TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025036464
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2024225026,2021545964
出願日2024-12-20,2020-02-05
発明の名称局所ホスホイノシチド3-キナーゼ阻害剤
出願人ベンセラ,インコーポレイティド
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C07D 495/04 20060101AFI20250306BHJP(有機化学)
要約【課題】本発明は、式(I):
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025036464000110.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">49</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> による化合物を提供し、式中、添え字m、L1、R1、及びL1-R1は、本明細書に記載の通りである。
【解決手段】本発明はまた、血管奇形を治療するためのその化合物を含む局所製剤を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
式(I):
JPEG
2025036464000094.jpg
45
128
を有する化合物、又はその水和物、溶媒和物、及び/又は薬学的に許容される塩であって、
式中、
添え字mが0~2の整数であり、そして
i)L
1
が、-C(O)-、-C(O)O-、又は-C(O)S-であり、そして

1
が、C
1-6
アルキル、C
1-6
ヒドロキシアルキル、C
1-6
ハロアルキル、C
2-6
アルケニル、C
6-10
アリール、C
6-10
アリール-C
1-6
アルキル、又はC
6-10
アリール-C
2-6
アルケニルである、
ii)L
1
-R
1
が式:
JPEG
2025036464000095.jpg
28
108
を有し、
式中、
波線が式(I)の隣接酸素原子への連結を示し、
添え字tが0~1の整数であり、
添え字p及びqが独立して0~2の整数であり、

3
が水素、又は天然若しくは非天然アミノ酸の側鎖であり、そしてR
4
が水素であり、又はR
3
及びR
4
が組み合わさって環状アミノ酸の側鎖であり、

5
が水素、又は天然若しくは非天然アミノ酸の側鎖であり、そしてR
6
が水素、C
1-6
アルキル、又はC
2-6
アルケニルであり、又はR
5
及びR
6
が組み合わさって環状アミノ酸の側鎖であり、そして

7
が水素、C
1-6
アルキル、C
2-6
アルケニル、C
1-6
アルキル-C(O)-、又はC
2-6
アルケニル-C(O)-であり、又は

5
が水素、又は天然若しくは非天然アミノ酸の側鎖であり、そして

6
及びR
7
が組み合わさって、O、S、及びNから選択されるさらなる1~2個のヘテロ原子を環の頂点として任意選択で有する3~6員複素環を形成する、又は
iii)L
1
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
添え字mが0又は1である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式(II)又は(III):
JPEG
2025036464000096.jpg
42
156
を有する、請求項1~2のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項4】

1
が、-C(O)-、-C(O)O-、又は-C(O)S-であり、そしてR
1
が、C
1-6
アルキル、C
1-6
ヒドロキシアルキル、C
1-6
ハロアルキル、C
2-6
アルケニル、C
6-10
アリール、C
6-10
アリール-C
1-6
アルキル、又はC
6-10
アリール-C
2-6
アルケニルである、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
式(IIa):
JPEG
2025036464000097.jpg
45
149
を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
次式:
JPEG
2025036464000098.jpg
121
166
からなる群より選択される式を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】

