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公開番号
2025037131
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-17
出願番号
2023143910
出願日
2023-09-05
発明の名称
自動弁に用いるフロート体
出願人
株式会社テイエルブイ
代理人
主分類
F16K
33/00 20060101AFI20250310BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】重量化を可能な限り回避しつつ、耐久性に優れた自動弁に用いるフロート体の提供。
【解決手段】
レバーフロート式ドレントラップ1内に配置されているフロート5は、弁室15内に流入するドレンの水位に従って浮上又は下降し、レバー31等の連結機構を介して弁開口43を開閉する。フロート5の球本体50は、2つの半球体51、52から構成されており、半球体51、52の接続ラインL5を全周にわたって覆うようにメッシュシート53が溶接で取り付けられている。これによって半球体51、52の接続部分が補強される。メッシュシート53は六角形の網穴を有するハニカムシートであるため、強度性に優れかつ軽量である。また金属3Dプリンターを用いて、外周面にメッシュ状の凹凸のあるフロートを造形することもできる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
弁室部に流入する排出対象流体を、弁口部を通じて外部に排出する自動弁に用いられるフロート体であって、
内部に空間を備えた球形状を有する球本体部であって、前記弁室部に流入した前記排出対象流体の滞留量に従って浮動して、前記弁口部を開閉させる球本体部、
前記球本体部の外周面及び内周面のいずれか一方又は双方の、全部又は一部に形成されているメッシュ部であって、前記球本体部の外周面又は内周面から突出する網穴凸部と、前記球本体部の外周面又は内周面に向けて凹む網穴凹部とを複数有するメッシュ部、
を備えたことを特徴とする自動弁に用いられるフロート体。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
請求項1に係る自動弁に用いられるフロート体において、
前記球本体部は、接続線に沿って接続される第1本体部及び第2本体部によって構成されており、
前記メッシュ部は、少なくとも当該接続線に沿って取り付けられている、
ことを特徴とする自動弁に用いられるフロート体。
【請求項3】
請求項1に係る自動弁に用いられるフロート体において、
前記球本体部に接続され、前記球本体部の前記浮動を前記弁口部の開閉動作に伝達する貫通接続部材を備えており、
前記球本体部及び前記貫通接続部は、金属三次元プリンターによって一体的に造形され、
前記球本体部及び前記貫通接続部には、内部と外部とを連通させる連通孔が形成されている、
ことを特徴とする自動弁に用いられるフロート体。
【請求項4】
請求項1に係る自動弁に用いられるフロート体において、
前記球本体部は、金属三次元プリンターによって造形され、
前記球本体部には、内部と外部とを連通させる連通孔が形成されており、
前記球本体部に固定されて、前記連通孔を塞ぐ閉塞接続部材であって、前記球本体部の前記浮動を前記弁口部の開閉動作に伝達する閉塞接続部材を備えている、
ことを特徴とする自動弁に用いられるフロート体。
【請求項5】
請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に係る自動弁に用いられるフロート体において、
前記メッシュ部の少なくとも一部の前記網穴凹部は六角形状を有している、
ことを特徴とする自動弁に用いられるフロート体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願に係る自動弁に用いるフロート体は、自動弁の弁口部を自動的に開閉するためのフロート体の技術に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
フロート体を備えた自動弁としては、たとえば後記特許文献1に開示されているフロート式スチームトラップ1がある。トラップボディ3内にはトラップ室8が形成されており、このトラップ室8には流入孔10から蒸気や復水(ドレン)が流入する。そして、トラップ室8には、浮動可能なボール型のフロート22が配置されている。
【0003】
フロート22の外周面には取付部材が固定されており、取付部材にレバー21が接続されている。レバー21には、第1弁体28及び第2弁体29が設けられた弁棒23が接続されており、フロート22の浮動は弁棒23に伝達され、フロート22の浮動に従って弁棒23が上下方向に移動する。フロート22が下降した状態にある場合、弁棒23に設けられている第1弁体28及び第2弁体29が、それぞれ第1弁座32及び第2弁座33に着座し、フロート式スチームトラップ1は閉弁する。
【0004】
トラップ室8に復水が流入した場合、フロート22は復水の水位に応じて浮上する。このフロート22の浮上によって、弁棒23が上昇して第1弁体28及び第2弁体29が第1弁座32及び第2弁座33から離座し、フロート式スチームトラップ1は開弁する。この開弁によって、復水は排出孔11から排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-242923号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、前述の特許文献1に開示されたフロート式スチームトラップにおいては、フロートの耐久性が低いという問題がある。すなわち、フロート式スチームトラップ等の自動弁に用いられるフロートは、復水の流入に確実に応動して浮上する必要があるため、剛性に加えて軽量化が求められる。このため、ステンレス等の金属材料が用いられることが多く、薄く構成されていることから耐久性が低くなりやすい。特に、復水の流速の急激な変化によって配管内に過渡的な圧力が発生するウォーターハンマー(水撃現象)が生じた場合、トラップ室8(弁室)に多量の復水が急激に流入することがある。このような場合、この復水の流入の勢いを受けて、フロートが破損する虞がある。
【0007】
またフロートは、一般に半球形状の2つのフロート片を接続して構成されており、この2つの半球形状のフロート片を溶接によって固着させている。このため、特に2つのフロート片の接続部分の耐久性が低下する虞がある。
【0008】
これらフロートの耐久性の問題に対処するために、重厚な材質を用いる方策や、2つのフロート片の接続部分の内側に金具等の接続器具を取り付ける方策などが考えられる。しかし、このような方策を採用した場合、フロート体の重量が増加して、フロート体の確実な浮上を確保することができなくなるという新たな問題を生じる。
【0009】
そこで本願に係る自動弁に用いるフロート体は、重量化を可能な限り回避しつつ、耐久性に優れた自動弁に用いるフロート体の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願に係る自動弁に用いるフロート体は、
弁室部に流入する排出対象流体を、弁口部を通じて外部に排出する自動弁に用いられるフロート体であって、
内部に空間を備えた球形状を有する球本体部であって、前記弁室部に流入した前記排出対象流体の滞留量に従って浮動して、前記弁口部を開閉させる球本体部、
前記球本体部の外周面及び内周面のいずれか一方又は双方の、全部又は一部に形成されているメッシュ部であって、前記球本体部の外周面又は内周面から突出する網穴凸部と、前記球本体部の外周面又は内周面に向けて凹む網穴凹部とを複数有するメッシュ部、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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