TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025036744
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2025002466,2020208151
出願日2025-01-07,2020-12-16
発明の名称柑橘風味アルコール飲料
出願人アサヒビール株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C12G 3/04 20190101AFI20250306BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】 チモールを含む柑橘風味アルコール飲料について、香味(おいしさ)を改善できる新規な技術を提供する。
【解決手段】 その含有量が1.0ppb以上であるチモールと、その含有量が50ppb以上10000ppb以下であるシネオールとを含有する柑橘風味アルコール飲料。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
その含有量が1.0ppb以上であるチモールと、
その含有量が50ppb以上10000ppb以下であるシネオールとを含有する柑橘風味アルコール飲料。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
柑橘果汁を含有する、請求項1に記載の柑橘風味アルコール飲料。
【請求項3】
柑橘果汁の果汁含有率が3%以下である、請求項1または2に記載の柑橘風味アルコール飲料。
【請求項4】
香酸柑橘の果汁を含有する、請求項1から3のいずれか一つに記載の柑橘風味アルコール飲料。
【請求項5】
レモン果汁を含有する、請求項1から4のいずれか一つに記載の柑橘風味アルコール飲料。
【請求項6】
チモールの含有量(A)に対するシネオールの含有量(B)の比率(B)/(A)が1.0以上200以下である、請求項1から5のいずれか一つに記載の柑橘風味アルコール飲料。
【請求項7】
アルコール含量が1v/v%以上、9v/v%以下である、請求項1から6のいずれか一つに記載の柑橘風味アルコール飲料。
【請求項8】
容器詰め飲料である、請求項1から7のいずれか一つに記載の柑橘風味アルコール飲料。
【請求項9】
クエン酸に換算した酸度が0.20mg/100ml以上である、請求項1から8のいずれか一つに記載の柑橘風味アルコール飲料。
【請求項10】
炭酸ガスを含有し、炭酸ガス圧が1.5~3.5ガスボリュームである、請求項1から9のいずれか一つに記載の柑橘風味アルコール飲料。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は柑橘風味アルコール飲料に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
飲料市場で販売されているアルコール飲料の中には、柑橘系果実の風味を有するアルコール飲料(以下、「柑橘風味アルコール飲料」ともいう)がある。
柑橘風味アルコール飲料などの柑橘風味を有する飲料においては、その製造過程において柑橘特有の風味を付与するために柑橘由来の果汁やエキスの添加、また、柑橘の風味を特徴付ける、又は強化することができる香気成分を香料等として添加することが行われている(例えば特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-37171号公報
特開2016-36319号公報
特開2017-225404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、チモールを含む柑橘風味アルコール飲料について、香味(おいしさ)を改善できる新規な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は上述の柑橘風味アルコール飲料を製造するにあたり、チモールを飲料中に含有させることを着想した。チモールはユズ、スダチ、カボスといった和柑橘類やタイム、オレガノといったハーブ等に多く含まれる香気成分であり、柑橘風味飲料にチモールを含有させることによって特有の柑橘風味を付与することができる。
しかしながら、アルコールを含有する柑橘風味飲料にチモールを含有させた場合には、飲料の香味が低下し、嗜好性が下がってしまう場合があることに本発明者は気が付いた。
鋭意研究の結果、本発明者は、柑橘風味アルコール飲料中にチモールとともに特定量のシネオールを含有させることで飲料の香味を改善できることを見出し、本発明を完成させた。
【0006】
本発明の要旨は以下のとおりである。
[1]
その含有量が1.0ppb以上であるチモールと、
その含有量が50ppb以上10000ppb以下であるシネオールとを含有する柑橘風味アルコール飲料。
[2]
柑橘果汁を含有する、[1]に記載の柑橘風味アルコール飲料。
[3]
柑橘果汁の果汁含有率が3%以下である、[1]または[2]に記載の柑橘風味アルコール飲料。
