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公開番号
2025036360
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-14
出願番号
2024148232
出願日
2024-08-30
発明の名称
時計駆動装置
出願人
ロレックス・ソシエテ・アノニム
,
ROLEX SA
代理人
弁理士法人第一国際特許事務所
主分類
G04B
19/253 20060101AFI20250306BHJP(時計)
要約
【課題】駆動歯車の回転期間にわたり、エネルギー消費の最良の時間的分布を可能にする、時計駆動装置を提供する。
【解決手段】瞬時ジャンプカレンダーシステムの時計駆動装置100であって、入力可動部13と、主カムプロファイル11a、11b、11cを有する主カム11と、補助カムプロファイル12aを有する補助カム12と、カムプロファイル11a、11b、11cと、補助カムプロファイル12aと協働するよう適合される、カムフォロワ21と、カムフォロワ21を、主カム11のプロファイル11a、11b、11c、補助カム12のプロファイル12aに弾性的に付勢する、エネルギー蓄積器22と、を含み、主カム11及び補助カム12は、エネルギー蓄積器22がカムフォロワ21を介して主カム11へ作用することによる主カム11の駆動の終了後、カムフォロワ21が即座に補助カムプロファイルと接触するまたは実質的に接触するよう配置される。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
特に時間情報または時間から派生する情報を表示するシステム(300)の、特に瞬時ジャンプカレンダーシステムの、時計駆動装置(100)であって、
入力可動部(13)と、
主カムプロファイル(11a、11b、11c)を有する主カム(11)であって、(i)角度的バックラッシを有して、または(ii)一方向カップリングを介して、入力可動部に接続される、主カム(11)と、
前記入力可動部に接続され、特に前記入力可動部上に固定されまたは前記入力可動部に固着され、補助カムプロファイル(12a)を有する、補助カム(12)と、
前記主カムプロファイル(11a、11b、11c)と、及びまたは前記補助カムプロファイル(12a)と協働するよう適合される、カムフォロワ(21)と、
前記カムフォロワを、前記主カム(11)のプロファイル(11a、11b、11c)に向かい、また前記補助カム(12)のプロファイル(12a)に向かい、弾性的に付勢する、エネルギー蓄積器(22)と、
を含み、
前記時計駆動装置(100)は、特に前記主カム及び補助カムは、前記エネルギー蓄積器(22)が前記カムフォロワ(21)を介して前記主カム(11)へ作用することによる前記主カム(11)の駆動の終了後、前記カムフォロワ(21)が即座に前記補助カムプロファイルと接触するまたは実質的に接触するよう配置される、
時計駆動装置(100)。
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【請求項2】
前記時計駆動装置(100)は、特に前記主カム及び前記補助カムは、前記主カムが駆動モードにある駆動段階を除き、前記入力可動部(13)の回転期間の実質的に全体にわたり、特に24時間の期間にわたり、前記カムフォロワ(21)を介して前記エネルギー蓄積器(22)をセットするよう適合される、
請求項1に記載の時計駆動装置(100)。
【請求項3】
前記主カム(11)及び前記補助カム(12)は、同一軸(A1)周りに旋回する、
請求項1または2に記載の時計駆動装置(100)。
【請求項4】
前記主カム(11)及び前記補助カム(12)は、異なる軸周りに、特に平行な軸周りに旋回する、
請求項1または2に記載の時計駆動装置(100)。
【請求項5】
前記駆動装置は、
前記主カム(11)が、前記カムフォロワ(21)を介した、前記エネルギー蓄積器(22)の作用を理由として、第一角度部分にわたり、駆動モードにある、及び
前記補助カム(12)が、前記カムフォロワを介して、前記第一角度部分に少なくとも等しいまたは少なくとも実質的に等しい第二角度部分にわたり、前記エネルギー蓄積器(22)にエネルギーを供給する、及び
前記主カム(11)が、前記カムフォロワを介して、(i)前記第二角度部分を補完する、及びまたは(ii)ゼロまたは実質的にゼロの、第三角度部分にわたり、前記エネルギー蓄積器(22)にエネルギーを供給する、
ようにされる、
請求項1から4のいずれか一項に記載の時計駆動装置(100)。
【請求項6】
前記駆動装置は、特に前記主カム及び前記補助カムの前記プロファイルは、前記エネルギー蓄積器(22)に供給される機械力が、前記主カム(11)が前記カムフォロワ(21)を介して前記エネルギー蓄積器(22)により駆動されない前記時間にわたり、一定であるまたは実質的に一定であるようにされる、
