C)工程において、解砕物を使用するまで保管する、請求項1または2に記載のソイルセメントの製造方法。
【請求項4】
前記(D)工程において、転圧したソイルセメントをさらに養生する、請求項1または2に記載のソイルセメントの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、変形追従性が高く、かつ再掘削が容易であり、また、用途や利活用先を拡大できるソイルセメントを製造する方法である。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ソイルセメントとは、広義には、土砂に固化材および水等を混合した混合物(フレッシュ状態)、並びに、該固化材の水和により硬化した固化体を云う。
そして、昨今では環境問題への配慮から、各種建設工事に伴う発生土砂を用いたソイルセメントが多用されている。これにより発生土を建設現場と同じ場所か、または異なる建設現場で有効活用できるため、土砂の処分場所が延命し、土砂の搬出・処分・調達に要する費用と、土砂の搬出時の騒音・振動等の環境問題を抑制できる。したがって、ソイルセメントは、経済的であるとともに、前記環境問題が生じ難いという特長がある。
【0003】
従来、ソイルセメントの製造において、土砂に固化材を添加する方法は、固化材の全量を土砂に一括して添加する一括添加方法(特許文献1、特許文献2)と、固化材を二度に分けて、土砂に一次および二次添加する分割添加方法(特許文献3)がある。
しかし、前記一括添加方法は、土砂が、火山灰質粘性土、および有機質土等の固化難土や、重粘土等の高粘性土の場合、目標強度を発現するために必要な固化材量が、粗粒土や低含水比土等のその他の土砂に比べ多くなる。
【0004】
また、前記分割添加方法は、一括添加方法で用いる固化材の添加量よりも少ない添加量で、一括添加方法と同程度の強度が得られるという利点はあるが、比較的、強度が高いため、地下埋設管の埋め戻し等の再掘削が必要な工事では、再掘削が困難になる場合があり、当該用途に適さなかった。さらに、分割添加方法で製造したソイルセメントは、破壊ひずみが小さく、地震等で生じるひずみ(変形)に対する追従性が低いという欠点がある。
したがって、分割添加方法では、用途や利活用先が限定されるほか、固化材の添加量の適正化が難しいため、ソイルセメント中の固化材が過剰または不足する場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-15022号公報
特開2018-21303号公報
特許第704216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明は、変形追従性が高く、かつ再掘削が容易であり、また、用途や利活用先を拡大できるソイルセメントの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意検討した結果、下記の構成を有するソイルセメントの製造方法は、前記目的を達成できることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
[1]下記(A)~(D)工程を少なくとも含む、ソイルセメントの製造方法。
(A)土砂に、少なくとも固化材を、ソイルセメント1m
3
当たり50~400kg添加して混合し混合物を作製する、混合物の作製工程
(B)前記混合物が解砕可能である期間、該混合物を仮置きして養生する、混合物の仮置き養生工程
(C)前記仮置き養生を終えた混合物を、粒径が200mm以下に解砕して解砕物を得る、混合物の解砕工程
(D)前記解砕物を転圧してソイルセメントを得る、解砕物の転圧工程
[2]前記(B)工程において、仮置き養生の期間が3~365日の範囲内である、前記[1]に記載のソイルセメントの製造方法。
[3]前記(C)工程において、解砕物を使用するまで保管する、前記[1]または[2]に記載のソイルセメントの製造方法。
[4]前記(D)工程において、転圧したソイルセメントをさらに養生する、前記[1]または[2]に記載のソイルセメントの製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明により製造したソイルセメントは、変形に対する追従性が高く、かつ再掘削できる強度である。
また、前記(A)工程で作製した混合物を、一定期間、仮置き養生するため、および(C)工程で解砕した解砕物を使用するまで保管するため、使用期間を長く確保できるから、ソイルセメントの用途や利活用先を拡大できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
(C)工程で仮置き養生を終えた混合物の状態を示す写真であって、左の写真は強度が高くて解砕できない状態を示し、中央の写真は解砕が容易で解砕した状態を示し、右の写真は泥濘化して解砕できない状態を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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