1
がC
1-6
アルキルである、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】

1
がメチル又はエチルである、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】

1
がメチルである、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】

1
がフェニル-CH=CH-である、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年2月6日に出願された米国仮特許出願第62/802,093号及び2020年1月7日に出願された米国仮特許出願第62/958,049号に基づく優先権を主張する。これらの仮出願はそれぞれ、その全体がすべての目的のために本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 4,000 文字)【0002】
連邦政府助成による研究及び開発の下でなされた発明に対する権利についての記載
該当なし
【0003】
コンパクトディスクで提出された「配列表」、表又はコンピュータプログラムリストの付属書類の参照
該当なし
【背景技術】
【0004】
血管異常は血管腫瘍と血管奇形に大別される。これらの病変は、さまざまな種類の異常な血管要素から構成され、主に乳児、小児、若年成人で発症して、悪化し、成人期まで持続する。血管異常は痛みを伴うことがあり、出血、感染、又は臓器障害を合併することがあり、他の組織に二次的な影響を及ぼす可能性がある。現在の治療法は、外科的切除、パルスレーザー、硬化療法などであり、それらは侵襲的で、再発のリスクを伴う。これらの血管異常に対する薬理学的な選択肢は増えてきているが、現在のところ、特異的な標的治療法は開発されていない。
【0005】
血管奇形は、現在の分類が患者の転帰と組織学的特徴しか考慮していないため、臨床的に難しい。実際、これらの病変を血管腫瘍と区別することに多くの努力が注がれている。乳児血管腫などの血管良性腫瘍は自然に退縮し、プロプラノロールで治療できる一方で、血管奇形は何年も進行し続ける。静脈奇形は、現在、治療及び予後が不足していることから、強い関心を呼んでいる。さらに、これらの病変の発症機序はいまだ不明である。
【0006】
ホスホイノシチド3-キナーゼ(PI3K)経路は、細胞の成長と増殖を促進する役割があるので、腫瘍において広く研究されてきた。PI3Kの最も一般的な変異は、p110α触媒サブユニットをコードするPIK3CA遺伝子にあり、例えば、この経路の恒常的なシグナル伝達をもたらしうる「ホットスポット(hotspot)」活性化変異E545KとH1047Rが挙げられる。結果的に、セリン/スレオニンキナーゼであるAktの活性化は、mTOR及び他の中間体の調節を通して増殖及び細胞成長経路を促進しうる。ホットスポットPIK3CA変異は、腫瘍形成を促進することにくわえて、総称してPIK3CA関連異常過剰成長スペクトラムと呼ばれる広範な非悪性過成長障害を引き起こすことも示されている。最近になって、一般人口の約5000人に1人の頻度で発生する、血管奇形のうち最も頻度の高い静脈奇形(VM)において、PIK3CAの変異が確認されている(Limaye N, et al. Am J Hum Genet. 2015;97:914-921)。これらの痛みを伴い、多く場合外観を損なう病変は、内皮細胞の過剰増殖、支持血管壁細胞の消失、及び無秩序な細胞外マトリックスを特徴とし、結果としてさまざまな組織で血管の拡張及び膨張をもたらし、皮膚の皮膚層(the cutaneous layer of the skin)でよくみられる(Uebelhoer M, et al. Cold Spring Harb Perspect Med. 2012;2)。
【0007】
米国特許第6,838,457号では、3-(4-モルホリノチエノ[3,2-d]ピリミジン-2-イル)フェノールが、優れたPI3K阻害活性及びがん細胞増殖抑制活性を有することが開示されている。しかし、ホスホイノシチド3-キナーゼ(PI3K)経路を阻害することによって血管奇形を治療するための皮膚を通した化合物の局所送達は知られていない。これを考慮すると、血管奇形を治療するために局所的に送達できるPI3K阻害剤及びその製剤の開発が喫緊に必要である。
【発明の概要】
【0008】
第1の態様では、本発明は、式(I):
JPEG
2025036464000002.jpg
47
169
を有する化合物、又はその水和物、溶媒和物、及び/又は薬学的に許容される塩であって、
式中、
添え字mが0~2の整数であり、そして
i)L
1
が、結合、-C(O)-、-C(O)O-、-C(O)S-、又は-C(O)NH-であり、そして

1
が、C
1-6
アルキル、C
1-6
ヒドロキシアルキル、C
1-6
ハロアルキル、C
2-6
アルケニル、C
6-10
アリール、C
6-10
アリール-C
1-6
アルキル、又はC
6-10
アリール-C
2-6
アルケニルである、
ii)L
1
-R
1
が式:
JPEG
2025036464000003.jpg
32
170
を有し、
式中、
波線が式(I)の隣接酸素原子への連結を示し、
添え字tが0~1の整数であり、
添え字p及びqが独立して0~2の整数であり、

3
が水素、又は天然若しくは非天然アミノ酸の側鎖であり、そしてR
4
が水素であり、又はR
3
及びR
4
が組み合わさって環状アミノ酸の側鎖であり、

5
が水素、又は天然若しくは非天然アミノ酸の側鎖であり、そしてR
6
が水素、C
1-6
アルキル、又はC
2-6
アルケニルであり、若しくはR
5
及びR
6
が組み合わさって環状アミノ酸の側鎖であり、そして

7
が水素、C
1-6
アルキル、C
2-6
アルケニル、C
1-6
アルキル-C(O)-、又はC
2-6
アルケニル-C(O)-であり、又は

5
が水素、又は天然若しくは非天然アミノ酸の側鎖であり、そして

6
及びR
7
が組み合わさって、O、S、及びNから選択されるさらなる1~2個のヘテロ原子を環の頂点として任意選択で有する3~6員複素環を形成する、又は
iii)L
1
【0009】
第2の態様では、本発明は、血管奇形を治療するための局所製剤を提供する。その局所製剤は、
a)式(I):
JPEG
2025036464000004.jpg
41
170
を有する化合物、又はその水和物、溶媒和物、及び/又は薬学的に許容される塩であって、
式中、
添え字mが0~2の整数であり、そして
i)L
1
が、結合、-C(O)-、-C(O)O-、-C(O)S-、又は-C(O)NH-であり、そして

