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公開番号
2025035817
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-14
出願番号
2023143103
出願日
2023-09-04
発明の名称
過負荷保護機能付き制振装置
出願人
三和テッキ株式会社
代理人
主分類
F16F
7/12 20060101AFI20250307BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】過負荷保護機能を付加した制振装置を提供する。
【解決手段】制振装置1は、制振対象である2部材A,Bの一方に接続される第1の支持部材2と当該2部材A,Bの他方に接続される第2の支持部材3と、当該2部材A,B間の直線方向の相対振動に伴って生じる第1及び第2の支持部材2,3間の軸線方向の相対変位を回転慣性抵抗又は油圧抵抗により抑制する制振装置である。第1の支持部材2は、基端側の第1部材5と、当該第1部材5を軸線方向に相対移動自在に受け入れる先端側の第2部材6とを具備する。第1部材5と第2部材6との間には、軸線方向に所定以上の圧縮方向又は引張方向の力が作用したときに破断して、第1部材5と第2部材6の相対移動を許容する剪断リング7が介設される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
制振対象である2部材の一方に接続される第1の支持部材と当該2部材の他方に接続される第2の支持部材と、当該2部材間の直線方向の相対振動に伴って生じる前記第1及び第2の支持部材間の軸線方向の相対変位を回転慣性抵抗又は油圧抵抗により抑制する制振装置であって、
前記第1の支持部材は、基端側の第1部材と、当該第1部材を軸線方向に相対移動自在に受け入れる先端側の第2部材とを含み、
前記第1部材と第2部材との間には、軸線方向に所定以上の圧縮方向又は引張方向の力が作用したときに破断して当該第1部材と第2部材の相対移動を許容する剪断リングが介設されることを特徴とする過負荷保護機能付き制振装置。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
前記第1部材は、外周に軸線方向に離れた2条の環状溝を具備し、当該環状溝にそれぞれ前記剪断リングが嵌め込まれ、
前記第2部材は、前記第1部材側の端に、着脱可能に固着された環状の切断ブロックを具備し、当該切断ブロックが、前記2つの剪断リングの内側に嵌まるように設けられることを特徴とする請求項1に記載の過負荷保護機能付き制振装置。
【請求項3】
前記切断ブロックは、シール材を介して前記第1部材の外周に気密に嵌合するように設けられ、
前記第1部材は、先端側に前記第2部材の内周に気密に嵌合するヘッド部を具備し、当該ヘッド部の軸線方向両側に第1及び第2の空気室を形成するように設けられ、
前記第2部材は、前記第1及び第2の空気室を外気に通じる通気孔を具備し、それにより前記剪断リング破壊後の前記第1部材と第2部材との相対移動を空気抵抗により緩衝するように設けられることを特徴とする請求項2に記載の過負荷保護機能付き制振装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転慣性制振装置又は油圧制振装置であって、想定以上の負荷がかかったときに装置又は被支持体の大きな損壊を防止する保護機能を備えたものに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、2部材間の直線的振動を抑制する制振装置として、ボールねじ及びこれに螺合するボールナットで振動を回転運動に変換し、ボールねじに一体的に結合された慣性体を回転させて、慣性体の慣性モーメントにより制振対象である2部材間の振動を抑制する回転慣性制振装置(例えば特許文献1)や、シリンダに挿入されたピストンによって区画された2つの油室間を一定断面積のオリフィスでつなぎ、振動に伴うピストンの移動により油がオリフィスを通過するときの油圧抵抗を制動力として利用する油圧制振装置(例えば特許文献2)が知られている。
そして、回転慣性質量ダンパーにおいて、軸方向に所定の制限値を超える外力が作用したときにスプライン軸とネジ軸の軸方向の相対移動を可能とする過負荷調整機構を備えたものが特許文献3に記載されており、また油圧制振装置において、所定レベル以上の地震に対して、装置に作用する荷重が増加しないよう、ピストンを貫通する流路にリリーフ弁を設け、設計以上の圧力が作用したときに、このリリーフ弁が開き、圧力を逃がすことが特許文献4に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-255752号公報
特開平5-321968号公報
特開2017-15133号公報
特開平5-59840
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来の回転慣性制振装置又は油圧制振装置における荷重制限手段とは異なる機構により、過負荷保護機能を付加した制振装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下の説明において添付図面の符号を参照するが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記課題を解決するための、本発明の制振装置1は、制振対象である2部材A,Bの一方に接続される第1の支持部材2と当該2部材A,Bの他方に接続される第2の支持部材3と、当該2部材A,B間の直線方向の相対振動に伴って生じる第1及び第2の支持部材2,3間の軸線方向の相対変位を回転慣性抵抗又は油圧抵抗により抑制する制振装置である。第1の支持部材2は、基端側の第1部材5と、当該第1部材5を軸線方向に相対移動自在に受け入れる先端側の第2部材6とを含む。第1部材5と第2部材6との間には、軸線方向に所定以上の圧縮方向又は引張方向の力が作用したときに破断して、第1部材5と第2部材6の相対移動を許容する剪断リング7が介設される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、制振装置1の第1の支持部材2と第2の支持部材3との間に所定以上の圧縮方向又は引張方向の力が作用すると、剪断リング7が破断され、それにより制振装置自身及び又は制振対象機器の損傷を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の制振装置における要部の一部を切り欠いた正面図である。
図1のII-II断面図である。
(A)は本発明を適用した回転慣性制振装置の正面図、(B)は本発明を適用した油圧制振装置の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
本発明の制振装置1は、図3(A)に示す回転慣性制振装置101又は図3(B)に示す油圧制振装置102として構成される。いずれの制振装置101,102も、制振対象である2部材A,Bいずれかの一方の部材A(図示の例では配管系A)に接続される第1の支持部材2と、他方の部材B(図示の例では建屋のような構築物B)に接続される第2の支持部材3とを具備する。図3(A)の回転慣性制振装置101の例においては、図示しない慣性体とボールねじ等を支持する側を第1の支持部材2とし、ボールナット側を第2の支持部材とする。図3(B)の油圧制振装置102の例においては、油圧シリンダ側を第1の支持部材2、ピストンロッド側を第2の支持部材とする。いずれも、部材A,B間の直線方向の相対振動に伴って生じる第1及び第2の支持部材2,3間の軸線方向の相対変位を、回転慣性制振装置101においては回転慣性抵抗により、油圧制振装置102においては油圧抵抗により抑制する制振装置である。
【0009】
図1において、制振装置1の第1の支持部材2は、慣性体とボールねじを収容し、あるいは油を収容する円筒状ケーシング4と、それのふた41から外側へ延出する円柱状の第1部材5と、当該第1部材5を軸線方向に相対移動自在に受け入れる概略円筒状の第2部材6とを含む。第1部材5と第2部材6との間には、軸線方向に所定以上の圧縮方向又は引張方向の力が作用したときに破断して、両者間の相対移動を許容する剪断リング7が介設される。
【0010】
第1部材5は、ロッド部51と、その先端の、これよりやや大径のヘッド部52とを具備し、ロッド部51の外周に軸線方向に離れた2条の環状溝53を具備する。環状溝53に、それぞれ外周縁がロッド部51の外周から突出する剪断リング7が嵌め込まれる。
(【0011】以降は省略されています)
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