[4]
香酸柑橘の果汁を含有する、[1]から[3]のいずれか一つに記載の柑橘風味アルコール飲料。
[5]
レモン果汁を含有する、[1]から[4]のいずれか一つに記載の柑橘風味アルコール飲料。
[6]
チモールの含有量(A)に対するシネオールの含有量(B)の比率(B)/(A)が1.0以上200以下である、[1]から[5]のいずれか一つに記載の柑橘風味アルコール飲料。
[7]
アルコール含量が1v/v%以上、9v/v%以下である、[1]から[6]のいずれか一つに記載の柑橘風味アルコール飲料。
[8]
容器詰め飲料である、[1]から[7]のいずれか一つに記載の柑橘風味アルコール飲料。
[9]
クエン酸に換算した酸度が0.20mg/100ml以上である、[1]から[8]のいずれか一つに記載の柑橘風味アルコール飲料。
[10]
炭酸ガスを含有し、炭酸ガス圧が1.5~3.5ガスボリュームである、[1]から[9]のいずれか一つに記載の柑橘風味アルコール飲料。
[11]
チモールをその含有量を1.0ppb以上として含有させ、
シネオールをその含有量を50ppb以上10000ppb以下として含有させることを含む柑橘風味アルコール飲料の製造方法。
[12]
1.0ppb以上のチモールを含有する柑橘風味アルコール飲料の香味改善方法であって、
前記柑橘風味アルコール飲料中にその含有量を50ppb以上10000ppb以下としてシネオールを含有させることを含む、香味改善方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、チモールを含む柑橘風味アルコール飲料について、香味(おいしさ)を改善できる新規な技術を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態は柑橘風味アルコール飲料に関し、当該柑橘風味アルコール飲料は、その含有量が1.0ppb以上であるチモールと、その含有量が50ppb以上10000ppb以下であるシネオールとを含有する。
【0009】
本明細書において、アルコール飲料とは、エタノールなどのアルコールを含有する飲料をいう。本実施形態の柑橘風味アルコール飲料において、アルコールの含有量は、特に限定されず、当業者が適宜設定することができるが、すっきりとした後味とするため、1v/v%以上、9v/v%以下であることが好ましい。
【0010】
アルコール飲料は例えば、水にアルコール源となる酒(ベース酒)が配合されて製造される。ベース酒は特に限定されないが、例えば蒸留酒を挙げることができる。蒸留酒としては、ジン、ウィスキー、ウォッカ、焼酎、及び原料用アルコール等が例示でき、例えばこれらのうち1種または2種以上を本実施形態の柑橘風味アルコール飲料に含有するように構成することができる。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

マグネデザイン株式会社
磁気顕微鏡
1か月前
池田食研株式会社
RNAの合成方法
2日前
東洋紡株式会社
細菌からの核酸抽出法
8日前
株式会社ゴーフォトン
PCR方法
1か月前
熊本県
低褐変レタスとその作製方法
16日前
東洋紡株式会社
ウイルスからの核酸抽出法
8日前
国立大学法人山梨大学
受精胚の選別方法及び装置
27日前
テルモ株式会社
液体除去器具
1か月前
朝日酒造 株式会社
発泡性清酒の製造方法
5日前
鹿島建設株式会社
褐藻の冷凍保存方法
1か月前
サッポロビール株式会社
アルコール飲料
1か月前
株式会社テクノーブル
乳酸菌及び皮膚外用剤
1か月前
大和ハウス工業株式会社
藻類培養システム
1日前
新東工業株式会社
培養システム
1か月前
株式会社SUPER BLOOM
スピリッツ
1か月前
新東工業株式会社
培養システム
1か月前
テルモ株式会社
移植用デバイス
1か月前
株式会社ユーグレナ
観察用遠隔制御装置
1か月前
テルモ株式会社
積層体および移植片の輸送方法
1か月前
株式会社関電工
藻類培養装置および藻類培養方法
1か月前
株式会社アステック
培養装置及び培養方法
1か月前
TOA株式会社
化粧品の保存効力試験方法
1か月前
三井化学株式会社
作業用装置
27日前
国立大学法人愛媛大学
ASC欠損非ヒト哺乳動物
1か月前
学校法人慈恵大学
培養皿用の定規
5日前
住友化学株式会社
細胞用基材
27日前
住友化学株式会社
細胞用基材
27日前
日本臓器製薬株式会社
髄核細胞の培養方法
26日前
有限会社栄和商事
藻類の培養方法及び藻類培養装置
1か月前
花王株式会社
乳酸応答性酵素電極
1か月前
宝酒造株式会社
蒸留酒類、及び蒸留酒類の製造方法
1か月前
国立研究開発法人産業技術総合研究所
細胞観察方法及びその装置
26日前
学校法人帝京大学
油脂を過剰蓄積する油脂生産酵母変異株
1か月前
国立大学法人金沢大学
がん細胞株
1か月前
御木本製薬株式会社
ナガミルエキスの製造方法
12日前
学校法人帝京大学
細胞周期同調が可能な油脂生産酵母変異株
1か月前
続きを見る