1
が、C
1-6
アルキル、C
1-6
ヒドロキシアルキル、C
1-6
ハロアルキル、C
2-6
アルケニル、C
6-10
アリール、C
6-10
アリール-C
1-6
アルキル、若しくはC
6-10
アリール-C
2-6
アルケニルである、
ii)L
1
-R
1
が式:
JPEG
2025036464000005.jpg
33
170
を有し、
式中、
波線が式(I)の隣接酸素原子への連結を示し、
添え字tが0~1の整数であり、
添え字p及びqが独立して0~2の整数であり、

3
が水素、又は天然若しくは非天然アミノ酸の側鎖であり、そしてR
4
が水素であり、又はR
3
及びR
4
が組み合わさって環状アミノ酸の側鎖であり、

5
が水素、又は天然若しくは非天然アミノ酸の側鎖であり、そしてR
6
が水素、C
1-6
アルキル、又はC
2-6
アルケニルであり、又はR
5
及びR
6
が組み合わさって環状アミノ酸の側鎖であり、そして

7
が水素、C
1-6
アルキル、C
2-6
アルケニル、C
1-6
アルキル-C(O)-、又はC
2-6
アルケニル-C(O)-であり、又は

5
が水素、又は天然若しくは非天然アミノ酸の側鎖であり、そして

6
及びR
7
が組み合わさって、O、S、及びNから選択されるさらなる1~2個のヘテロ原子を環の頂点として任意選択で有する3~6員複素環を形成する、又は
【0010】
第3の態様では、本発明は、ホスホイノシチド-3-キナーゼ(PI3K)を阻害することを介して血管奇形を治療する方法を提供する。その方法は、その治療を必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物及び1つ又は複数の局所賦形剤を含む局所製剤を投与することを含む。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

高砂香料工業株式会社
香料組成物
1か月前
小野薬品工業株式会社
GCL阻害剤
2か月前
日産化学株式会社
ピリジン化合物の製造方法
1か月前
築野グループ株式会社
脂肪酸エステル
4か月前
築野グループ株式会社
脂肪酸エステル
4か月前
トヨタ自動車株式会社
メタン製造装置
1か月前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
1か月前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
3か月前
日本化薬株式会社
シアノ複素環化合物の製造方法
1か月前
個人
メタンガス生成装置およびメタンガス生成方法
1か月前
個人
メタンガス生成装置およびメタンガス生成方法
1か月前
JNC株式会社
ジアミンおよびこれを用いた重合体
1か月前
東ソー株式会社
1,2-ジクロロエタンの製造方法
1か月前
田岡化学工業株式会社
多環芳香族化合物の製造方法
2か月前
株式会社トクヤマ
結晶形Iのリオシグアトの製造方法
10日前
株式会社クラレ
メタクリル酸メチルの製造方法
1か月前
学校法人近畿大学
アミロイド線維検出プローブ
3か月前
株式会社トクヤマ
ベンジルヒドラジン誘導体の製造方法
3か月前
ダイキン工業株式会社
分離方法
10日前
日本曹達株式会社
エチルメチルスルホンの製造方法
1か月前
個人
希土類有機錯体及びその製造方法並び応用
2か月前
三井金属鉱業株式会社
金属化合物含有物
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、発光デバイス
3日前
石原産業株式会社
シクラニリプロールの製造中間体の製造方法
4日前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
3か月前
住友化学株式会社
芳香族複素環化合物の製造方法
1か月前
大正製薬株式会社
MMP9阻害作用を有するインドール化合物
1か月前
株式会社アイティー技研
炭化水素の合成方法及び合成装置
17日前
東ソー株式会社
アデノ随伴ウイルス結合性タンパク質の精製方法
3か月前
公立大学法人大阪
尿素化合物の製造方法
2か月前
東亞合成株式会社
ペプチドフラグメント及びその利用
3か月前
グリーンケミカルズ株式会社
4-ヒドロキシ安息香酸組成物
2か月前
株式会社フラスク
含ホウ素化合物および有機EL素子
1か月前
日本化薬株式会社
イソシアヌレート環を有する多官能アミン化合物
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、および発光デバイス
2か月前
ノーベルファーマ株式会社
ヒスチジン亜鉛2水和物の製造方法
3か月前
続きを見る