請求項1から5のいずれか一項に記載の時計駆動装置(100)。
【請求項7】
前記カムフォロワ(21)は、レバー(21)を含む、
請求項1から6のいずれか一項に記載の時計駆動装置(100)。
【請求項8】
前記エネルギー蓄積器(22)は、ばね(22)を、特に板ばねを含む、
請求項1から7のいずれか一項に記載の時計駆動装置(100)。
【請求項9】
前記主カム(11)は、時間情報を表示する要素(200)の歯(201)と協働する、爪(14)といった、時間情報を表示する要素(200)の駆動要素(14)に運動学的に接続され、特に時間情報を表示する要素(200)の駆動要素(14)に固定される、
請求項1から8のいずれか一項に記載の時計駆動装置(100)。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の時計駆動装置(100)を含む、時計カレンダー(300)、特に単一日付カレンダーまたは年間日付カレンダーまたは万年日付カレンダーであって、前記カレンダーは、歯(201)を含む、数字を有するディスクといった、時間情報を表示する要素(200)を含む、
時計カレンダー(300)。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、時計駆動装置に関する。本発明はまた、当該時計駆動装置を含む、時計カレンダーに関する。本発明は更に、当該種類の時計駆動装置または当該種類の時計カレンダーを含む、時計ムーブメントに関する。本発明はまた、当該種類の時計ムーブメントまたは当該種類の時計駆動装置または当該種類の時計カレンダーを含む、時計に関する。本発明はまた、当該種類の時計ムーブメントまたは当該種類の時計または当該種類の時計駆動装置または当該種類の時計カレンダーを稼働する方法に関する。
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【背景技術】
【0002】
ばねと関連するカムレバーといったエネルギー蓄積装置と協働する、カムが設けられた駆動可動部を採用する、瞬時時計カレンダーシステムが、従来技術から知られている。
【0003】
駆動歯車により駆動されるカムは、コッキング段階においてエネルギー蓄積装置のコッキングを可能にし、続く段階であるカレンダーの瞬時駆動中にエネルギーを戻すことを可能にする。カムはその後、駆動モードにあり、駆動歯車に対して回転する。戻されたエネルギーは、カムと、カムの下流の機構とを駆動する役割を果たす。
【0004】
瞬時駆動段階に続く補償段階において、カムは、駆動歯車に追いつかれ、エネルギー蓄積装置をコッキングするために再度駆動歯車により駆動されるまで、不動化される。
【0005】
補償段階は、カレンダーの設計に応じて、4から11時間程度持続してもよい。当該補償段階中、駆動歯車は、なんら負荷なく回転し、コッキング段階と比較して非常に小さな力を消費する。これは、補償とコッキング段階の間での駆動歯車の負荷の差異を理由として、時計ムーブメントの発振の振幅の変動につながる。
【0006】
特許文献1は、時間表示輪列のギヤのバックラッシュを補償することが意図される補助エネルギー蓄積手段を含む、瞬時駆動日付可動部を採用する解決策を開示する。
【0007】
瞬時駆動可動部は、従来的態様で機能し、
- カムレバーを用いてばねをセットするよう、カレンダーカムが、駆動歯車により駆動される、コッキング段階、
- ばねがアンセットされ、カムが駆動モードに移行し、駆動歯車に対して前進する、瞬時駆動段階、
- 駆動歯車が、ジャンプ後に不動化されたカレンダーカムの前進を補償する、補償段階、
と連続して機能する。
【0008】
開示された解決策の特徴は、補助エネルギー蓄積手段が、カレンダーカムと駆動歯車との間にあるという事実に存在する。補助エネルギー蓄積手段は、補償段階中セットされ、駆動歯車に抵抗トルクを発生することが意図される。このため、時間表示輪列もまた、補償段階中に張力がかかり、当該輪列のギヤのバックラッシュが制限される。
【0009】
しかしながら、補助エネルギー蓄積手段のコッキングトルクは、カムレバーのばねを充填するために必要なトルクよりも低くなければならない。このため、補助エネルギー蓄積手段は、カムレバーのばねをコッキングすることで達成されるエネルギー蓄積に匹敵する、著しいエネルギーの蓄積を可能にはしない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
欧州特許出願公開第2407833号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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