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公開番号
2025084083
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-02
出願番号
2024194607
出願日
2024-11-06
発明の名称
2つのボールベアリングを備えたカルーセル、同カルーセルを含む時計ムーブメント、および同時計ムーブメントを含む時計
出願人
ブランパン・エス アー
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G04B
17/28 20060101AFI20250526BHJP(時計)
要約
【課題】先行技術のカルーセルに比べて厚さの小さいカルーセルを与える。
【解決手段】時計ムーブメント10のためのカルーセル1に関する。カルーセルは、慣性質量と、ガイドと、慣性質量を平面内で振動させるように構成された、慣性質量を戻す弾性戻り要素と、慣性質量と協働する脱進機構とを含み、カルーセルは、回転可能に意図されたキャリッジを含み、慣性質量と、ガイドと、弾性戻り要素と、脱進機構とがキャリッジの内部に配置され、カルーセルは、時計ムーブメントに取り付けられたときに、キャリッジの回転を許容する第1のボールベアリングと、脱進機構の作動を許容する第2のボールベアリングとを含み、第1のボールベアリングと第2のボールベアリングが実質的に同じ平面に配置される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
時計ムーブメント(10、50)のためのカルーセルであって、
前記カルーセル(1、70)は、慣性質量(3)と、ガイドと、前記慣性質量(3)を平面内で振動させるように構成された、前記慣性質量(3)を戻す弾性戻り要素(4)と、前記慣性質量(3)と協働する脱進機構(25)とを含み、前記カルーセル(1、70)は、回転可能に意図されたキャリッジ(2)を含み、前記慣性質量(3)と、前記ガイドと、前記弾性戻り要素(4)と、前記脱進機構(25)とが、前記キャリッジ(2)の内部に配置され、前記カルーセル(1、70)は、前記時計ムーブメント(10、50)に取り付けられたときに前記キャリッジ(2)の回転を許容する第1のボールベアリング(30)と、前記脱進機構(25)の作動を許容する第2のボールベアリング(31)とを含み、
特徴は、前記第1のボールベアリング(30)と前記第2のボールベアリング(31)とが実質的に同じ平面に配置されることにある、カルーセル。
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【請求項2】
前記第1のボールベアリング(30)と前記第2のボールベアリング(31)とが同軸であることを特徴とする、請求項1に記載のカルーセル。
【請求項3】
前記第2のベアリング(31)が、前記第1のボールベアリング(30)の内側に同心状に配置されることを特徴とする、請求項2に記載のカルーセル。
【請求項4】
前記第1のボールベアリング(30)と前記第2のボールベアリング(31)とを含むベアリングサポート(20)を含むことを特徴とする、請求項1に記載のカルーセル。
【請求項5】
前記ベアリングサポート(20)が前記キャリッジ(2)の下に配置されることを特徴とする、請求項4に記載のカルーセル。
【請求項6】
前記キャリッジ(2)が上側アーマチュア(8)および下側アーマチュア(9)を含み、前記ベアリングサポート(20)が前記下側アーマチュア(9)の下に配置されることを特徴とする、請求項4に記載のカルーセル。
【請求項7】
前記ベアリングサポート(20)が、好ましくは外部の、第1の要素(23)を含み、前記第1の要素(23)が、前記キャリッジ(4)と一体的に取り付けられることが意図されることを特徴とする、請求項1に記載のカルーセル。
【請求項8】
前記ベアリングサポート(20)が、前記ムーブメント(10)のプレートと一体的に取り付けられることが意図された第2の要素(24)、好ましくは中間要素、を含むことを特徴とする、請求項7に記載のカルーセル。
【請求項9】
前記ベアリングサポート(20)が、前記脱進機構(25)を作動させる心棒(17)と一体的に取り付けられることが意図された、好ましくは内部の、第3の要素(29)を含むことを特徴とする、請求項8に記載のカルーセル。
【請求項10】
前記第1の要素(23)と前記第2の要素(24)とが、前記第1のボールベアリング(30)を介して接続されることを特徴とする、請求項9に記載のカルーセル。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つのボールベアリングを備えた時計ムーブメント用カルーセルの分野に関する。
続きを表示(約 970 文字)
【0002】
本発明はさらに、かかるカルーセルを含む時計ムーブメント、およびかかるムーブメントを含む時計に関する。
【背景技術】
【0003】
今日、ほとんどの機械式時計は、バネ式テンプとスイスレバー脱進機構を含む規制部材を備えている。バネ式テンプが時計の時間ベースを構成する。これは共振器とも称する。
【0004】
脱進機は2つの主要機能を有する。
・共振器の往復運動を維持することと、
・これらの往復運動をカウントすることである。
【0005】
機械式共振器を構成するためには、慣性質量、ガイド、弾性戻り要素が必要である。従来、ヒゲゼンマイは、例えばテンプによって構成された慣性質量のための弾性戻り要素として作用する。このテンプは、平坦なルビーベアリングの中で回転するピボットによってガイドされて回転する。
【0006】
規制部材の動きへの重力の望ましくない影響を低減するべく、規制部材を軸まわりに回転させるトゥールビヨン型またはカルーセル型の複雑機構が存在する。これらの複雑機構はまた、特有の美的魅力を有し、時計を特別に魅力的なものにしている。
【0007】
トゥールビヨンにおいて、脱進機構およびキャリッジ回転機構が直列に配置される。一般的に言えば、ムーブメントの駆動手段がキャリッジの回転を作動させ、キャリッジの回転が脱進機構を作動させる。脱進機構は、作動対象のムーブメントの固定歯車と噛み合う。
【0008】
カルーセルは異なる動作をする。キャリッジ回転の作動と脱進機構の作動とが、駆動手段によって並行してもたらされるからである。そのため、トゥールビヨンとは異なり、キャリッジが回転しないようにされていても、周波数は異なるものの、脱進機構は作動する。
【0009】
さらに、香箱を装填解除するときにキャリッジが空転するのを防ぐために、カルーセルは、キャリッジを保持する保持歯車列を含む。
【0010】
カルーセルの場合、キャリッジは通常、歯付けされ、例えば外周歯を有する。この歯は香箱によって作動可能な第1の歯車列と噛み合う。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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