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公開番号2025036479
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2024226332,2021543276
出願日2024-12-23,2020-01-22
発明の名称疼痛、炎症および/または自己免疫の処置または予防における使用のための化合物
出願人ノヴァレメド リミテッド
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C07C 233/22 20060101AFI20250306BHJP(有機化学)
要約【課題】疼痛、炎症および/または自己免疫の処置または予防における使用のための化合物を提供すること。
【解決手段】本発明は、(S,S)-2-N(3-O-(プロパン-2-オール)-1-プロピル-4-ヒドロキシベンゼン)-3-フェニルプロピルアミドまたは同義名、N-[2-(4-ヒドロキシ-フェニル)-1-(2-ヒドロキシ-プロポキシメチル)-エチル]-3-フェニル-プロピオンアミドの多形体、ならびに疼痛、炎症および/または自己免疫の処置または予防に関し、疼痛、炎症および/または自己免疫を処置または防止する方法、ならびにヒトおよび/または非ヒト動物における疼痛(好ましくは、侵害受容性または神経障害性)、炎症および/または自己免疫の処置または予防のための医薬の製造におけるこの多形体の使用を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
明細書中に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、(S,S)-2-N(3-O-(プロパン-2-オール)-1-プロピル-4-ヒドロキシベンゼン)-3-フェニルプロピルアミドまたは同義名N-[2-(4-ヒドロキシ-フェニル)-1-(2-ヒドロキシ-プロポキシメチル)-エチル]-3-フェニル-プロピオンアミドの多形体、ならびに疼痛、炎症および/または自己免疫の処置または予防に関し、疼痛、炎症および/または自己免疫を処置または防止する方法、ならびにヒトおよび/または非ヒト動物において疼痛(好ましくは侵害受容性または神経障害性)、炎症および/または自己免疫の処置または予防のための医薬の製造におけるこの多形体の使用を提供する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
背景
化合物2-N(3-O-(プロパン-2-オール)-1-プロピル-4-ヒドロキシベンゼン)-3-フェニルプロピルアミドは、US 7,754,771において開示されており、疼痛および炎症の処置または予防におけるその使用は、WO 2009/1099850、WO 2011/030105、US 2011/0086910およびWO
2013/084238に記載されている。この化合物に関する以前の開示は、全4種のエナンチオマーおよびジアステレオマー、すなわち、(S,S)、(S,R)、(R,R)および(R,S)を含むラセミ体に関連した。WO 2013/084238は、アミドに隣接するキラル位置においてSエナンチオマーを含むラセミ体が、特に有利な特性を示すことに言及した。
【0003】
疼痛は、種々の刺激条件に対する多面的または多次元的、経験的応答である。疼痛は、International Association for the Study of Pain(IASP)によって「実際のもしくは潜在的な組織損傷と関連する不快な感覚的および感情的な体験、またはこのような損傷に関して説明される」と定義される。
【0004】
動物における疼痛はしばしば、侵害受容、すなわち、侵害受容器の刺激から生じる神経系における活動の結果である。神経障害性疼痛は、これが疼痛の感覚を生じる神経への損傷を伴うという点において侵害受容性疼痛とは異なる。中枢性疼痛において、この疼痛は、病変の何らかの形態から脳において発せられる。ときおり疼痛は、心因性、すなわち、精神的な病気によって引き起こされることもある。
【0005】
疼痛は、急性または慢性であり得る。急性疼痛は、通常、原因の中でもとりわけ、軟組織損傷、感染および/または炎症によって引き起こされる。急性疼痛は、身体の傷害または機能不全の後に警告を発するように働く。慢性疼痛は、明らかな原因がないこともあり、発生している病気または不均衡によって引き起こされることもある。慢性疼痛は、疼痛の疾患として定義される;その起源、継続時間、強度および具体的症状は変動し得る。
【0006】
生理学的な疼痛の経験は、供給源および関連する侵害受容器に従ってグループ分けされ得る。皮膚疼痛は、皮膚または表在性組織に対する傷害によって引き起こされる。皮膚侵害受容器は、皮膚の直下に終止し、神経終末が高度に集中していることから、短い継続期間の、十分に定義された局部的な疼痛を生じる。皮膚疼痛を生じる傷害の例としては、紙での切り傷、小さな切り傷、小さな(第1度)熱傷および裂傷が挙げられる。体性痛は、靱帯、腱、骨、血管および神経に端を発する。それは、体性侵害受容器で検出される。これらの領域における疼痛受容体の欠乏は、皮膚疼痛より長い継続期間の鈍く、所在のはっきりしない疼痛(dull,poorly-localised pain)を生じる;例としては、捻挫および骨折が挙げられる。筋筋膜性疼痛は、通常、筋、腱および筋膜の中のトリガーポイントによって引き起こされ、局所的であってよいし、関連していてもよい。内臓痛は、身体の内臓または器官に端を発する。内臓の侵害受容器は、身体の器官および内腔の内部に位置する。これらの領域における侵害受容器のさらにより大きな欠乏は、通常はより痛みの大きい、かつ体性痛より長い継続期間にわたる疼痛を生じる。内臓痛は、所在を突き止めることが極めて困難であり、内臓の組織に対するいくらかの損傷は「関連」痛を示し、その場合、感覚は、傷害部位と完全に無関係の領域に位置する。幻肢痛は、関連痛の1タイプであり、失われてしまっているか、または個体が物理的シグナルをもはや受容しない肢からの疼痛の感覚である。神経障害性疼痛は、神経組織自体に対する傷害または疾患の結果として起こり得る。これは、感覚神経が正確な情報を視床に伝達する能力を混乱させ得、従って、疼痛の明らかな心理的原因が存在しないとしても、脳が痛覚刺激を解釈する。
【0007】
急性疼痛は通常、その原因を取り除くための医薬または適切な技術およびその疼痛感覚を制御するための医薬または適切な技術(一般には、鎮痛薬)で同時に処置される。
【0008】
鎮痛薬は、3つのカテゴリーに分類される:オピオイド(麻薬性)鎮痛薬、非オピオイド鎮痛薬および鎮痛補助薬。オピオイド鎮痛薬は、モルフィンに化学的に関連する強力な鎮痛薬である。しかし、オピオイドは、多くの副作用を有し、これら副作用は、ある種の障害:腎不全、肝臓障害、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、認知症または別の脳障害を有する人々において起こる可能性がより高い。眠気(drowsiness)、便秘、悪心、嘔吐およびそう痒は、オピオイドを開始したときに一般的である。モルフィンとは別に、執筆時に公知のオピオイド鎮痛薬としては、コデイン、フェンタニル、ヒドロコドン、ヒドロモルフォン、レボルファノール、メペリジン、メタドン、オキシコドン、オキシモルホン、ペンタゾシンおよびプロポキシフェンが挙げられる。
【0009】
種々の非オピオイド鎮痛薬はまた、執筆時に利用可能である。それらはしばしば、軽度から中程度の疼痛に有効である。大部分の非オピオイド鎮痛薬は、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)として分類される。NSAIDでない鎮痛薬の例は、アセトアミノフェンであり、これは、パラセタモールとして一般に公知である。アセトアミノフェンは、実質的に抗炎症特性を有しない。
【0010】
NSAIDは、軽度から中程度の疼痛を処置するために使用され、中程度から重度の疼痛を処置するために、オピオイドと組み合わされ得る。NSAIDは、疼痛を軽減するのみならず、しばしば付随しかつ疼痛を悪化させる炎症をも低減する。広く使用されるものの、NSAIDはまた、副作用を、ときおり重篤な副作用を有し得る(消化管における問題、出血の問題、体液貯留に関する問題、ならびに心臓および血管障害のリスクの増大が挙げられる)。現行のNSAIDとしては、アスピリン、イブプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセン、cox-2インヒビター(例えば、セレコキシブ)、トリサリチル酸コリンマグネシウム、ジフルニサル、サルサレート、ジクロフェナク、エトドラク、フェノプロフェン、フルルビプロフェン、インドメタシン、ケトロラク、メクロフェナメート、メクロフェナム酸、メロキシカム、ナブメトン、オキサプロジン、ピロキシカム、スリンダクおよびトルメチンが挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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